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母に捨てられた少年・宏助は、謎多き中年画家・ローレンを慕っていた。しかしある日、ローレンは姿を消し、生死不明となってしまう。
年月が過ぎ、大学生になった宏助のもとに突然、ローレンから「自分の絵を売ってほしい」と手紙が届く。
なんとか個展を開催する宏助だったが、「ローレンは人殺しだ」という噂を聞き、個展の客・雪子と一緒に真相を探り始めるのだった――。
過去と現在がつながったとき、ローレンの絵の中に見つけた悲しい真実とは――!?
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初めの段階から、お世話になった人で今は行方不明な人が殺人犯?という謎めいた展開に表紙からのイメージとは裏腹に興味をそそられました。また、個展の客の友人も行方不明という新たなミステリアスも加わって、どうなっていくんだろうと思わずページが止まりませんでした。
果たしてローレンとは、どんな人物なのか?生きているのか?友人がどうローレンに関係するのか?
表紙から察するにファンタジーものを予想していたので、ミステリーな展開になろうとは驚きもあり、面白かったです。
ただ、結果的にはヒューマンドラマかなと思いました。
それぞれの登場人物が抱える事情がディープながらも暗い気持ちにはさせずに一歩前に進んでみようとみんな頑張っているという感じが伝わり、気持ちを優しくしてくれます。そういった点では、「ちょっと今から仕事やめてくる」の作品と似た空気感がありました。
読み進める限りでは、思ったよりもあっさりと真相に近づいていきます。でも時折、登場人物の視点が変わることで、相手の知らなかった事情や一面を知ることになり、物語に深みが出ました。
人との繋がりや優しさが詰まった温かみのある作品でした。
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優しい話でした。
ローレンが話だけでは胡散臭さもありつつ、
探していく過程で色々な面が見えてきて
早く会えるといいな、と思いながら
読み進みました。
どうせなら?絵も見てみたいなぁという気持ちになりました。
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ネタバレなしで読んで欲しい本。
心があったかくなるし、ストーリー構成も面白いし小説の中ではかなりオススメ。