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文芸部と間違えてひょんな事から第二文芸部へと勧誘され、美人なのにかなり変わっている水崎アンナの推理小説を読まされる羽目になり…
ミステリーとしてはご都合主義てんこ盛りな小説を書くアンナと、何だかんだで読まされる僕。中々いいコンビでしたが、まさかラストでそんな理由で第二文芸部に引き込もうとしてたとは!しかもアッサリスルーされるし。このうやむや感が東川さんらしくて好きです(笑)
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言葉は悪いけど「なめてんのか?」と読み終えて思ってたしまった。
我慢して読んだのにー。
ラスト、巧妙で絶妙な仕掛けがあると信じて読んだのに。なんだこれは。
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鯉ケ窪学園シリーズだが、舞台は「第二文芸部」。
高校1年の僕が、学園一の美少女(自称)である部長・水崎アンナに一方的に部員として認証され、自作のミステリ短編集を強引に読ませられる。
アンナの書くミステリがいつものユーモアミステリのノリで、突っ込みどころ満載。全編通しての仕掛けは正直期待はずれで残念だった。
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Amazonの紹介より
『「推理」を愛するすべての人へ。
ミステリを書き、読むことの面白さが“過剰"に詰まったユーモアミステリの超快作、誕生!!
舞台は『放課後はミステリーとともに』の鯉ケ窪学園。高校に入学したばかりの僕は「第二文芸部」の部室に迷いこんでしまう。学園一の美少女(自称)である部長・水崎アンナは、自作のミステリ短編集を強引に僕に読ませるのだが――。
桜舞い散る季節に起きた『音楽室の殺人』、ハンドボール部員が襲われる『狙われた送球部員』、女子更衣室が舞台の『消えた制服女子の謎』……アンナがたくらむ大仕掛けを、僕は、そして君は見抜けるか!?
テンポの良い展開、冴え渡るユーモア、そして想像を超える大トリックに、一気読み必至!
「迷わず読めよ。読めばわかる!」(by水崎アンナ)」』
鯉ケ窪学園シリーズということで、最初「僕」という表記だったので、てっきりあの人を想像したのですが、違っていました。あちらは探偵部、こちらは「第二」文芸部。
違ったフィールドですが、随所に「放課後はミステリーとともに」で登場した人物がちらほら出てくるので、読んだことがある人にはより楽しめます。知らなくてもWikiで前情報として、取り込んでいいかと思います。
強引に読まされるミステリー短編集ですが、5篇収録されていて、内容としては殺人や殺人未遂という重めとなっています。(あくまでも部長が考えた小説です。)
一見不可能犯罪かと思いきや、主人公の華麗な推理が披露されていきます。しかし、その内容には欠陥が。それを指摘する「僕」と部長の会話が面白く、全体としてもコミカルに描かれていて、安心して読める感じがしました。
そして、全ての短編を読んだ瞬間、部長が企む大仕掛けが待っていて、意外な展開がありました。見事に沼にハマった感覚で楽しめました。
探偵部のあの人とは違い、ツンデレ感のあるヒロインで、同じ学園なので、ぜひコラボして欲しいなと思いました。
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文芸部部長のミステリ小説にツッコミを入れる僕という構造が新鮮でした。
僕のツッコミが逆に好きすぎて?、そこを楽しみにミステリ小説を読みました(笑)文芸部部長がいろいろナナメ上を行ってる設定もお気に入りでした。
僕のツッコミに慌てふためき、苦し紛れの言い訳をするという何ともハチャメチャな感じがくすっと笑えました。
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お久しぶりです鯉ケ窪学園高等部。今回は第二文芸部が舞台。前の主人公は探偵部、霧ヶ峰涼懐かしい。
東川さんにとってもおひさしぶりのどんでん返しミステリってことで楽しみだった。
主人公の水崎アンナのキャラが立ってるというか、立ちすぎ?個性強すぎ!
