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紙の本

「語り直し」としてのフィクション

2002/07/04 04:27

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代小説の金字塔として知られる「大菩薩峠」について書かれた本書は、評論ともエッセーとも違うとても不思議な肌触りのある本である。
「大菩薩峠」という小説は、文庫本にして二十巻にしてなお未完という破格の大河小説だが、机龍之助というニヒルな剣士の放浪を軸に、仏教思想を背景に描かれたユートピア小説としてそのスケールの大きさと思想性の深さがこれまでも多くの評者によって指摘されているが、実際に読んでみるとそのあまりにも長い作品の文章にはどう見ても単なる稚拙さにしか思えないような部分があり、未完であることも手伝ってなかなか読了することが難しいのだが、この本は「大菩薩峠」について語りながら、ほとんど何も明快な結論を示すことなくえんえんと引用が続き、著者安岡章太郎によるメタ・フィクション的な「語り直し」の企みなのではないかとさえ思われるもので、「大菩薩峠」の読者も、「大菩薩峠」に関心を持っていながらなかなか読み出せない、また読み終えられない読者にもある種の感銘をもたらしてくれるだろう「作品」であると思う。

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