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文庫版になったので、購入して読んでみる。
読みやすい小説であっという間に読破。
日本で置かれている危機や現状をカエルたちの寓話で
端的に伝えている。
ただ現実はカエルほど単純にはいかないと思うけど。
今の若い世代がこの物語を読んでどう感じるのか
興味がある。
櫻井よしこ氏の文庫解説あり
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寓話。
ここまであからさまだと少し萎えるが、内容は笑えない。
だってそのまんまだもんそのまんま。
あまりにもそのまんますぎて空恐ろしい。
人(仮)はここまで愚かになれるのか。
「理想を抱いて溺死しろ」
思考を止めるな。
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久々の良書。続きが気になって仕方なかった。信仰に関して考えさせられる箇所が多くあった。いくら端から見ておかしいと思える考えでも、本人が正しいと認識しているのであれば、それで構わない。しかし、それを他者に押し付けるのには疑問を感じる。そのような違和感を纏いながら進んでいくストーリーに、軽く鳥肌が立ちました。
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天敵に襲われず平和に暮らす国の話
その国には三戒という絶対平和主義という決まりがあり、三戒があるからこそ楽園が維持されるという。
そんなある日楽園の片隅に天敵のウシガエルが現れた!
三戒は楽園を守ってくれるのか?
日本とそれを取り巻く東アジア諸国と米国の関係と憲法九条と集団的自衛権と憲法改正を寓話化した小説!
本書は改憲勢力に属するカエル達が少し可哀想に描かれており、米国はスチームボート程立派ではない。また、護憲派のカエル達が非常に残忍に描かれている。
寓話化されている以上多少の匙加減と言ってしまえばそれまでかも知れないが、読後感としては護憲派に対する多少の嫌悪感が芽生えてしまうのではないか?と思えてしまう。
しかし、どちらかと言うと護憲派の私でさえも本書は面白いと思えてしまう。
何れにしても、推測だけで物事を進めたり、何かを守るためにデマカセや言葉の置き換えで翻弄する人を信用してはいけないと改めて思った。
蛇足ではあるが櫻井よしこさんの解説は本書の格を貶めている気がします。星マイナス2
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ぜひ読んでいただきたいのと同時に、自身の政治思想が左右どちらであっても胸糞が悪くなることにご注意いただきたい。左なら三戒を守らないハンニバル兄弟が許せないだろうし、右なら日本の現状とそれを体現した「平和」の薄ら寒さに改めて愕然とさせられるだろう。
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多くの示唆が含まれているが、大事なことは自分自身が判断する、という姿勢ではないだろうか。耳に快い言葉だけを受け入れる思考停止人間は、最後は国を滅ぼしてしまう。その時、果たしてそれでも愛するこの国に残るか、あるいは新天地を目指すか。この時になってみないとわからない
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世の中には二元論で割り切れないことばかりなのに、政治には右か左かしかないようだ。
それ以外の選択肢は、もっと右か、もっと左か。
本書は右翼視点の現代日本の寓話化である。
様々な国で迫害を受けてきたアマガエルの二匹がたどり着いたのは、三戒を堅持するツチガエルの国ナパージュだった。
「カエルを信じろ。カエルと争うな。争うための力を持つな」
ツチガエルたちは三戒がナパージュを守っていると信じている。
しかしナパージュに危機が迫ってくる。
国境の崖の下からウシガエルが登ってきた。
三戒が国を守る。
声高な主張にもかかわらず、ウシガエルたちは次第にナパージュの中央に侵入してくる。
つまり、憲法九条をめぐる現代日本の縮図である。
憲法九条を固辞するがゆえに、中国が攻めてくるというストーリーだ。
憲法改正しないと日本は武力攻撃されても反撃することができない。それは分かる。
戦後の憲法が現実に即していない部分もあるから改正は必要だろうとは思うが、そう言うと左翼からは「そんなに戦争がしたいのか!」と右翼のレッテルを貼られる。
でも、憲法改正は国全体のことだ。
しっかり国民の深い理解を得ようと説明がなされないまままに憲法改正を急ぐのは疑問だが、そう言うと右翼からは「今すぐ中国が攻めてきて占領されてもいいのか!」と左翼のレッテルを貼られる。
施策に対して賛成か反対かしかない。
