紙の本
『好きなものを「推す」だけ。』
2021/02/12 20:25
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
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ビデオゲームを「推し」たブログで2500万PV達成
「推し」のカリスマが「推し文章術」のすべてを公開する
実際の「文章術」にあたるのは第3章に紹介される18のテクニック
・好きなところを角度をつけて3ポイント推し
・固有名詞と形容詞を削り、「置き換える」
・「人」の魅力で推す
・五感に訴えかけ想像させる
・「辛推し」こそ同じファンに信頼される、などなど
《さぁ、共に自分の好きなモノ・ヒト・コトを全力で推そう。》
著者はブログ「ゲーマー日日新聞」発行人のゲームジャーナリスト
そこここに顔を出す文学的素養が魅力の、搦め手から攻めた文章読本
副題は「共感される文章術」、2020年5月刊
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自分には何もない。そこまで追い詰められたなら、今まで諦めてきた自分の好きなものを推してみませんか。
推す力、すなわち自分の好きなものを好きだと訴える力、そしてその好きを多くの人に共鳴させる力を本書は教えてくれます。
多くの方が、誰にも言えず、心の中に閉まってきた推しがあるのではないでしょうか。あるいは、推しを友人に紹介してみたものの、いまいちな反応を見て、「自分もそんなに興味ないんだけどね」と装って見せた日があるのではないでしょうか。
ゲーム好きであれば、社会からの否定的な認識、学校での趣味のヒエラルキー、そして何よりも自分より多くのゲームを知り、ゲームの上手い無数の人たちの存在にすっかり自分の存在価値が失われてしまった気になるものです。実際僕がそうでした。
そうして生まれた寂しさや"自分の何もなさ"。
しかし、インターネットやSNSで繋がり合える今日の時代、僕のような引っ込み思案の凡人でも「推す」チャンスがあります。
身近に語り合う友人がいないのであれば、開かれた場で好きを叫んでみましょう。そこでは、世間体など気にせず、ありのままに話すことができます。
でも、どうやって推せば良いのか分からない。
それでは、本書の
・4つの推しステップ
・18の推し文テクニック
・3つの推す心構え
が必ず役に立ちます。
そして、自分の言葉を届けられるようになれば、
・自分の好きなものについて深く知り、深く感動できる
・自分が何に、どんな風に感じるかが分かる
・誰かにその好きが伝わり、人の心を動かす力が手に入る
そうなったとき、何もなかったように思っていた自分が、実は大きなものを持っていたことに気づけるはずです。
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オススメされて読み始めたが、読みやすい。
好きなものを言語化する事が難しく、感情で走ってしまうので、まずはインプットからだと理解。
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好きなものについて語りたいが、理解してくれる人が周りにいないというのは、よく分かる。が、ならばと、それを不特定多数に推すなんて。そして、それを仕事にしてしまうとは、なかなか出来ることではない思う。「シンプルに推す」に共感した。
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とにかく推したいものを見つけよう!そして推そう!ってことが書かれていた!
確かに推しって嫌な気持ちにならないよな。ポジティブな自己表現は素敵だな。
筆者がどうやって推しているか、どんなことに気を付けているか、推し始めたころとやり方を変えた部分があるかなどを知りたかったな。
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角度をつけて3ポイント推し。2つは誰もが共感できるポイント。1つは、想像できないような変化球。推しが印象深くなる。p99
「誰もが知るもの」を推す時は迷わず「自分の話」と絡める。p122
具体的なエピソードが思い浮かばないなら、「いつ、どこで出会ったのか」を書いてみる。
固有名詞と形容詞は削って「置き換える」p104
大切なのはとことん相手の持つ知識、情熱、関心のレベルに合わせて言葉や抑揚を選ぶこと。
NDC 007.3
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「推す」について考えることが、自分について考える・知ることにつながると学ぶことができた。どう好きを言語かするのかについてのコツも紹介されていたので、ぜひ使っていきたい。
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ゲームジャーナリストのjiniさんが書いた、自分が好きな物を「推す」ための本ですね。
jiniさんはラジオでの語りがとても好きで、文章も読んでみたいなと思って読んでみたのですが、とても良い本でしたね。自分が好きな物を推すことの楽しさや素晴らしさが、非常によく分かった気がします。
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私には人生を捧げて語れる程の好きなものはない。
好きなものはたくさんあるけど、それがもしなくなったら、生きていけない程ではない。
なので、情熱をかけられる程の好きなものがある人は素晴らしいと思うし、羨ましい。
だがしかし…
この本は、ちょっとオタク臭が強すぎたかな…
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「推し、燃ゆ」を読んだ後だからだろうか、スッと入り込めた。とにかく推しを信じること、情熱を語ること、自分の経験を絡めて語ること、他と被らない推しポイントを語ること。なんにせよ、心から熱くなれることがあることは素晴らしいことである。わたしにはそれがあるだろうか。。
41冊目読了。
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なるほどなぁ。
とにかく好きを突き詰めろ!
