結局は技巧だけで出来上がった作品
2023/03/04 18:37
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
文体に特徴があり、二人の少女が交互に出てくる。よく考えられた文体だ。ストーリーもよく練られていて、全ての伏線が最後に回収される。複雑に絡み合ったよくできたストーリーだ。ただ、デビュー作の「告白」もそうだったが、主人公の二人の感覚が理解できない。そのため結局は技巧だけで出来上がった作品に思える。
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告白を読んでからの少女。
やはり告白の感覚が残っているせいか、ちょっと物足りなさを感じた。
告白のラストに比べると
今回のラストはそこまで酷いものとは感じなかった。
でも、おもしろかった。
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「告白」が衝撃的だったので期待して読んだものの。。ちょっとがっかりでした。
「死」をテーマにしている割には軽いし、そこがまだ高校生の感覚と言われればそうかもしれないけど、あまり共感できなかった作品。
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2012/2/16 Amazonより届く。
2013/10/31〜11/1
沖縄出張中の飛行機内で読了。
「告白」以来3年ぶりの湊作品。いやいや、やられました。
解説を読んで初めて、湊さんの細工と細やかな伏線に気づかされるとは...
「告白」とはかなりちがった感じであるが、作品のクオリティは高い。
すごい人がいるもんだ。次作以降にも期待。
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紫織が親友の自殺現場を見たことを話したことで、人の死を見てみたくなった敦子と由紀。
死の瞬間に立ち合うため由紀は病院の朗読会、敦子は老人ホームのボランティアに行く。
由紀が書いた小説を盗作した先生。由紀の彼氏。由紀が病院で出会った少年達。敦子のボランティア先のおじさん。たっくさん伏線が散りばめられています。途中から展開読めちゃいます。
そして、告白みたいなかんじ。ラストかと思ったらまだ続いて、また続きあってみたいな。
おもしろいけど、友情って素敵だねっていう偽善っぽい感想しか残らない。
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死を見てみたいという少女二人がそれぞれの視点から描かれ、二人の物語が交差し、絡み合いそして繋がっていくのが読んでて面白かった。
敦子と由紀が仲良くなってめでたしでも普通におもしろい小説だったのに、そこはいい意味でぶち壊してくれた。
結果的に最後の最後で思い切り後味悪くなったが、だがそこがいい。ラスト数ページで意外な接点と作中で「因果報応」とは何だったのかというのを強烈に印象づけてくる。
これから少女二人にどんな事が降りかかるのだろうか・・・
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湊さんの本を読むのは告白から2作目。
読了後のなんともいえない感じはさすがイヤミス…。
素直にあぁ良かった!とは言えない感。
でもそこがクセになるのかも?
たまにならいいなぁ。
意外と自分って、ご都合主義・勧善懲悪・ハッピーエンドが好きなのかもと思い知らされてしまう。
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少女二人が人が死ぬところを見たい。とそれぞれ行動する。もっとドロドロした話かと思いきや意外と少女達が素直で後味が悪い事は無かった。全ての少女達の話がラスト全て繋がる所が面白い。
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暇つぶしにはなる。でも同じ暇つぶしなら火曜サスペンス劇場のほうがマシかもしれない。私が高校生だとしたら、何か心に引っかかるのかなぁ⁇
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独特の重苦しい雰囲気が一転、ハッピーエンドか?と思いきや最後にどんでん返し。思わず巻頭から読み返してしまった。「告白」の作者だけあって、さすが力のある構成。
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なんか、こう、蛇が尻尾を噛んで、次の蛇も噛んで、噛んで、一周まわってつながった、みたいな話は、さらっとつなげて欲しい。
プレミアのような繋ぎ、がね。
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この作家の本だったので、迷わず買ってしまったがつまらない。
あまりに一作目が良過ぎたのかもしれないが、それ以降の作品は微妙。
これも結局なんだったのか、意味不明な内容です。
もうこの作者の本を読むのはやめようと思います。
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まだ何者でもない「学生」という肩書きのみの少女たちは、すでに何者かである大人に対して想像を働かせることもなくいかにも残酷なのだった。自分にもそういう時代があった。生きづらいのだ、何者かの庇護の下で生きるというのは。
だからといって何をしていいというわけでもないのは当然。何度か繰り返されるフレーズが最後に脳裏に響き渡る。
解説のやわらかで端正な文章に救われる。文庫で読んで正解。
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解説を読んで初めてわかることもあり、改めて作者には感心させられた。
最後の展開には一本とられたっていう感じ。
時々読み返さないとこれは誰のこと?となるところもあったが、解説読むと納得。
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湊かなえの少女、待望の文庫化。先が気になって一気に読んだ。…面白い。ラストの疾走感がハンパない。早く他の文芸書も文庫化して下さい(笑)