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この本を読もうと思ったきっかけは、私がディズニー箱推ししていたからに他ならない。
特に、フォックス買収騒動〜アベンジャーズ・シリーズ完結あたりはディズニー社的にもイロイロあって、その中でCEOのロバート・アイガー氏の名前もよく見るようになったので、この本が発売されるにあたって絶対読んでみようと思った。
内容としては、下っ端時代の前編とCEOに着任してからの後編の2部構成。
タイトルとしては自己啓発本だが、アメリカと日本の会社のあり方の違いを考えると参考にするというよりは、ロバート・アイガー氏の伝記のような雰囲気。(もちろん教えはあります!)
特に後半の伝説的なピクサー・マーベル・ルーカスフィルム・フォックスの買収のストーリーやスティーブ・ジョブズやジョージ・ルーカス等などの豪華な登場人物…。
日本の規模とは全然違うし、学ぶ、参考にする、というよりはおとぎ話のように「すごーい」と思いながら一気読み。
特にピクサー買収〜スティーブ・ジョブズとの友情のシーンはまるで池井戸作品みたいな企業ドラマを見ているみたいな気分でワクワクしながら読んでしまった!
もちろん、華麗なる買収劇が語られているだけではなく、ところどころで語られている彼の仕事の原則は現在下っ端の私でも参考にできるマインドもあり、勇気が出るストーリーだったし、アイガー氏の人柄・理想の上司感がものすごく感じられた。
「ビジネスパーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出され、人望も決断力も素晴らしかったことが伝わるアイガー氏も今年2月にCEOを引退。
コロナ禍もあるし、ディズニーアニメーションの雲行きはやや怪しいし、ピクサーも昔のような求心力はなく、アベンジャーズシリーズも完結してしまった今、ディズニー箱推しファンとしては、彼までいなくなってディズニー大丈夫か!?という不安がこの本を読んでさらに増してしまった…。
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10の原則どころか20個ぐらいあった、とゆう点でマイナス1。
アメリカの壮絶な権力争いの様子がよく伝わる。リーダーシップ論でもあるけれどアメリカ社会の厳しさがリアルに感じられる一冊だった。
20個ぐらい挙げられる内容も納得のいくもので、すぐにでも活かせるかはわからないが、読んでよかったと思う。
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最高の上司であり、最高の部下
彼が貫いてきた信念、謙虚な姿勢、貪欲さは他の人が真似できるものではないだろう。
常に先を見据える先見性、人々を惹きつける人間性は経営者にとって重要な要素であるが、それを維持し続けるのは至難の業である。
M&Aの評価軸としていた人材がディズニーをここまで素晴らしいものにしたのは間違いない。
ぜひ政界で活躍して欲しい1人だ。
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ディズニー元CEOのラバーアイガーが、今までのキャリアの中で得られた教訓と実践する原則をまとめた本。誰もがこの通りにやれば成功するわけでも無いが、当たり前の様に見える教訓、原則はやはりためになる。
良いと思った内容は以下のとおり。
大失敗したら責任を取らないといけない。自分の失敗を認め、失敗から学ぶことが大事。一番いけないのは、嘘をついたり自分のせいでないフリをして、誰かになすりつける事。
経験が無い業務のリーダーになった場合、自分を偽らない事。謙虚に、誰かのふりをせず、自分が何わ知らないからを知ることからはじめなければならない。ただし謙虚と卑屈はちがう。本物のリーダーシップは、自分が何者かを知り、誰かのふりをしない事だ。
リーダーは周囲に悲観的な見方を振りまいてはいけない。それが社員の士気をくじき、活力とひらめきが消えてしまい、守りの姿勢で意思決定が行われてしまう。
未来について話す。過去はどうでもいい。
最善の判断をするためにはプライドは脇におけ。
ほんの少し敬意を払うだけで信じられない様な良いことが起こる。逆に敬意を欠くと大きな損をする。
到底できっこないと思える事が、意外と現実になる。
もし何かが違うと感じたらそれは自分にとっては正しい道ではないのだろう。
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1.昔からディズニーのことが好きだったのですが、あくまでも見る側としてしか関わっていなかったため、内部について興味おうぃめすことがありませんでした。しかし、本書が出版されたので読んでみようと思っていたので読むことにしました。
2.この本は、ロバートアイガー(著者)ABCの雑用として入社し、世界トップ企業であるディズニーのCEOを辞めるまでの体験記です。最初は、上司から疎まれ、左縁を命じられることから始まってしまうのですが、自分の軸を持ち続け、上司との関係性を改善していきながら、自分のやりたいことを常に模索し続けていく様子が書かれています。そして、ついにCEOに就任した時にはディズニーの経営が危機的状況になっていることを突き付けられます。この状況を立て直すべく、ピクサーやルーカスフィルムを戦略的に買収していくなどの手段を講じていきます。ただ、買収するにあたり、企業のブランドを損なうことなく、ブランド力をより新しい形で想像していくためにはどのようにしていけばいいのかが主観的に述べられています。
このような人生経験を経て、リーダーとしてどのような資質が必要になってくるのかが随所に述べられています。
3.このような生え抜きで出世した人のストーリーに弱いと改めて感じました。上司からのやっかみを受けながらもディズニーを愛する気持ちを忘れず、世界のトップ企業に成長させる原動力になったと思いました。本人の思いが直接伝えられているので、他人から見たら違うと思われる部分がありますが、熱く語られていることが本から伝わりました。
