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ここまで来ると、毎巻毎巻が山場になっており、澪の真剣な告白を見たりすると、クライマックスが近づきつつあるのを実感させられる。愛の告白自体は、すごくベタな感じもするが、変に大袈裟にせずに、日常のなかで淡々と展開されると、却って、グッとくるものがあり、切なかった。
そうか、24日は久しぶりに訪れるんだな。これで、ウシオ復帰の希望は俄然、高まった。が、それは相手も分かってるわけだから、さて、どうなるのか。竜之介を引き継いだ慎平のどんでん返しにも期待しよう。
これまでは、何度死を見てきても、ループすればいいじゃないかという安心感があったが、まさか、事象の地平線の存在が、ここにきて悲劇を起こしてしまうとは。
既に別の並行世界ということになってしまって、無かったことになっているが、私は確かに、この目で見た。南方ひづるの命を使い切った勇姿を。
クールに見えて、実はすごくあっけらかんとしたところが私的には好きでした。
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前からとても好きだったけど、この巻で完全にひづるのファンになった。
語彙には人格が表れるという話、印象的だった。脳は主語がわからないから発した言葉が自分に返ってくるというし、強く優しく美しい言葉選びができる人になりたいな。
言葉を大切にするひづるが、普段標準語で冷静に話しているのに最期に方言で「どんでん返しちゃれ」と言うのも心に残った。ひづるの根っこはこの島にあるし、芯にある派手な心意気と心の強さを表していると思う。
慎平が体育館で言っていたことといい、今回のひづるの命の話といい、この作者さんは椎名林檎と同じこと言っているのでは⁉︎ 命を使いきって死ねるかなあ、私も。
・お姉ちゃんと喋れて嬉しい竜之介かわいい
・全然勝てる気配なかったけど少しずつ希望が見えてきた
・トキちゃんがいつ見てもスタンド使いで好き
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虎島でのひづる・竜之介対シデ戦、決着。
まあ、そうそう上手くやらせてはもらえないよな。
慎平側は戦力的に大幅ダウンこそしてしまったが、師からの能力継承という少年漫画王道の展開を経て、且つ一縷の希望を見出しながら7月24日に乾坤一擲の策を仕掛ける。
澪は負けヒロイン確定か…。けど澪を慰める朱鷺子の目は友情とか仲間とかとはまた少し違う感情を宿している気が。「偉いよ澪 ちゃんとフラれたなァ…」「私やったら よう言わんもん……」(p159)というセリフや、以前の何巻だったか、体育館でのハイネ戦の時にもミオに対し好意とも憧れとも取れる発言をしていた事から、ああそうなんだな、と。
窓にはもう芽はない感じだろうか。序盤の頃に比べて兄として・長男として・友として・そして男として目覚ましい成長を見せているのは誰よりも窓であると思うのだけど、恋には破れてしまったようだ。
菱形医院地下にてガソリンらしきものを撒く千登勢。
残り2巻、一体どういった展開を見せるのか。
4刷
2022.9.12
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【あらすじ】
雁切真砂人と対峙する竜之介。戦いの途中で覚醒したひづると共に、竜之介は再びシデに挑む!! 一方慎平とミオはアランの畑へと向かったが、そこにも雁切真砂人の姿が…!?
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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虎島にてひづるが死ぬ。犠牲を出しながらも、繰り返すループの中で、ようやく24日に到達しようとしている。慎平は、死んだウシオが貝のネックレスに閉じ込めたデータを、夏祭りの日に帰ってくるウシオに読ませれば復活するのではないか、と作戦をみんなに話す。澪は、明日戦いに負けて死ぬかもしれないリスクを考え、慎平に告白する。バトルもの全振りじゃなくて、ところどころに恋愛要素が含まれているのが読者を飽きさせなくて良い。澪が振られ、朱鷺子が慰めるシーンとかちょっとほっこり感動する。