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戦時中の日常
2023/08/09 20:31
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昭和二十年のお話ですね。医学生でカラダの弱い主人公が戦時中の日本で塀壁を免れて過ごす日常を書いたお話です。淡々と書かれているから悲惨さ感じない
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リアル
2022/08/27 18:49
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投稿者:jno - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和二十年という、終戦の年のお話です。徴兵されずに医学生として東京で暮らす日常です。リアルな世界観が広がっています。
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勝田先生の大ファンなので読めて嬉しい!
戦争に対して自分が客観的なことに、さらに客観的になって書かれている。
悲しいを全面に推しだしたものというよりかは、日記帳に1日を丁寧に描写している。
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山田風太郎がまだ作家になる前の医学生だった昭和20年につけていた日記をコミカライズしたもの。元が日記なので漫画として成立させるべく脚色を加えているのだが、その采配が見事。勝田文ってこんなに漫画が上手かったのかと驚愕した。
しかし、ジーヴスシリーズもそうだけど原作モノのやるときの勝田文の目の付け所は凄いな。
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山田風太郎の「戦中派不戦日記」を元に勝田文が漫画化。冷静、理知的に戦中を見ている風太郎の学生時代を勝田さんが見事に細緻にコミカライズしています。デザインセンスの良さと微かに見せる緩さは勝田さんならではですね。続刊も楽しみです。
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昭和20年1月1日から始まる医学生の日記は、東京の激動の日々を描き出す。2月末から現在までの閉塞した日々は戦時中にも似ていると思いながら読む
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山田風太郎青年の面構えが最高。第二次世界大戦末期、敗戦を予感しつつ疲弊する東京の日常が、コロナで自粛しつつ将来の不況に不安を抱くいまの日本とシンクロする。帯の「恐るべきドラマチックな1年間が始まる」って、これ今の事だよ。
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「かくて日本に不機嫌と不親切と不平とイヤミ充満す。」
「最低生活の確保」
これぞ国難を救う根本の問題だ。
怒りは湧いても何を信じてどうしろと言うのか…
自分の力ではままならないことに巻き込まれ、それでも生きていく日々を描く。今の世界、日本の状況と重なるという評価もあちこちで見受けたが、そうだと思う。
山田風太郎先生を存じ上げなかったが、飄々とユーモアや皮肉を交えながら訥々と語る様子がむしろどんなに辛くともそれが日常であるということを嫌というほど感じさせてくれる。日常から覗く戦争は、勉強してきたこととはまた違う表情を見せる。勝田さんの描く人々はとても魅力的で、少ない線で表情がありありと伝わってくる。
1人の医学生の目を通して見る戦中の1年間。
いい漫画に出会った。次巻が待ち遠しい。
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原作日記の一人称的記述に対して、ビジュアル化したことで三人称的描写になっているところが大きな違いだろう。特に高須家のほのぼのとした日常と奥さんのチャーミングは新しい発見であり好印象だった。3月4日の場面が好きで、ニヒルに、かつシニカルに山田青年は笑っていそうだ。
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本屋でみかけて購入。
作者の絵でキラキラした、英国でない、こんな地味そうなー、と思いましたがやはりコミカライズうまいし面白い。この方の原作なしもすきですが、どんどん原作ものも読んでいきたいです。
人間、なんでも慣れてどんな環境でも生きていくんでしょうが…もう二度と戦中に戻りたくはない、と思うのです(?)。
やっぱり綺麗な銭湯に入って死にたい。いや、死にたくないが所詮は運か。
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勝田文さんという女流のマンガ家のコミカライズ・マンガです。なんと相手は奇想の天才山風太郎「戦中派不戦日記」でした。
おそるおそる読み始めましたが、これは、なかなかですよ。頼りない主人公のキャラも「戦中派不戦日記」の青年、山田誠也くん(作家になる前の山田風太郎さんね)にぴたりとはまっていますし、クローズアップして描いている場面も肝を押さえています。
また、新しい出会い、今年も楽しくなりそうですね。感想をブログに書きました。覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202101040000/
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第11話の扉絵に集約されたような「その他大勢」の顔が魅力的。貧相でしぶとく善良かつ醜悪なところが、少し冷めた目で描かれ絶妙な人肌。
のちに妻となる啓子ちゃん(第8話)を殊更美化しないのもいい距離感。