紙の本
定年後は・・・
2021/09/13 11:22
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
無趣味の元刑事がシルバーパスを利用して東京各地を巡りる。そしてその行く先々で出会った人との交流やそれぞれの人が抱えるちょっとした謎を解き明かしたりしていた。また主人公が刑事であった頃の迷宮入り事件の場所等もバスで訪れ、過去の記憶を蘇らせたりもしていた。
その謎解きに関しては彼には妻という協力者がいた。バス旅行から帰宅した夫と食事中の会話で謎を解いていたのであった。
定年後の仲睦まじい夫婦の姿にほっこりしました。東京のような都会であればシルバーパスもあり、行く場所もあるでしょうが、田舎じゃ難しいですね。今から読書以外にも趣味を持たないとと感じました。
紙の本
バス旅ミステリー
2020/06/12 12:56
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投稿者:E司書 - この投稿者のレビュー一覧を見る
乗り物ミステリーの短編集。身近な都内の路線バス乗り継ぎ各地で起こる謎を解明していく。主人公は元刑事で定年後、やることもなく過ごしてきたがバスのシルバーパスを利用し東京各地の巡っていく事に楽しみをおぼえていく。楽しみながら各地で起こる謎を家で待つ妻とともに解決していく新タイプのトラベルミステリーでもある。
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路線バス✖️ミステリーということで、西村京太郎さんのようなバスを使ったトリックを想像していたのですが、この作品では主人公が旅先で見たちょっと疑問に思ったことを解決していくミステリーです。
主人公は元捜査一課の刑事。定年退職し、余暇を楽しもうと妻の助言で、東京都シルバーパスを使って、色んなところを周ります。
ちなみに東京都シルバーパスは、東京都在住で70歳以上の方が使えるパス。東京都内のバスや都電、都営地下鉄が乗り放題です。
東京のコアなところや現地での歴史などを紹介していて、ちょっとした東京観光を味わうことができます。
旅先では、ふと疑問に思った人・場面を目撃し、元刑事の能力で解決!かと思いきや、事件を解くのは、その奥さん。主人公の話を元に解決していくという安楽椅子探偵のような存在で、一風変わった作品になっています。
この奥さんといったら、まぁ上品で、格好・言葉遣いが文章から清楚な雰囲気を醸し出していて、芸能人に例えてみると市毛良枝さんのような感じがしました。
その推理ぶりが秀逸で面白かったです。
内容としては殺人のような重めのテーマよりも、軽めなほんわかミステリーが多く、気軽に読めました。ちょっと物足りない感じがありましたが、「鬼のいる街」や「長い旅」の章では、本格的なミステリーが含まれていたので、色々楽しめました。
東京限定でしたが、自分の住んでいるところで、普段、車で通るところもバスを使ってみると、新たな発見があるかもしれません。新たな楽しみ方を味わうのも良いなと思いました。
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そこが大事なんだとは思うんだけど、日本地図覚えきれないナビなんて絶対無理なわたしにはバス路線の説明が。
ちょっと高速で飛ばし読みしてしまって申し訳ない。
奥様が素敵で賢くて奥ゆかしくて最高だということは間違いない。
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いわゆる連作物。
ちょっとした謎を解き明かす安楽椅子ものだが、あまりの妻の切れ物ぶりが凄すぎます。
舞台設定は土地勘のある所なので楽しめますが、謎解きそのものは安易すぎてどうなのかなと思うところもあります。
最後の終章で最初に提示されていたモヤモヤした謎が、綺麗に解き明かされるます。思わず涙ぐんでしまいました。
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某雑誌にて新種のトラベルミステリーとして紹介されていた作品で、定年退職した元刑事が都営バスで都内を旅し、そこで遭遇した日常の謎を自分の妻に解決させるという安楽椅子探偵もの。土地勘のある場所が数多く登場するので、都内在住者としては結構楽しめる。名所巡りと謎解きがミスマッチだったり、キャラクターの人物造形が前時代的で乗り切れない部分も多々あるが、それでも「居残りサベージ」や「鬼のいる街」なんかは実に良い塩梅ではないだろうか。外勤の頃、バスを利用する機会が多かったので、バス移動の旅情感を久方ぶりに味わいたいな。