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【男と女の物語はいつも怖い】結婚式後、新郎と司会の女が、バーで新婦を待つ。やがて会話は二人の秘密に触れ……男女の恋愛に潜む恐怖を描く十のストーリー。
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解説によると、「女」という団体は世界最大の秘密組織であり、
そんな秘密組織にとってこの本は、
会報であると同時に、男性に対する詳細な密告書なんだそうです。
ほんとにね、そんなかんじ笑
とってもおもしろいよ。
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【1.読む目的】
•真面目な本や自己啓発系の本ばかり読んで、少し窮屈で苦しくなってきたので、息抜き。
【2.気付きや気になった点、面白かった点等】
•時代が違うのね、と途中で気づいた笑。(1988年〜)
•一方、時代が違うのに人間の心理は大きく変わらんのだな。
【3.感想】
•林真理子の本、あらためて好きだと気付かされる。
•どろどろした、もしくは迷いのある心理描写が上手く、それどストレートに描いてるにもかかわらず、いやらしさがなく清々しさすら覚える手法がすごい。
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女性が男性との関わりにおいて心に秘める本音や、自分の目的を達成するためにつく嘘、裏切りなどを書いた短編10作を集めた本。
短編である為か、林真理子が得意とする上質などろどろは不足するが、身近にいる女性たちが陰で思ってそう、やってそうなことが描かれており、ある意味よりリアルでどろどろしているとも言える。
身綺麗な女性ほど、本当に何してるか分からないものだな、女性とはやはり賢い、と改めて思わせてくれる短編集。
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まだ携帯電話が無い時代の、男女の恋の駆け引きが次々と。
SNSなんかなくったって、人は手紙によって不倫をばらしているし
ストーカーも登場すれば、あざと可愛い女の子に喜んで騙されてしまう男たちもいる。
な~んだ・・・時代が猛スピードで変わったなんて言ったって、人間のやってることは変わってないじゃないの。
あんまり女性の手の内を小説でばらされては困るのだが
林さんの書く男女の人間模様は時代が変わっても天下一品だわ。
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林真理子らしさ満載の短編集。
どの話も人間ってこういう嫌らしい部分あるよね…となるものばかり。
林真理子の人間観察眼と表現の的確さに痺れます。
「靴を買う」は1989年の作品にも関わらず、内容は正に現代のパパ活女子たちの心理を描いたような作品。
時代は変われど、人間の欲や自意識はあまり変わらないのかもしれないと思わされました。
ただ、共感は出来る作品が多い一方で、全体的に主人公たちの問題が解決するわけでもなくあまり前向きなラスト話ではないので、読後は親戚の不幸話を聞かされたような疲労感があります。
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帯に書いてあった「女は怖い」ではなく「怖いから、女」なのだ。と言う言葉に惹かれて読んだ。
幽霊よりもなによりも、生身の女は怖い、、、
そんな気持ちになるような怖い話がたくさん。
各話は短いので読みやすかった。
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*結婚式が終わった夜のバー。花婿が、披露宴の司会をした美女とグラスを傾けながら、花嫁を待っている。「あの時もそうだったわね」。親し気なふたりの会話はやがて、決して花嫁に知られてはならない過去の妖しい秘密に触れて――(表題作)。脛に傷もつ男女におとずれる恐怖の瞬間をとらえた、10の傑作短篇集*
1997年8月刊行の『怪談 男と女の物語はいつも怖い』を改題した新装版。
まだ携帯電話が無い時代のお話なので背景は古いものの、林真理子さんらしい男女の機微が絶妙に描かれています。
時代が変わっても、男女の駆け引きや滲み出てくる感情ってさほど変わらないんだな…
女心のいやらしさ、あざとさを書かせたら右に出るものはいないと改めて感心させられた、林真理子ワールド満載の短編集。
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大人の泥沼愛憎劇、面白かった。90年代からすでにブランド品にハマったり、パパ活に手を出していくようなことがあったのか。
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10話からなる。
読みやすく、さくさくと読んでいたけど、これは、不倫の話が、ほとんどであることに気付いた。
「人の不幸は密の味」ではないが、どれも、話のおちが面白い。
「怪談」など、仲人の妻の復讐計画が、怖いようでも、この当事者の立場だったら、これ位の仕打ちも……なんて考えてしまう。
頭の切れる奥様だと!
最後の「土曜日の献立」など、日本離れした発想だと、思っていたけど、今の日本もこんな出来事もあるのかもなんて想像してしまった。
でも、こんな関係は、直ぐに亀裂が入るだろうとも!
男と女の秘密の恋愛の話を巧みに描く作者は、沢山の人の恋愛話を聞いたのだろうと、思いながら、読み終えた!