たった一人の第二文芸部の部員にして部長、しかも三年生。自分が卒業したら廃部。そんな中で書き連ねた5つの自作ミステリを、間違えて部室を訪問した新入生に無理やり読ませ続ける一年間。
この自作ミステリが突っ込みどころ満載で笑える。いやいやいやいやいやいやいやいや、と無理やり読まされる僕と同じようにあれこれ突っ込みたくなる。
自分の学校を舞台にして次々と人が死んでしまう、その事件を警察を介入させずに自分がモデルの美少女探偵に解決させるミステリ、なのだけど動機は不明だわ、登場しなかった人物がカギを握ってるわ、とにかく「あかんやろ!」満載。なのに、面白い。アニメ化よりドラマ化の方が雰囲気あるかも。
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東川節炸裂のおバカミステリw
美少女ながらぶっ飛んだ女子高生アンナ。
ミステリ作家への道は果てしなく遠い。
うっかり部室に迷い込んだがためにとんでもな原稿を読ませ続けられる「僕」
アンナが書くミステリは、登場人物がみんなおバカさんw
なので、そんな彼らが思い付くトリックなので、どれもこれも、なんというか、突っ込みどころ満載で苦笑いの連続。
ラストも、なんだそりゃーーーーーなものでw
ま、がんばれw
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ユーモア溢れる文体とテンポの良さ、個性的でキュートなキャラクター、ミステリ要素、ツッコミどころが絶妙なバランスで融合していてとても面白い作品でした。
こういう笑えるミステリも好きです。
まさに「迷わず読めよ。読めばわかる!」
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本作は、鯉ケ窪学園シリーズとしては9年ぶりの新刊らしい。東川篤哉作品を読む度にケチつけてばかりの自分だが、鯉ケ窪学園シリーズは好きなシリーズの一つだ。しかし、帯の賛辞を読むと、正直嫌な予感がする…。
4月上旬の鯉ケ窪学園。1年生の「僕」は、プレハブ小屋にある「第二文芸部」に足を踏み入れてしまった。そこには美人の部長、水崎アンナがいた。入部を強要された「僕」は、彼女の自作ミステリを読まされるはめになるのだが…。
全5編、すべて水崎アンナによる「作中作」という趣向。部員という自覚はない「僕」は、なぜか季節の節目節目で、彼女が書いたミステリを読まされる。そして感想を求められるのだが、特にマニアではない「僕」から見ても、穴だらけ。
東川さんが、故意にアマチュアならではの拙さを表現しているのは理解できる。特に鋭いわけではない「僕」の突っ込みに、水崎部長がしどろもどろになるのは、毎回のお約束。そんな2人のやり取りに、魅力を感じる読者もいるだろう。
真面目な話、実現性はともかく、アイデアは素直に面白いと思えたのも事実なのだ。やはり本格とはアイデア。本格ミステリ作家クラブ現会長の東川さんならば、これらを練り上げ、もっと緻密な本格に仕上げることもできたはずだ。
敢えて拙く書かれた「作中作」全編を通して、最後に何か仕掛けがあるのか? それだけが焦点になってくる。水崎部長の卒業が迫る頃、「僕」は最後の作品を読み始めた。ん? 鈍いい自分でも、これは何だと引っかかる。
…ええと、拙さばかりに目が向くと、確かにこりゃ気づかないだろう。「僕」は水崎部長に問う。返ってきた答えとは。……。各編の完成度は、問題ではなかったのだ。すべてはこのためだった。正直、おっさん読者は評価に困るなあ。
東川さんは自分より年上。大御所と言ってもいい年齢ながら、こういう作品を書けるフレッシュな感性を維持しているのは、ひねくれ読者の僕でも敬服する。大御所感を醸し出さないのが、東川作品が支持される一因かもしれない。
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名前は知っていたけれど初めて読む作家さん。
高校の文芸部が舞台という事で気になって読んでみたけど、思ったよりライトな感じだった。キャラや文体やテンポの良さは嫌いではないし、特に嫌だな、とか不快だな、っていう事はなかったんだけど、ここがすごく良かった!っていう感動もなく、好みの分かれる作家さんなのかも。
以下若干ネタバレ?