わたしはなんでこれがこんなに好きなんだ!?
わたしはなんでこれにこんなに惹かれるんだ!?
わたしのおススメはこれー!!!!
って熱く強く、それでいて嫌われない程度に伝える方法。笑笑!!!
いや、もうわかったよ。
その話、長くなる?
ってならないようにうまくうまくわたしのわたしだけかもしれないどハマりを誰かに伝えるそんなチカラを与えてくれる一冊です。
天才と言われる人たちは、生きてるうちは変人だとか、なんだとかで誰にも理解されず、亡くなってからもてはやされる。
こうしないために、天才になり得ないが、見つけてしまった天才の才能を凡人目線からいかに発信してみんなに知らしめるか!!!!!
笑笑
そこまでじゃなくとも、謎のわたしの心躍る出来事、世の中に2人くらいでもわかる!!わかる!って言ってもらえたら、その人とは一生の友人になり得そうだよね。笑笑
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「共感の時代」ではなく「共鳴の時代」
言葉の選び方に心を打たれました。
周波数が合わないと共鳴しない。このインターネット時代、どこまでも遠くへ伝えることができる。たから、どこかにいる同じ推しを持った人と「共鳴できる時代」。
「感動させられました」。
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タイトルに惹かれて購入しつつも、「まぁヲタクの自己満本でしょ」と思って手に取った自分、土下座です。(笑)(笑)素晴らしかったーーー。
この方は推しを推す天才だ。
期待を遥かに上回る冷静かつ情熱に満ち溢れた推し論、自分の推しを改めて自分の中で「どこが推しポイントなんだっけ」と振り返るいい機会にもなった。
2024年初っ端、かなりハイレベルな良本に出会ってしまい、この本基準で始まるのなかなかしんどいぞー(笑)ヲタクに理解のある友人には必ず勧めたくなるレベルの素晴らしい本。
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『好きなものを「推す」だけ。共感される文章術』
著者 Jini
2020年 KADOKAWA
この本はブログ「ゲーマー日々新聞」を書いているJiniさんが書いた、好きなものを好きだと伝えるための文章術の本である。
本書ではタイトルにもある通り、「推す」と言う言葉がポイントである。そもそもなぜ著者はこの概念を文章術の本に含めて伝えようとしているのか。それはこのネット社会において好きなものを好きと言うことそれ自体ネットの限界が見えた現代社会において重要であると書いてある。
この場合のネット限界というのは情報として良いもの悪いものといろんなものが出回っていたり、炎上などといったデジタルタトゥーにもなりかねないようなことが増えたネット社会ということを意味している。
それにプラスして個人で文章を発信することが容易になった現代では、人より物事を知っているというようなことではこの広く繋がったインターネットの世界では注目されづらくなっていると感じる。そのために、まず自分が好きになりその魅力を伝える。その行為がこれからもっと広がるのではないかと著者は説いている。
さて、それでは推し方であるが、そもそもひとは何かを「推す」時に
1発見
2感動
3発信
4共鳴
と4つのプロセスを辿ると書いている。
発見とはまず推しを見つけること。感動とは推しに心動かされること。発信とは推しの魅力を語ること。共鳴とはその発信したものや他人の発信したものに感動し、また広げていくこと。このようなプロセスの先にあるものが推しであると著者は定義しています。
そして、その推しを語る上で大切なのは情熱と理解の両輪であると書いてある。これは片一方だけではダメで、両方あることによって人に響く文章となる。
それでは本題の文章術の方だが、この本には18ものテクニックが書かれているが、個人的に面白いと思ったものを3つ挙げる
1固有名詞や形容詞はなるべく置き換えわかりやすくする
2誰もが知るものを推したいときは自分の話と絡める
3推しが何に似ているか比喩を用いて説明する
この3つは個人的に使いやすく、他のことにも応用しやすいのではと感じた。
「推す」という行為は好きなものを好きと認める。そんな尊い行為であると思う。今の時代は正直みんなにとっての正解はなく、一人一人が正解を見つけるしかない時代になった。そんな時代の中で推しに出会えた人は幸せだし、推される人も幸せだろう。好きと表明し、それについて語る、書く。そんな行為が広がっていけば、必ず世界は豊かになる。
あなたの推しはなんですか?