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「すぐ役立つことは、すぐに役立たなくなる」「スピードが大事なんじゃない」「少しでも興味を持ったところから自分で横道にそれて、どんどん掘り下げることが大事、それが人生の糧になる」大事にしたい言葉だと思いました。
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先生とは、授業とは、学びとは、、
そんなことについて考えたり、感心したりする本でした。この本の主人公となっている橋本先生は本当にすごい!受けてみたかったな〜
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まぁ、「東大合格率日本一」っていうのがあって、そこから導かれて、ものすごく外側から書かれた本だから、こんな感じなんだろうなぁ。
失敗には理由があるけど、成功にはたいした理由はないというのは、この手の本を読むときに、いつも心にとめておかなければならないことです。
もちろん、そこからなにも学ぶなという意味ではないけれど。
この物語の中での1番の奇跡は、エチ先生に、自由に精一杯やれる環境があり続けたということですよねぇ。学校では、昔から、「教科書教えろ問題」っていうのがありますから。
確か、裁判にもなったような気がします。
その環境をつくって維持していくことも、もちろん、その人の徳であったりするのですが……。でも、その維持や、理解してもらうことにあまりにもエネルギーを使ってしまうと、肝心の所にエネルギーを費やせなかったりします。
目先のことしか見えないのは悲しい。
それは、自分にも戒めておこう。
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灘高の伝説の教師橋本さん。
中勘助の「銀の匙」を中学3年間教材として扱い、
「スロー・リーディング」を実践した。
教え子たちのその後が中心。
銀の匙は美しい日本語の文章で私も大好きですが
どんな読み方をしてるんだろうと気になっていた。
この本はそれについて書いてある本ではなかったけれどヒントにはなった。
教材のプリントを是非みてみたいなあ。
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『奇跡を起こすスローリーディング』を読んで気になったので購入。
『銀の匙』だけを3年間かけて読む授業を行った教師と生徒に取材したノンフィクション。
ゆっくり本をよむこととは、自らの好奇心に任せてどんどん横道にそれても構わず、物語の世界に没入すること。これにより実生活、実社会を生き抜いていく力を養うこと。
ともすれば、ストーリーが気になってはやく読んでしまいがちになる自分を戒めようと思った。
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その当時無名だった灘高をここまでの名門に仕上げた方の本。
「横道こそが王道」
新鮮な気分と共に自分の意欲をすごくかき立てられる。
先日101歳でお亡くなりになったと知り、これは単なる偶然ではないのかもしれない。
ご冥福をお祈り致します。
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灘中高の元教師、橋本武先生は、中勘助の「銀の匙」を教材にして、中学一年から三年までの国語の授業を行った。
3年間かけ、一つの作品を読み込んでいく途中で、文中のエピソードから横道にはずれ、美術や、数学の勉強にもつながっていく授業だった。
この本はその授業を受けた子どもたちの今の姿も紹介している。当時の授業の様子や、その授業を受けたことにより、進路や、仕事にどのような影響を及ぼしたかがわかる。
紹介された人たち、なぜかみなさん、東京大学出身者なんですね。
この授業、受けてみたかった。そして、この授業、やってみたい。
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公立中学の滑り止めだった私立中学で、「1冊の文庫本を3年間かけて読む」という異例の授業を行った教師がいた。
その教師の名前は橋本武。
橋本は「銀の匙」という文庫本を興味がある部分で横道にそれながら、主人公の少年時代を追体験していく授業を展開する。
駄菓子屋のシーンで実際に駄菓子を食べながら朗読、凧揚げのシーンで1から凧を作って揚げる。
生徒たちは体験を通じてスローペースで物語に没入し、楽しみながら学んでいく。
そんな異例の授業は、カリキュラムや効率重視の現在の国語教育へのアンチテーゼにも見えて非常に面白い。
教え子たちは皆、学ぶ力の背骨となっているのが橋本の授業だと語る。
様々な事象に興味を持つ。興味があることを徹底的に調べる。楽しみながら挑戦する。
中学時代を通して読み込んだ文庫本1冊が、大人になっても人生の素地になっている。
今の国語教育には類を見ないことで、非常に興味深い。
「すぐ役立つことはすぐ役立たなくなる」
文中の橋本のこの言葉が頭をよぎる。
今はまだ学歴、偏差値主義な世の中だが、今後は様々な事象に興味を持ち、どんどんチャレンジできる人間が価値を産む。
今こそ「横道にそれながら、ゆっくり学ぶ」教育が必要なのかもしれない。
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学力を育てるというより、人間を育てるエチ先生の授業。自分で自発的に考えることが出来れば、勉強だって楽しく思えるようになるかもしれないし、大人になってもしっかりとした考え方が持ち、様々な状況に柔軟に考えることができるかもしれない。そんな考え方を教えてくれる先生がもっといたら、きっと学校が楽しいものになっていたかも。そんな授業を行なってきたエチ先生の授業は素敵だ。うらやましい。