反対するために存在するだけの左翼、危機を扇動する右翼。
もし日本がカエルの国だったら、俺は大きい声の聞こえないところで冬眠していたい。
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カエルの世界を舞台にし、誰でも気軽に読める寓話の形をとりながら、日本国の本質を鋭くえぐり出した警世の書。
読むとこのカエルの楽園が今の日本で、その楽園を取り巻くウシガエルたちやワシが日本の外交情勢を象徴していることがすぐにわかり、カエルたちが仮初めの平和に甘んじていることが感じられました。
このアジア情勢が緊迫している今こそ、本当の平和を築くために日本がしなければならないことを真剣に考えていかなければならないと思いました。
おりしも間近に総選挙が迫っており、この世界のカエルたちのようにマスコミに踊らされることなく一人一人が答えを出していくことが大切だと感じました。
そして、このお話のような結末にだけはならないように。
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日本が置かれている状況を「カエルの世界」に置き換えた寓話。「憲法九条を遵守し、平和を声高に叫び、交戦を徹底的に回避していたら、本当に平和は続くのか?」と投げかける。なんとも風刺が効きすぎてるので、読書後は暗澹とした気持ちにあるものの「本当に今のままの日本で良いのか?」を考える良いきっかけになる一冊。特に、声の大きい人がガナリ立てる意見が「是」であるかのような風潮が生まれ、その他の意見は全て封殺されてしまうのは、とても怖いことだなーと思いました。
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この本は3つの理由でヤバイ。
1.話の展開が分かるのに小さく現実感ある意外性で飽きずに読めるヤバイくらい面白い小説である事。2.日本の現実を適切に捉えてる一方読後の感想として逆に軍国主義に流れるのが救いになりそうと思わせる事。3.結構流行っているが仮にこれを読んで世の中の人が反応しなかったらどこまで理解のない国民なんだと絶望してしまいそうな事。
すっげぇ面白い。だからこそ禁書にしても良いんじゃないかって思える毒を孕んでて、それで世の中に問いかけてるこの問いかけ、すごくゾクゾクする。道徳の時間で取り上げてみんなで色々考えられると良いなぁ。
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ナパージュの国の行く末をソクラテスと見守り考えながら、あれ?どこかで似たような状況が起こっているような…と思っていると櫻井よしこさんが解説でああ、やっぱりそうなんだ!とすっきりさせてくれました。
読みやすいのに考えさせられる久しぶりに娯楽として以上に面白いと感じた作品でした。
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恐ろしい…
百田尚樹さんの「カエルの楽園」読み終わって率直に感じた事です。
皆さんはどう感じるんだろう。
「三戒」を破棄すべき
「三戒」は存続すべき
この本は破棄すべき側に立って書かれた本。存続すべき側で書かれたらまた全然違った内容になるでしょう。
今現在の日本の危機が克明に書かれています。
この本を読んで「デイブレイク」側の守りが正しいか「プロメテウス」側の守りの意見が正しいか読み手によって変わるでしょう。
ただ一つ言える事は
「今の日本はあまりにも平和ボケしすぎている」
百田さんの本は本書や「夢を売る男」など過激に書かれているのがあるので要注意
でもそれが面白かったりします。
本書も過激な表現がありますが日本の事を思って書かれたのかなと思います。
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日本の状況をわかりやす~くまとめた寓話
戦争にはいきたくないけど、
他から仕掛けられたときどうするかって話。
北朝鮮、中国がいつISみたいなアホなことしかけるか、
または 仕掛けないのか、未来のことはわからない。
戦争にしないためには、どうすればいいか、
そんなことをタブーなしに考えるのに、
必要な一冊。
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現在の日本の状況を分かりやすく寓話化したのは良いけど、こんなにも後味の悪い話しになってしまうのね、、、単純にカエルのお話しだった方が良かったかも。こんな結末になるのはイヤだもの。
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なかなか鋭く突っ込んだ内容でしたね。
一度読んで、登場するカエルの実在人物等を知って、もう一度読みました。