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なかなか鋭く突っ込んだ内容でしたね。
一度読んで、登場するカエルの実在人物等を知って、もう一度読みました。
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久しぶりの百田さんの作品。
少し前から、よく行く書店で平積みになっていて、気になっていましたが、ついに購入。
一気読みでした。
現在の日本の状況が寓話として書かれています。
この手の作品は、賛否両論あると思いますが、自分としては改めて考えるきっかけになって面白かったと思います。
巻末の櫻井よし子さんの解説も的確でした。
いろいろ問題?になることもありますが、さすが、百田さんですね。
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祖国を追われ旅するアマガエル、ソクラテスとロベルト。彼らが行き着いたのはツチガエルたちが平和に暮らすナパージュという楽園だった。その国のカエルたちは「三戒」によって平和がもたらされていると信じ、「謝りソング」を歌い続ける。しかしウシガエルの侵略によりナパージュの平和が揺らぎ始める。そしてソクラテスたちはこの国を裏で守るスチームボートという鷲の存在を知る。ナパージュを平和たらしめているものは本当に「三戒」なのか。ツチガエルたちはどんな選択をすべきなのか。
日本で集団的自衛権が議論され、安全保障関連法が成立した2015年9月、その半年後に刊行された百田尚樹氏による国家(国民?)風刺現代寓話小説。
「ナパージュ」は日本
「ツチガエル」は日本人
ソクラテスたち「アマガエル」は母国を追われた難民
「ウシガエル」は中国人
「スチームボート」はアメリカ
「ハンニバル3兄弟」は陸海空の自衛隊
「エンエン」という祖国を持ちながらナパージュに住みつく「ヌマガエル」は日系韓国・朝鮮人
人々を扇動する「デイブレイク」は朝日新聞
皮肉たっぷりの「ハンドレット」は著者百田尚樹自身
三戒の破棄を求める元老「プロメテウス」は安倍首相
そして「三戒」とは日本の憲法9条
スチームボートによるツチガエル大量殺戮は原爆投下を意味する。
「よくわからないけど――」ソクラテスは言いました。「三戒は宗教みたいなものだったんじゃないかな。ナパージュのカエルたちは殉教したんだよ」
「信仰に殉じたカエルたちは、幸せだったのか」
「わからない。ロベルトはどう思う?」
ロベルトは黙って首を横に振りました。
著者の言動や文章の書きぶりから、皮肉たっぷりに現代日本を風刺しているのは誰の眼にも明らかである。その前提で一度目はそれぞれが意味するものを何となく意識しながら読み、読後にひとつひとつが指し示すものを細かく考えてみる。そして再読してみると著者の皮肉と思想をもろに受けとることができる。
明らかに政権寄り、9条改正の立場を前面に押し出した本書。ただウシガエルがあまりにも残忍な生物に描かれており、これをそのまま現代世界情勢に当てはめて考えることはできない。そんなことしたら、更なる溝を生み出すだけだ。著者は本書によって読者を説得したいわけではなさそうで、ただ単に保守層が抱いている矛盾に憤りを感じ、鬱憤晴らしのために書いた、という程度のものと受け取るのが良いように思う。まぁ、ナパージュ(日本)はスチームボート(米)によって守られているから平和が保たれているというのは、忘れてはならない大切なことだと私も思う…。
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確かに考えさせられる。誰も戦争はしたくない(はず)ですが、そうはいっても起きるかもしれない。子供と気に感じた「日本は憲法で戦争絶対しないんだぁやったー」っとおもったけど、周りの国はそんなことはしったこっちゃない。
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政治にも興味を持ちたいと思い手に取ってみた。大変読みやすく楽しかったけど、読み進めて行くうちに、背中の寒くなっていく感覚。知ることへの恐怖なのか、己の無知への恐怖なのか…。
最後、ローラの最期の描写が本当に怖かった。
でも、読んで良かったと思える本です。
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故郷を捨て、楽園を求めて放浪するアマガエル2匹は平和な国「ナパージュ」に辿り着く。
そこではツチガエルたちが三戒と呼ばれる奇妙な戒律を守って暮らしていた。
争いもなく食物も豊富な夢のような国だと思われたが、やがてウシガエルたちが侵入を始めて・・・。
日本の歴史、現在の日本の置かれている状況を風刺した作品。
寓話というにはあまりにもあからさまで、すぐに何を示しているかわかってしまいます。
三戒は憲法9条、ナパージュは日本、ヌマガエルは在日朝鮮人、等々。
作者の政治的主張がダイレクトに表現されている偏りのある小説ではありますが、日本の現状を俯瞰してわかりやすく描いているので考えさせられました。
あくまでも9条は日本国内の法律であり、9条さえあれば日本は平和なのだという意見はただの平和ボケなんですね。
かといって軍備増強や核武装にも違和感を覚えてしまうのですが・・・。
マスコミの偏向報道や集団心理の恐ろしさも再認識できました。
興味のとっかかりとしては、最適な小説でした。
百田さんの身が心配ですけど。こんな内容の本を出版して大丈夫かな・・・。
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政治や国際情勢にうとい自分にもわかりやすく、日本の状況を教えてくれた。寓話という形になっていることで、シンプルに考えることができる。面白いだけでなくとてもためになった。
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平成29年12月
風の中もマリア的な話かと思ったのですが…
主人公カエルの住む国に敵が侵入してきて、主人公は仲間と逃げることを選ぶ。いろんな場所、いろんな国を通り、どんどん仲間を失っていく。。
そして、ついにたどり着いた国。その国は、カエルの楽園だった。
敵もいない、食料もたくさん、歌って踊って。
しかし、そんな楽園にも、変化が起こり。。
カエルの三戒。をアホみたいに守ることが大事。。なの??
