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"はしがき"より、『なぜアメリカインディアンはそんなにうまく子育てができるのでしょうか?/それは彼らが生きることそのことを喜んでいるからでしょう。』
『そして最後にもう一つ子育ての一ヶ条を付け加えるとすると、「親が幸せならば子どもはすくすく育つ」』
子育て中に「アメリカインディアンの教え」を知っていたら、もっと楽な気持ちで過ごせたのではと思います。当時の心の葛藤や出来事を想うと、やっと今、納得できる事も色々ありました。
その子どもたちも今は成人しております。有り難いことに、この私が育てた割には、それなりに社会人しております。
"あとがき" 『完全な子育てをしようと思っている人は、まず自分がおかしいと自覚することです。深刻な心の葛藤を抱えています。この世の中に、完全な子育てができる人などいないのですから。』
そもそも完璧な親・完璧な子育てなんてないんですね。おおらかな心で失敗をも楽しみ、親子共に成長していく、今ならそう思えます。
そして、今子育て中の人も、そうではない人も、自分を知る助けになる本です。読んでよかったと、素直に想いました。
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加藤諦三さんはテレフォン人生相談でパーソナリティとして40年以上にわたり出演している。
そんな加藤諦三さんの本はいくつか読んで、この本ともご縁を頂きました。
悩みのない人はいない、誰にも過去の過ちはあるものです。
原因を知ることが解決の糸口ではありますが、傷を受け止めるには辛い現実もあります。
誰もが抱える育児、そして子育てを、どんな親から良い子が育つのかを受け止めやすい言葉で示しています。
親の方も、自分の両親からどう育てられたかも影響していて、気づかず悪循環を生んでいるものもあります。
すぐに始めようと思ったことは
母親とは「私はいつでもここにいる。さぁ行きなさい」といつでも帰ってこられるところのある安心感を与えてくれるというもの。
そして
自分が生きることの困難から逃げていては、子どもを励ましても無理なのです。情緒的成熟をした人だけが人を励ませ、自分が成長する魔法の言葉は「私は、励ましが必要なときに、その人を励まし続けるような心理的に見解な人間になろう」
理想でない自分が、辛くても苦しくても、自分の出来ることをひたすらし続けること。
この世の中には魔法の杖を持っている人はいません。みんな苦労しています。自己中心的な人は、苦労しているのは自分一人と思いがちです。
このようなことを心に留めて逃げずに自分の人生を励まして生きたいと思いました。
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理想の子育てや理想の人生なんてない。子育ては難しいんだ、生きることは難しいんだ。みんな苦労しているんだ。
だから何とか生き抜こう、というメッセージ。
ちょっとしたアドバイスがあったら、少し楽になれるかもしれない。
一助になれば、と本文は綴る。
石田ゆり子さんが、旅行に持って行くというこの本。ワンちゃんや猫ちゃんがきっと子どもみたいなものなのかな。
産まれてきてくれただけで私は嬉しい。幸せだ。それをずっと伝えたい。
ありのままを愛してるってことを。いつかわかってくれたら良いなと思う。
良書だと思いますが、時たま「母親が」という表現は少しモヤっとする。「父親は…?」
以下は引用。
「人を動かすのは、人の意識ではなく、無意識なのです。」
「難しいのは、それ(励まし)が必要なときに励ますことです。」
「子どもに自己実現(自分の潜在能力を発揮すること)させることが親にとって最も大事な仕事である」
「両親の役目は、第一に子どもを危険から遠ざけて置くことではなく、怪我をしたときに備えて、バンドエイドを十分に持って、子どものやることを見守ってやることなのである」
「言葉や動作はあることを表現する手段ですが、同時にあることを隠す手段でもあることに気をつけなければなりません。」
「親がある年齢になった子どもにしてあげる最高のことは、子どもが本当に好きなことを見つける手助けをすることだ」
「「喜んで」ということがポイントです。子どもは、母親が「喜んで」自分の世話をしてくれていることを感じます。」