自分が見習いたいと思ったのは以下の部分です。
・うまくいかないときの対処法:警戒心を発揮して、頭をはっきりさせる質問をしていく
・本物のリーダーシップとは、自分が何かを知り、誰かのふりをしないこと
・リーダーになっている限りは、へりくだりすぎて人を導けないようではだめ。必要なことはきちんと聞き、理解できないことを認め、学ぶ必要のあることはしっかりと努力してできるだけ早く学ぶこと
以上の点から、「謙虚さ」「成長意欲」が重要だと思いました。謙虚な人は他人からも好かれるし、成長する人は人生が豊かになっていくうえに、新しい道が開かれるのだと思いました。
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2000年~2020年にかけてディズニーのCEOを務めたロバートアイガーによる自伝的一冊。ディズニーCEO在任中にピクサー・マーベル・ルーカスフィルム・21世紀フォックスを買収し、ヒット作を連発した成功哲学が綴られる。ABCテレビ入社~ABC社長~ディズニー入社からディズニーCEO就任まで自身の半生を余すとこなく語った中には数々の挫折も栄光もあり、その中で培った金言的内容(リーダーの原則)が最後にまとめられている。
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正直なところ、この本のような自伝的な本はあまり好きではないし、特に日本語以外の言語で書かれているものの翻訳は、前提としている文化や感覚が違うからかいまいちと思うことが多い。ただ異なる価値観、考えの企業での著者の成功や失敗、人間関係や事業の進め方については組織で働く身としてリアルに感じられることも多く、考えさせられる部分も少なくなかった。ディズニーのような歴史のある会社、長い間、人間の平均寿命より長く続く会社は大変だな、とも。
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人としてどうあるべきかを見つめ直す良書。
たたき上げでCEOまで上り詰めた同氏。伝統ある企業の舵取り、将来を見据えた大型M&A、もっとも大事にしていたことは誠実であることだと。
過去は変えられないが未来を描くことは出来る。そして、大切なのは今、この瞬間に集中して仕事をやり切ること。
やっぱり、ピクサーに関わるスティーブ・ジョブズ氏とのひと時は心を打つものがあります。
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パワーワード「これはディズニーというブランドの魂を賭けた戦いだ。ブランドについて語り、その価値をどう伸ばすか、そしてどう守るかを語るんだ」
アイガー氏の発言ではないが、この一言におそらく非常に大切で大事なことが集約されていると感じる。これほどまでに凄まじく面白い本に出会うことも珍しい。この本もまた上質なエンターテインメントだと言える
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目次を見て、「最初の百日」の章を最初に読んでみた。
CFOと法律顧問、広報の3人と今後半年の間に必ずやっておかないと行けないことリストを確認している。
・「ロイとのイザコザを解消。」企業イメージ
・「ピクサー及びスティーブ・ジョブズとの関係を修復」ディズニーアニメーションの凋落
・「意思決定のやり方を変えはじめる。」社員の士気
数字が悪い状況で打てる手として上の三点が最初なのか… 2005年にCEOに就任して、株価は25ドル前後で振れ幅は大きく無いままで、2012年からうなぎ上りになっている。
全編というか後半を読んでみると、ピクサー、マーベル、スターウォーズ、フォックスと立て続けに買収戦略を取り続けていて、コンテンツとそのコンテンツを生むエンジンへの投資を継続的にしていて、キャリア最後のタイミングでディズニーチャンネルのサブスクリプション提供って、時代の波をうまく味方につけた感じがすごい。
大統領選挙にも出そうな雰囲気も本書の中で匂わせたりして、2021年までの契約を微妙に変えたりしてるのをみると、今年の大統領選挙に出ちゃうかも?トランプよりかなり良さそうに見えるけどどうなるか。
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リーダーシップにおいて、いかに謙虚でいられるか、周りを尊重し、共感を得ることが大事かがわかりました。
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今のディズニーを築き上げた、ロバート・アイガーのこれまでの軌跡が書かれた自伝。
ピクサーやマーベルの買収、スティーブジョブスとの関係など、当時の状況が詳しく書かれている。
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優れたリーダーは、前向き、熱意を持って高い目標に取り組むことができる。
優先順位をはっきりと繰り返し伝えることができる。
そして、本当の自分を見失わない。
周囲に対しては、近寄りやすい存在であり、意思決定に参加させ、育てるべきスキルを特定し、その向上を助け、なぜその人がまだステップアップができないのかを正直に教えてあげる。
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ピクサーを買収するときのジョブズの言葉。
「メリットは数少ないが間違いのないものだし、たくさんのデメリットよりも重要だ」
デメリットの多さに騙されてメリットの重みや成し遂げたいことを見失わないこと
ここに深い感銘を覚えた。
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謙虚で熱心なリーダーの姿勢から学ぶことが多かった。また臨場感のあるM&Aの案件が多く、買収に臨む際の基本的な考え方も参考になる。