連作短編集という事で、最後まで読んだら何かあるかな?と思って読んでいたら、無くは無かったけど、期待が高すぎて、拍子抜けしてしまった。
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全5作の作中作を通じて描かれるボーイミーツガール
奇抜な女子部長とツッコミ部員候補という構図
真新しさには欠けるが、安定した面白さがある
ラスオチが弱く、「なんで?」が残り、勿体なさを感じた
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鯉ヶ窪学園を舞台にした学園ミステリ連作集。「第二文芸部」部長の水崎アンナに見込まれてしまい、彼女の書いたミステリを半ば無理やりに読まされてしまう主人公。傍迷惑……? いやいやなかなかに楽しいんじゃないのこの状況? 学園を舞台にしたそのミステリは、奇妙にして微妙(笑)なトリックだらけ。ま、現実ならどうこうと野暮なことをいうのはやめておいて。コミカルでキュートで、存分に楽しいミステリです。こんなのなら延々読まされたい。
お気に入りは「文芸部長と『消えた制服女子の謎』」。案外とシンプルな謎、と思ったものの、なかなかに奇想天外。これは解けない!
そして「文芸部長と『エックス山のアリバイ』」もまたシンプルに見えて奇想天外。こんなん解けるか! という心境でした。
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新キャラクタによる連作集。いつもどおりの怒涛のごとく流れるような軽妙な語り口で楽しく読めました。ただ、主人公が先輩を邪険に扱う感じが違和感あり。読む限りにおいて非常に魅力的な女子(少なくとも容姿は)ではないですか。シリーズ化されるんですかね?
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鯉ヶ窪学園シリーズ最新作。
今回の主役は探偵部ではなく第二文芸部。『第二』というだけあって学校非公認の、水崎アンナ部長一人しか部員がいない、部室もゴミ焼却炉のそばにあるプレハブという寂しい部。
そこに『文芸部』と間違えて部室にやって来た新入生男子が無理矢理アンナに彼女が書いた『鯉ヶ窪学園の事件簿20XX年度版(仮)』というミステリー連作小説を読まされることに…。
なるほど、だからこのタイトルかと納得。
しかしアンナの書いた小説はツッコミどころ満載。読み終えた新入生男子の感想をワクワクしながら待つアンナに対して男子はツッコミどころを指摘してはアンナを狼狽させ、結局その原稿は引き出しに仕舞われる…という繰り返し。
まさかこのまま終わりじゃないよね、何か最後にポンと手を打ちたくなる何かがあるんだよね…と思いながら我慢して読み進めたのだが。
結論から書くと拍子抜け。ある点におけるミステリー要素についてはなるほどと頷けたのだが、肝心の部分に関しては脱力してしまった。
東川さんらしいバカバカしさと言えば言えるし青春ものらさしいと言えば言えるかも知れないが、私はガッカリだった。
ただ他のレビュアーさん方のレビューを読むと概ね好評のようなので、あくまで私の個人的好みということで。
鯉ヶ窪学園シリーズなので期待が大きかったかも知れない。
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東川さんの作品の中で、社会人もののシリーズより鯉ヶ窪学園の学生もののシリーズの方が制約が少なく自由な感じがして好き。水咲部長が活躍する作中作の形式のため、主人公が推理に関わることはなくツッコミに徹している。水崎部長と主人公のバディの謎解きも見てみたい。水崎部長はもう卒業だから続編があるなら、OGとして、次の年に入ってくる新入生も含めたチーム(あるいは三角関係、四角関係)みたい関わり方になるのかな? それにしてもラストのデレは唐突すぎないだろうか。もうちょっと事前に振りがあってもよかったのでは? でもそうすると謎が解けやすくなってしまうか。相変わらずカスヤナガトさんの表紙イラストはかわいい。