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1〜2ヶ月ほど前に購入し、すこしずつ読み進めてようやく読了。
標準的な厚さの文庫なので、ともすれば1日で読めるボリュームだけれど、いかんせん話があっちこっち行って読みづらかった…。
内容は、林さんと小島さんが七つの大罪に沿って自由に語る(タイトルのまま)で、面白い箇所も多々あるけれど、"女性2人がお茶しながら話してるのをそのまま書き起こした"ような作品なので、ついていくのがなかなか大変。
雑誌で読むような2,3ページの対談だと、(インタビュアーによるかもだけれど)わりとテーマに沿ってロジカルに進む印象だけれど、本作はそうではない。論理的に明快に話が進むわけではないので、女性の会話を見学している、という前提を以ってして読むことをおすすめする(たとえば、小説や評論を読むようなノリで読み始めると、結構つらくなってくる)。
個人的には、
"食べるのが大好きなんです"という女性に対しては、"デブになってから言え!"
という林さんの発言がツボだった。わたしもそう思う(笑)
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「嫉妬」「強欲」「色欲」「憤怒」「傲慢」「暴食」「怠惰」についての林真理子さんと小島慶子さんの対談集です。
七つのテーマ、全て興味を惹かれる内容で、共感したり思わず苦笑したりしつつ二人の会話を盗み聞きしている様な雰囲気で読めました。
実名で登場する有名人のエピソードには特に興味がそそられました。
(笑)を交えながらの楽しそうなトークですが、どこかお互いに遠慮しあい持ち上げている雰囲気があったのが少し残念 歯に衣着せぬお二人だからこそもう少し踏み込んだトークも欲しかった気がします。
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古くからカトリック教会で慎まなければならないと定められてきた悪徳「嫉妬、強欲、色欲、憤怒、傲慢、暴食、怠惰」。
この7つの“大罪”を、人生を楽しむために敢えて嗜むべきものとして捉えてみようという試みが面白かったです。
お二人がどのようにしてこれらの厄介な欲や感情を嗜み人生を楽しまれているかを読んで知ると、むしろ慎まなくてもいいのでは?とさえ思えます。
大切なのは慎むよりもその存在を認め、いかにして飼いならすかだと感じました。