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小学生の頃、いけ好かない教師を困らせてやるつもりで、学校から盗み出した骨格標本を山中に埋めた子どもたち。30年後の新聞記事を見て、あれは骨格標本などではなく、本物の骨だったのではと当時のことを振り返る。
強く興味を惹かれた出だしだったのに、話中に著者の名前が出てきてシラける。面白いと評判の作家という扱いで、愛嬌とみなすべきなのでしょうが、どうにもそうは思えず。名前が出てくるたびにちょっぴりゲンナリしていたのですけれど。
そうか、これはこの名前でなければ駄目だったのか。そもそもがこの名前を使って何か書こうという遊び心から始まったのかしらんと思います。驚いたのは驚いた。面白かったことは面白かった。でも、こういう芸風の作家ではないと思うので、謙虚な日本人としては(笑)やはり自身を人気作家として登場させるのはちょっとどうだか。
と、文句を言ってみましたが、読後感は良し。幼なじみはいいもんだ。
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子供の頃に起きた事件を、大人になった男女4人が回想していき、
真実を導き出していく。
この方が描くドンヨリとした雰囲気、好きだなぁ。
最後の最後にメタ的驚きがありプチビックリ。
割とありきたりな仕掛けで、賛否両論ありそうだが
私はアリ。
作者はずっと男性だと思っていたけれど女性なのかも!?
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恐るべし小学五年生.仲の良い5人で30年前骨格標本を埋めたはずが人骨を埋めたのでは?という疑問に囚われた豊は,その時の友人を訪ねて問いかける.1枚の新聞記事が発端となり,記憶を重ねるごとに一つの事件が浮かび上がる.明らかになってくる真実と,過去と向き合うことで現在の行き詰まった生活をそれぞれのメンバーが改め新しい1歩を踏み出していく.もちろん悪いところも暴かれるがそれ以上に明るい空が見えてくるような,人間の良き心を信じれる物語だった.
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仲間と埋めた骨格標本の骨の真実を追い求める、かつて小学生だった男女たち。苦い過去を抱えひっそり生きる者、都会で忙しく日々を送る者、辛い結婚生活を耐える者、家族を失い時間が止まってしまった者…それぞれ歩んできた道が再び交わり、徐々に解けていく骨の謎にすっかり没頭。
最終章はあっと驚いて作者のしかけに興奮のゾクゾクが止まなかった。評価が大きく割れそうな結末だが、めくるめくミステリーと幾多の層をなした人間の姿にお腹の底から満足感が湧き上がる。
縁と大小の奇跡は人生を廻す歯車、自分もその醍醐味を感じて生きていきたい。
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自分好みのミステリーでした。ある事件に関わりながら人間としての成長や変化を描く作品。しかも作中に作者本人がそのまま作家として堂々と登場するところが新しくて面白かったです。誰もが持ってるであろう子供の時の小さな秘密を読者自身も思い出しながら楽しめる作品です。読後感も後味悪くなくてホッとした感じがいいですね〜。でもやっぱり殺人の証拠隠滅を手伝ったのはダメですけどね。それは小説ってことで。
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2021.08.29.読了
骨を埋めたところからのスタートですから、まあ殺人事件なんだろうなーと思うわけです。
もう前半のほうできっとこんなストーリーだろうなとはっきりとした予測がつきます。
しかしながらつまらないわけでもなく、宇佐美氏は文章がほんとにうまいなぁ。と感心しながらズンズン読み進めていきました。
すっごく面白いとはなりません。何しろ予測がついてしまいますから。(笑)
でも、そんなことよりなにより最終章でこうなるとは。。。。興醒めでございました。
なんか最初の方で文中に宇佐美まことという単語が出てきた段階でなんか安っぽいとは思ってしまいましたが。
これまで読んだ宇佐美作品の中では最下位となります。もう一度申しますが、何しろ星3つですから、
つまらない訳ではないのです。
少しの退屈と少しの興醒めで星3つ。
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小学生のイタズラかと思いきや大きな展開へ繋がっていく。大まかなストーリーは予測できるものの面白い作品だった。それぞれが罪を抱えており、過去のしがらみから逃れようとしているのが、人間らしくていいと思う。
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" [..] それでええ、と答えた。「真実が人を助けるとは限らん」"
なんか重いな、、と途中思いながら、結局最後まで読み終えました。
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小学生の時の悪ふざけで骨格標本を埋めた‥それはホントに骨格標本だったのか?ラストはまた意外な展開になって‥楽しく読めました。
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うーん。
なぜか感情移入しずらかったかも。人物ごとに章に分かれてるので読みやすいと思うが、なんとなく進まなかった…
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宇佐美まことファンになりました!
『子供は怖い夢を見る』に続き、2作目だが、ミステリーなのにファンタジー!
内容はヘビーできついところも多々あったけど、読後感がとても良い!
オモロ〜
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読み進めるにつれて「えぇぇぇ」と心の声がついつい漏れてしまうお話でした。
小さい頃の思い出。
わたしの生まれ育った四国のとある田舎での幼少時代。
登場人物それぞれの過去、現在ととある儀式とを回顧する旅。
途中、現実離れした(子供ができるはずもない…)行為や考え。
結末のどんでん返しにも驚きました。
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小学生の頃に埋めた人体模型が,実は本物の人骨だったのでは?とその真相を突き止めるべく,当時の仲間に話を聞きに行く、、、という話です。
途中までは,青春小説なのかな?結局は楽しい一夏の思い出でした系?と思っていました。
とんでもない,ちゃんとした大人向けミステリーでした。章が進むにつれ事件の真相に近づいていく,最後はとっても明るい終り方で、気持ちよく読了できました。
最後の最後で,事件解決とは別のビックリも用意されていて,それがとても良かったー
いい作品でした♪
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骨格標本の頭蓋骨を埋めるという、小学校時代の出来事を大人になってから追います。
あれは本当に骨格標本だったのか、それとも…
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小学5年生の時、学校の骨格標本を山中に埋めた幼馴染みの5人。40歳となった彼らは、あの時の骨に疑問を持ち始める。開発行為で子供の頃生活した土地は無くなり、ばらばらになった友人を訪ねながら、当時の記憶をたどりながら、骨の真実に辿り着く。
古い友人達は、それぞれの場所で、結婚生活に悩んだり、東北の震災で家族を亡くしたり、人生の岐路で立ち止まっていた。この30年前の骨を弔う事で、過去の遺恨を取り除き、現状の克服に向かう。サスペンス風ヒューマンでした。
それにしても、宇佐美さんの自分をイジる悪戯心が、思いの外で、印象的でした。