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書かずして書く、というか、サラリとしてるというか、とにかく均一なテンションで描かれているんだけど、どの話も見事な見事なまでに畏い。
テンション変わらないから油断すると電車の中でも泣いちゃいます。
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戦後の混乱期を生き抜いたある少女の話。
大人のずるさ、弱さ、強さ、優しさを、じっと見つめていた少女の強いまなざしにたじろいだ。
幼いお兄さんの死をめぐる生々しい描写は、読み返すことができない。
今なら助けられたであろう幼い命が、当時はどれだけ失われたのだろう。
親の悲しみを思うとやりきれない。
その父母も、佐野洋子さんも、もういない。
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飾り気のないストレートなことばで語られるときの内容のひとつひとつの重さよ! 彼女は「大人から見た子ども」ではなく「子ども」そのものの目線をいつも持ち続けている。
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佐野さんが大陸から引き揚げてきたあと、こども時代のお話です。それも、徹底的にこどもの視点から世界を見て、こどもの素直さや、運命の残酷さまで描ききるという、希有な作品です。
決して楽しいばかりではないお話ですが、忘れられない物語です。