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著者の、ジェンダーに悩んだり、怒ったり、誰かの安心になるといいなと思ったり、子どものころから20代後半にかけてのあれこれを綴ったエッセイ。
特に若いときって、まわりのプレッシャーもあり、強く自分のジェンダーを考えるように思う。モラトリアムって、そうですよね。
ありのままって、自分に対しても難しいものなのだなあと思った。
←からたちさんは、エッセイコミックを書いている間に自身のジェンダーの認識が変わってはる。
悩んでいる人に手渡したい本の1冊です。
自分のジェンダーはなんだろう…と考えてみて、女性というより「おばちゃん」というジェンダーな気がしてきた。冗談ではなくて。年取るとね。
もはや、ジェンダーを意識するのは、社会的な不公平についてだけなのだー。
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昔からクラスに1人くらいいた、やけにボーイッシュで自分を”ぼく”と呼ぶ女の子。 当時はまだ性別に関する定義が豊かではなかったのでよくわからないままだったが、その子が何者だったのかがわかる一助になりそうな本。
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以前、学校でLGBTQに関する研修を受けて、
性とはグラデーションであって、ハッキリと分かれるものではないのだということを知り、なるほど、と思った。
社会通念と化しているジェンダーの役割から漸く解放されつつある今だからこそ、こういった当事者の声も拡散しやすく、理解も進むのだろう。
女性であることに違和感を持ちながらも、男性になりたいわけではない…
この本は、小さな頃から思春期を通って今に至るまでの、著者の心の変遷が分かりやすくまんがで描かれている。
勤め先の学校は、女子の制服にスラックスも採用していて、着用している生徒も結構いる。理由は色々だと思うが、それが普通になっていることが嬉しい。
そんな中、この本も学校図書館に購入してもらったのだが、選ぶのが難しいくらいにLGBTQの本は色々と出版されている。
学校にも何冊かあるが、カウンターで借りる勇気がない子もいるかもしれない…と思うと本当に必要な生徒にどうやったら届くかな…と悩んだりもする。
2020.10.29
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いつかこのようにお話ししてくれる子がいたら、ただ耳を傾けてあげよう。
全ては受け入れること。
それだけで良くていいことも多くて、
多くのことはこれに通ずる気がする。
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筆者さんの分けるLGBTがなるほど!でした。
自分に合ったパートナーを見つけるためには、性指向に名前を付ける必要はあるのかもしれないけど、なんでもかんでも名前を付けて「自分は○○だから~」とするのは、個人的にはやらないよう心掛けたいと思っている。
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あらすじ
体の性別に違和感を持っていた著者が、今までのことや現在の気持ちの変化など、性を通して自分と向き合った道のりを描いた実録漫画。
ノンバイナリーについての本があるかなと思い調べていたときに見つけた1冊。
自分はからたちさんみたく男になりたいと思っていたわけではない。
でも、乱暴な言葉を使ったり男子用の服しか受け付けなかったり、「エスパークス」の文具を使ったりと子ども時代から女になりすぎないようとバランスを取っていた。
この頃から「女のくせに」に言われることにモヤモヤしていた。
そして今も、途切れることなくモヤモヤは続いている。
書類の性別記入欄のモヤモヤや、驚くほど迷いなく描かれた「理想の体形」は、気持ちがわかりすぎてウンウン頷いた。
自分も、性自認はからたちさんに近いと思っている。
単純ではあるけれど、やっぱり世の中のどこかに仲間がいることがこの本でわかってホッとできた。
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LGBとTの分け方、なるほど、と感じた。
LGBとTだけでなく、LやG、Bと人も当事者同士で色々なグラデーションがあるのだと思う。
隠すことはなく、雑談やふとした時にさらっと言えるような、または言わずとも個性のひとつとして尊重されるような世の中になって欲しい。
私自身も、性にとらわれることがないようにしたい。
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ずっと読もうと思っていた本。この方はXジェンダーという言葉にひとまず落ち着いたらしく、名札を手に入れたことはよかったねと思う。ただその過程において「女性だから」として求められたものは、生物学的な女性性ではぜんぜんなくて、ただの女性差別に由来するものばかりであると感じた。この方の性自認が被差別の立場に身を置きたくない、という考えに依るものだとは思わないが、生物学的な性が男性に生まれついたひととは、別の経過を辿って自認に至ったのだろうなと思った。まあ最終的にはすべて個別のことなのだが……。