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フランダースの犬 みんなのレビュー

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みんなのレビュー16件

みんなの評価4.0

評価内訳

16 件中 1 件~ 15 件を表示

パトラッシュの心情が胸を打ちます

2005/04/25 00:39

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る

画家になることを夢見る貧しい少年ネロと、彼と共に育ち、生涯を共に生きたフランダース犬パトラッシュの悲しくも胸を打つ物語です。
なんて救いのない悲しい物語なのか……。それでも読んでよかったと思える名作です。日本ではアニメですっかり有名ですね。話の流れとしてはアニメとだいたい同じですが、ちょこちょこ微妙に違いがあり、例えば原作ではネロは15歳でアロアは12歳と結構年齢が高かったりします。
私は子供の頃にアニメで見て以来、ずっとそのタイトルに疑問を持っていました。どうして“フランダースの犬”なんだろうと。主役はネロなんだから、“フランダースのネロ”とか、“アントワープのネロ”とか、いっその事“ネロとパトラッシュ”とした方がよほどしっくりとくるのに。パトラッシュの役割はたしかに重要だけど、このタイトルには常に違和感がありました。
でも、大人になって原作を読んでみて、やっと私のこのひねくれた疑問が解かれました。原作では、全体的にパトラッシュの心情を軸にお話が進んでいっているんです。そして、それがこの作品の魅力となっていて、不思議な読み心地になっています。パトラッシュの心情が描かれていなければ、この作品はただ暗く悲しい思いだけを心に重く残すような作品になっていたと思います。
過酷すぎる運命、ネロとパトラッシュの強い絆、とにかく泣けます。アニメでは二人が一緒に過ごした時間はたしか1、2年位だったと思いますが、原作ではおよそ12、3年を一緒に生きたものと思われます。そのことからも絆の深さは計り知れないです。そして、やっぱりパトラッシュの心情がもっと涙を誘います。
救いのない悲愴な物語ですが、パトラッシュの心情のせいか、まるっきりアンハッピーエンドとも言い切れないものを感じます。
ちなみに私がこの作品にタイトルをつけるとするなら「それでも幸せだったフランダースの犬」かな。センスないですか?(笑) なぜ幸せなのかは、是非本書を手に取りパトラッシュの気持ちを感じて欲しいなと思います。
新潮文庫版もお薦めですが、子供たちが読むには字が小さく多少の読みづらさもあるので、途中で嫌になって投げ出してしまうかもしれません。もし親子で読まれるのなら大人も子供も読むことができる本書が無難かと思います。アニメとはまた違った感動を味わってみてください。
同時収録の「ニュールンベルクのストーブ」の方は、「フランダースの犬」よりも快活さのある面白い作品です。「フランダースの犬」で暗くなってしまった気持ちを盛り上げてくれる効果もあります。

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永遠というもの

2004/01/15 00:04

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

岩波少年文庫には、本当にいい本がたくさん入っている。My Favoriteを挙げれば……エンデの「はてしない物語」、バリの「ピーター・パン」、セルバンテスの「ドン・キホーテ」、それにEブロンテの「嵐が丘」(も確か入ってたと思うけど…)、そして、とっておきがこの「フランダースの犬」。

いま、いわゆる「個別指導塾」ってトコで小学生相手に国語を教えたりしていることもあって、きっとそんなことでもなければ読まなかったであろうような本を、手にすることが少なくない。で、授業で一緒に読んだりすると、子どもたちは驚くべきほどに繊細な読み方をしてくれて、大いに刺激を受ける(もちろん、というか、「残念ながら」皆が皆じゃないけれど……たぶん僕の修業が足りないのだ)。世の大人たちは、もっと子どもの声に耳を澄ましてみたらいいんじゃないかな、と思う。

子ども向けの物語は、ちょっと身も蓋もない言い方をすれば、友だちを作るのがあまりうまくないような子どもたちに対して、とても素敵な空想の世界を示してくれる。「ほら、ここにだって、こんなに楽しくて、あったかい世界があるんだよ。つまらなそうな顔してないで、一緒に遊ぼうよ。ほら、恥ずかしがってないでさ」

も少しだけ、ストライクゾーンを広げて言えば、子ども向けの物語は「子どもたちが、とても純粋なかたちで(それだけ残酷なかたちで)感じ取っている<(大人たちの)社会>への違和感に<物語>という形を与えることで、ささやかな解放感をもたらしてくれるもの」なのかなあ、と思ったりする今日この頃である。

で、その「解放感」の源っていうのは、「永遠」(「フランダースの犬」の最後にも「永遠」っていう言葉が出てくる)っていうものなんじゃないかなあ、と思っている。

「フランダースの犬」のなかから、世の大人たちにも響きそうな言葉をいくつか……

「たとえ不可能であっても美しく無邪気な夢、自分のことはあとまわしの、英雄へのあこがれでいっぱいの夢が、歩いているうちにすぐそこにあるように思えて、ネロはしあわせでした」
(ただひとりの友人、金持の娘アロワとの関わりを禁止されたネロが心の底から信じている甘やかな未来。)


「下描きのしかたや遠近法、解剖学や明暗法のことを教えてくれる人はいませんでしたが、それでもネロは、その人の年をとってくたびれきった姿や、静かにたえるようす、悲しみにやつれたところをのこらず表現しました。そうすることで、深まる夜のやみを背に、朽ちた木のうえにすわり、ひとり物思いにふける老人の姿を、ひとつの詩にしたのでした」
(心を占めるさまざまな空想のひとつを絵にする。たおれた木にすわっているひとりの老人、樵のミッシェルをモデルにして。コンクールの優勝を夢見て。)


「いっしょに横になって、死のう。だれも、ぼくたちを必要としていないんだ。ぼくたち、ふたりっきりなんだ。」
 パトラッシュは、こたえるようにさらに体をすりよせ、少年の胸に頭をのせました。大つぶの涙が、悲しみをたたえた茶色い目にうかんでいました。自分のために泣いたわけではありません----パトラッシュ自身は、しあわせだったのですから。
(永遠の友情。)


いま手元の本を引っくり返してみると、対象年齢は<小学4・5年以上>って書いてあるから、まあ、<小学4・5年以上>の僕が読んで感動したとしても誰も文句は言うまい。来週の授業で使ってみようかな。どんな感想が飛び出すか、非常に楽しみである。

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繰り返し読みたくなる名作

2017/10/11 14:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yuri - この投稿者のレビュー一覧を見る

一度読んで衝撃を受けたようです。子どもなりに。
大人には辛すぎる内容ですが、色々考えるものがあるのだろうと思います。
奥深い名作です。

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ルーベンスの絵

2016/12/31 21:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:手紙 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ベルギーを、舞台に描かれている、画家を夢見ながら貧しくも慎ましい生活を送る少年ネロと、老犬パトラッシュ。村八分にされたり、いろいろ苦労しますが、最後悲しい出来事が・・
パトラッシュ募金というものが在るらしいです。

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2009/02/25 10:06

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2011/04/22 19:42

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2011/06/14 19:14

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2011/11/16 18:52

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2016/06/19 14:06

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2013/05/05 23:46

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2016/12/14 23:13

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2018/01/20 15:39

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2018/11/30 09:56

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2019/02/02 10:20

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2019/11/25 00:41

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