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友人が、これまでに読んだ中で印象に残った本として、本書を紹介してくれたので、さっそく図書館から借りて読んでみた。
”エチ先生と「銀の匙」の子どもたち” という副題がついている。エチ先生とは、生徒の一人からエチオピアというあだ名をつけられたことに由来しているそうだ。
「銀の匙」とは、明治の作家中勘助の作品であり、いまインターネットでヒットするアニメとは無関係だ(と思う)。
今でこそ関西の進学校としてその名を知らないものはない、名門灘高校だが、まだ創設されたばかりの灘校に赴任してきた一人の教師の、伝説的な国語の授業についてのドキュメンタリー本と言ってよいのではないか。
その伝説の教師・橋本武氏は、その「銀の匙」を教材として3年間講義を行うという他に例をみない独特の授業を行うが、その授業の内容、教師自身、そしてその成果、どれをとっても伝説と言わせしめて余りあるほどスゴかった。
この授業を受けた生徒たちが、成長した姿で、その時のことを回想しているが、その全員がはエチ先生の授業を受けることができたということを人生の幸運と感じているようだ。
ホンモノの授業、真に魂のこもった授業が、ホンモノの人を創るということの証明であるかのようだ。
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「すぐ役立つことはすぐ役立たなくなる」
「自分が読んだもの、調べたこと、体験したこと、つまり追体験したものは本当の力になる」
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無理やり覚えさせられるのではなく、生徒自身の興味を引き出すことができるのは、教師やテキストではなく生徒自身が主役になれるからなんじゃないか、と思った。
感性はもって生まれたものではなく、育てることができるものであると証明している。中~高校生の授業がテーマの話なので、感性のやわらかい子どものうちに、と書いてあったが、大人でも感性を育てることは出来ると思う。自身が興味があることを徹底して調べること、その内容を議論すること、というのは、大人になったからこそやりたいと思った。
有識者が語り手の役割と随時の解説を担っていたが、どちらかというと解説はまた別枠でやって、地の文は語り手は出てこない方がまとまりがよかったかな、と個人的には思う。本というより、コラムをまとめた雑誌のような印象。気軽に読みやすいので、スロウリーディングの概念を広める役割になっている。
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これ、今のところ、2020年No.1です。
灘高の国語教師がいかにして、教材研究をして、生徒と対話をしてきたか。
一冊の文庫本を中学校の3年かけて読みます。単語ひとつへの手間ひまのかけ方、結果が出なかった時の覚悟-。
著者の筆力も高く、久しぶりに本でこころか震えました。
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「私立初の東大合格者日本一」を出した、
矜持と美学。
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“なんとなくわかった”では済まさないし、勉強は受験のためのテクニック攻略じゃないし、すぐ役立つことはすぐに使えなくなるということを、多感な時期に感じてもらえる授業力が素晴らしかったです。素晴らしいという言葉じゃ、足りないくらい。
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今、テレビで頻繁にお見かけする、神奈川県知事や現在の東大総長、副総長、最高裁事務総長、弁護士連合会事務総長など、各界の頂点が“銀の匙の同級生"。
わたし、肩書きが好きなわけじゃなくて、
上記のお歴々は裁判員制度を始めたり、御巣鷹山の日航機墜落事故の被害者側弁護団を務めたりで、大きな分母で社会の役に立っていることがすごいのです。
横道に逸れていくスロウリーディングがどれほど、根気や、道なき道を切り開く力を養ったかということを言及するために、並べました。
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わたしが学ばせてもらった国語の教科書って、物語の一部抜粋で、仕方ないんだろうけど、妙ちきりんでした。
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天下の灘校。中高一貫校の中学三年間で行われていた伝説の国語の授業は、三年間で中勘助による自伝的小説「銀の匙」を読むというものだった。と知り読みました。
橋本武先生のその授業では、教科書を使わず一冊の文庫本とプリントのみ。皆がその授業を受けるわけではなく、先生の担当が持ち上がり制なので、三年に一学年のみ。
酒造会社が共同出資し、嘉納治五郎が創始者となった灘校。創立当時は、公立校の滑り止めだった。
齋藤孝教授が勧める本。小学は「坊ちゃん」中高は「罪と罰」大学は「ツァラトゥストラ」社会人は「論語」
一年で東京に転校してしまった生徒が、先生にプリントを送ってほしいと頼み、それに応えていた話が素敵です。
行間を読むではなく、行間に書く授業。作品当時を知るために凧作りをしたり、1ページに二週間かかったり。
横道が王道。
ドラッガー「反対論がない場合には結論を出してはならない。」
この授業を経験してみたい。
文庫版のあとがきは橋本武先生自身、百歳!
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◆2021/08 購読
漫画「銀の匙」を読んだ関係で、元祖『銀の匙』があるということを知りました。銀の匙という書籍をもとに国語の授業を行い、灘高を一躍、トップ高におしあげたという実話。こんな国語の授業あったら面白いだろうなーという内容でした。子供たと接する際に、少しでもエッセンスを取り入れて行きたいなーと思いました。