最後が、なんかより悲しさが増します…
日本とアメリカ、中国を匂わせます。
日本人がそうならないために、考えさせるために書いているのかな。
ちょっと、分かりやすすぎて、読むのもめんどくさくなります。
ただ、3戒を信じて、守って、それはそれで幸せだったと思う。
人間は、何かを宗教的であったとしても、何かを信じて行う。そして、その結果、…。となったとしても満足。あっ、ここではカエルだけど。
そして、3戒を守りたくないと思う人ももちろんいる。生き抜くために。
その二つの全く違う意見をどう解決するか。
難しいですよね。お互いが正義と思ってんだから。
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日本を寓話化するとこんなに後味の悪い元気の出ない話になってしまうんだな。三戒が憲法九条のことであるのはすぐにわかる。北朝鮮のミサイルが射程圏内であることを考えれば、まさにいまの日本はツチガエルたちと同じ論争を繰り返している。憲法九条は守られえるべきだと思っていたオイラは安部内閣がやろうとしていた真意にやっと気が付いた。マスコミの操作にまんまと乗っていたのかもしれない。ツチガエルは性善説的な考え方をする、ほんとはそうじゃないことに気が付いているくせに。オイラにもそういうところがある。そんな時はちょっと自己嫌悪だ。他者との衝突や交渉を避ける臆病者だからだ。
物語はヴィジターであるソクラテスとロベルトの言葉で語られるんだけど、途中でオイラはソクラテスにイライラしていた。他のカエルに比べて冷静でいい意味で懐疑的だけど、お世話になったナパージュに対して具体的なアクションがないからだ。ナパージュにたどり着くまでの経験は活かされず、ウシガエルに占拠されしまい、ローラひとりを助けることもできなかった。後味が悪いのはこのためだ。
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この本が政治的風刺作だと知らずに
人に勧められて読んだ本。
予備知識ゼロで読んだけれど、
先に裏の解説を読めばよかったと今更。
途中同じような内容の繰り返し。飽きる。
政治的な保守派への批判というよりは、
宗教的盲目さの恐怖の方が前面に
出てたように感じた。
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入院中にお見舞いにいただいた本です
サクサクと読めました
百田さんの「殉愛」を(買う気すら起こらず)立ち読みした時は、なんてつまらん本を書くようになったのかと絶望すら感じたけれど、この本はなかなか面白く、私の中の百田さん株復活です。
比喩がわかりやすすぎるけど、わからなすぎても困るからなぁ…
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なかなか評価の難しい作品です。
最後まで読み終わって、解説を読むとなおさらに。
ただ、現在日本に生きるものとして、この本を読んで考えることは大切かなと思いました。
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寓話の形をとった社会風刺。
方向性-思考に関しては賛否両論あるとは思うが、
的を射た作品であることは間違いない。
簡単に「良かった」「面白い」「いい作品」といった
評価はできないが、読むべき作品であると思う。
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あまりにも百田氏の政治的主張の強い寓話で、鼻白む小説。彼の小説家としての評価を一気に下げる作品。
中国には劣るけどかなりの防衛力を持ちながら、中国を上回る軍事力を持てという事か。持てないから米国に盲従しろという事か。いずれ日本のみならず世界が滅びるんだろうな。
そういえばJAPANを反対から読んでナパージュか。
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これまで、百田さんの書くジャンルに興味がなく、活字・映像共に拝見したことはありませんでした。
そんな中表紙に惹かれ、購入した本書。
読み始めて一番驚いたのが、「百田さんってこんなに読みやすい文章を書く人なのか…。」ということ。上手くはいえないのですが、文の構造に引っかかるところがなくサラサラと読めて、著者が伝えたいことに集中して読書することができました。
内容自体は少し風刺と誇張を利かせすぎているようにも感じられ、絶賛!とまではいきませんでしたが、自分も二人の主人公のように、自身で見聞きし、脱ローラにならなければなあと思いました。
(それこそ百田さんの狙い通りかもしれませんが)