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日本人が古来食べてきたものたちについてのエッセイ集
そのものの説明にはじまり、著者が実際に体験した獲り方のルポルタージュ、仲間の様子。
喰う姿、味の雰囲気などがいちいち生々しく伝わってくる。
日本の食に対し敬意を払った名著。
取り上げられている食材が、タイトル通りの蓼から、熊、ウミヘビに至るまで、およそスーパーで売られていないものたちではあるが。
面白かった。
普通に面白い本はいつもなら星3つだけど、星の一つは編集者さんへプレゼント。
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ゲテモノ食いでは無く、日常的に昆虫や野生動物を食べている人々を紹介している。世界は広くて環境により食い物も違って当然なのだ。
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「蓼食う虫も好き好き」ということわざにちなんでつけられたタイトル。筆者は野ウサギ、岩茸、サンショウウオ、カラス、熊、トドといった動植物を食す人達について一緒に猟をし、解体し・調理して食べる。獲物を得るためのプロセスはいずれも命懸けで、そこには獲物との命の駆け引きが感じられる。そのため解体の場面の描写は生々しく、どこか厳粛な感じを受ける。
「食うために生きる」ではなく「生きるために命を頂く」行動が、飼育されたものではなく野生の動植物相手に展開される。取り上げられている食物はどれも一般的にはゲテモノの類に入ってきそうだが、貴重な命を美味しく、余すところなく頂く様に、「生きるために食う」とはどういうことかを突きつけられる。なかなか面白い本だった。
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