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新解釈 現代語訳 法華経(幻冬舎単行本)
2020/10/31 07:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
石原慎太郎氏が法華経を現代語に訳した著書である。
解説で歴然とした哲学と生きるための方法論とある。
法華経は第一から第二十八までの長い御経であるが、現代語訳でも用語の意味や仏の因果関係が分からないと中々難解である。また同じような文言が何度も出てきますが、その重要性が理解しがたいと思いました。
石原氏は現世をいかに生きれば涅槃という安らかな境地を得られるかを説いていると記述されています。
一読だけでは良くわからなかったので再読したいと思いました。
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いやはや参りました。
本書を読む前に予習として「NHK 100分 de 名著 法華経(2019年 11月)」を読んで臨んだのですが、新現代語訳で読みやすい字面を追っても、法華経の含蓄まで踏み込んで理解することができません。本書が悪いわけではありません。
やはり法華経の含蓄に迫るにはそれなりの知識が必要なのですね。おそらくバラモン教などから仏教に続く世界観を理解した上で、世尊の語りを解読していく必要がありますね。
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読みやすかった。
唱えているお経の意味がわかりやすく示されている。後書きにも記載されていたが、通して読むということはちょっと考えにくく、良い教材にもなっていると思う。
何とか暗記できた陀羅尼は尊い呪文という意味で、それぞれの段落ごとに、示されていることも理解。
想いをどのように伝えていくか、を考えたい。
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宮沢賢治の関連でこの本を読んだが、哲学思想を求めて読む人には物足りない。哲学的な記述がなくて、この法華経を謗ったり否定したりするものは地獄に落ちるということが書かれていてその地獄の様相が長々と記載してある。宗教の醜い面が現れている
法華経を信じ、人に勧めると人に見えない世界が見えてくる、不思議な視力を手に入れるとの教えが功徳品19にある。宮沢賢治はこの章に影響を受けたと思われる。
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直木賞作家の言葉のチョイスは素晴らしい。かつて法華経を解説した本を出していた著者が、最晩年に再度取り組んで、発刊されたのが『法華経』の現代語翻訳とは興味深いです。
少し残念なのはいくつか原文の読み違えもあります。出版社がもう少し正確に校閲して欲しかったです。