紙の本
"LES MISERABLES"
2019/01/12 22:23
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユゴー作品はとにかく暗くって、暗くって、、、社会の底辺かもっと下層ばかりで…。
作者さんが胃が痛い思いをしたのも納得です。
(「なんていうかこう、…ツラいですよね!V・ユゴー作品。お疲れ様です!」と声をかけたくなる(泣))
『たった一個のパンを盗んだために投獄された過去を持つ正義漢』
とジャン・バルジャンに関する人物紹介で読んだことのある人は多いと思います。
ではそれはどういった経緯での犯行だったのか。
そのことは映像作品・ミュージカルの脚本、総じて省かれているのは残念だと思います。
例えば『ノートルダムの鐘』でカジモドがなぜあの教会で暮らすに至ったかを
全てカットしたような状態と言えます。
私はこの状況こそ”Les Miserables(The 不条理)”と感じますね。
感情移入できなかったポイントなので。どうもコゼットたちにスポットを当てすぎているように感じるんですよ。
ですが、少年誌や青年誌では10人力の剛腕のほうが魅力的でしょうし、うける要素も多いはずです。
ユゴー作品はイケメンの軍人には男性が感情移入できないようにできているので、
私は男性にジャンがどんな男性なのか見て欲しいと読んでいて思いました。
囚人が番号で呼ばれる=アイデンティティーを奪われ動物のように扱われるということです。
この『番号』に彼はこの後も呪われていくわけですが、一番最初に自分に呪いをかけてしまったのは実は彼自身です。
「自分はこういう人間だ」と憐れむことは危険です。
日本語訳「ああ無情」が私はずっと嫌いだったのですが、本作者さんの訳仕方はとても気に入りました!
”Le Miserables”とは誰のことなのか、私もそうだと思うからです。
(進むにしたがって「集団ミザリー(惨め)症候群」とでもいいますか、「私って惨め!哀れ!」の嵐ですが)
電子書籍
何度も舞台化映画化されてる有名作品
2018/09/14 10:16
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
丁寧に描かれてて話にどっぷりつかってしまった。身分違いがすさまじい時代の物語。1巻では司教に救われるところまでが描かれてます。
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絵柄は今風だけど、原作に割と忠実に作られている感がある。映画『レ・ミゼラブル』のサントラ盤を聴きながら読みました。(^^ゞ
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ミュージカルで有名なレ・ミゼラブルのコミカライズ。
主人公が野生児あふれる輩過ぎて笑う。
司教様すてき。可愛い。
主人公の姉が酷すぎて憂鬱。
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まだ1巻だとわかんないですね〜〜(原作未読です)。
ゴリラみたいな主人公(脱獄囚)は、脱獄試みなければすぐ刑務所出られたのにこの人ばかなの?と思いました。パンを盗むのも人としてよくないと思う。パンを作って売っている人だって、そのパンが盗まれて子供が死んだかもしれない。主人公が、なんで自分だけが、みたいに思えるのかわからない。全体的に思いやりというか想像力が足りない(わざとそういう人物設定にして、そこから生み出された状況に立脚した展開を書きたかったからだと思いますが)キャラクターを見ていて、まあ昔の小説だし‥と思って自分を納得させなければ読み進められないのがつらかったです。漫画ならではの描写でそのへんはどうにかできなかったのか。物語のすべてのはじめの1巻のエピソードがこれだと、以降すべての物語に説得力がなくなる。
この時代にレ・ミゼラブルを日本の青年向けに描くのなら、もう少し改変してもいいのではないか?もしくは、パンを一つ盗んだだけでそこまでの惨めな人に落ちてしまう、という社会状況をもう少しわかりやすく描いてほしかったなあと思います。
たぶんこの時代はこうなんだ(から納得して読まなきゃ)、っていう想像の努力を削減してくれることが漫画のいいところの一つだと思うのですが、この漫画は読んでて疲れてしまったー。あと1巻はまだかわいい女の子がでてこないからどうしてもモチベーションがさがる。
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これは期待できる出だし。まさかこれほど丁寧に描くとは。1巻でファンティーヌが出てくるかと思いきや、全然そんなことはなかった。逆に何年続くのか不安でもあるけれど。
しかしこの方の漫画は初めて読んだけど、上手い人だなーと。まるでミュージカル版を見ているかのような臨場感。壮大な漫画版になりそうです。
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絵はちょっと苦手と思いいつつ、原作レミゼが好きなので一読しておこうと思って購入。読んでみると、ミュージカルや映画では省かれてる心情描写やエピソードが丁寧に描かれてて満足しました。主人公ジャン・バルジャンの葛藤がうまく表現されてる。原作ファンは納得できる出来ではないでしょうか。
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1巻まで読了。
超大作『レ・ミゼラブル』のマンガ版。
名前はもちろん知ってるし、舞台や映画やらでも有名なので歌とかも耳にしたことはあったんですが、中身は全く知りませんでした。
ストーリはもちろんだけど、描き方や見せかたもスゴイ圧倒的。
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原作はまだ読んでいないが、ミュージカル映画は何度も見た。
映画で語られていないエピソードがあることから、原作寄りなのだろう。
丁寧な描写が、非常に印象に残る。
子ども向けではないが、原作よりは、読みやすい、はず。
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ファヴロールの貧しい枝切り人ジャン・ヴァルジャンは、親代わりの姉と6人の息子を養う為に頑張っていた。だが枝切り人の仕事は、冬にはなく他の仕事もなく、飢えに苦しむ家族の為に、ヴァルジャンはパンを盗み、刑務所で重労働を課せられ、貴族や聖職者だけが富む不条理に怒りを募らせ、脱獄を繰り返す。
やっと仮釈放を認められたヴァルジャンは、仮釈放後も前科者としての身分証に縛られ、宿も食べ物も与えられない不条理に社会への怨みを募らせていた時、神のように献身的で寛大なミリエル司教と出会ったことで運命が変わる!
不朽不滅の傑作文学、漫画化第1巻。
正直で優しいジャン・ヴァルジャンが、いかに貧しさと飢えに苦しみ罪を犯し、社会に怨みを募らせたか、神に真摯に仕えるミリエル司教と出会い人間として愛されることで、正しい人になる決心をするまでを、ヴァルジャンの分身を鎖で繋がれた黒い獅子などで丁寧に心象を描かれていて、ミュージカルから知った人も満足出来る第1巻。