これは机ですか。はいそうです。
2001/01/31 16:40
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投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
清水義範を人に勧められて初めて手に取ったのがこの一冊だった。一気にファンになり、かなり他の本も読んだが、これが一番好きだ。
特に表題にある「永遠のジャック&ベティ」は最高だ。これは昔英語の教科書にでてきたジャックが、大人になったベティと偶然町で出会うという短編だ。二人の会話は「これは机ですか。」「あれはイスですか。」の域をでないため、うまく意志疎通ができない。何とかがんばるジャックだが…。
今の英語の教科書は会話中心になっていて、このころのものとは全然ちがう。「これは机ですか」のようなばかげた質問はない。しかし今20代後半くらいの人ならかなりこれは笑えるはずだ。
他の話もおもしろく、平均点の高い作品。
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くだらない内容の作品ばかりの短編集。表題作である『ジャック&ぺティ』と『四畳半料理の拘泥』は個人的に気に入ったが、他はくだらないだけだった。おすすめはしない。
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清水義範や星新一にはまる時期が、人生に一度はありますよね。「国語入試問題必勝法」から入って、このジャック&ベティはもう大爆笑でした。何も考えたくないときにいいです。好き。
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文庫本は、まず手に取るまでそのおもしろさは分かるまい。義務教育を終えた人なら楽しめる、でも多分会話重視の英語教育を受けた若者には作者の意図がさっぱり分からないはずの、抱腹絶倒なんちゃって英語の勉強教材。
この本を読むにあたり、もちろん英語が分かる必要など全くない。読んだから英語力がつくことも全くない。
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今度読んでみようと思う。
英語教科書でおなじみのジャックとベティが50歳で再会したとき、いかなる会話が交されたか?珍無類の苦い爆笑、知的きわまるバカバカしさで全く新しい小説の楽しみを創りあげた奇才の粒ぞろいの短篇集。(出版社の内容紹介より)
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英語の教科書のモデルだったジャックペティが数十年後に再会。とたんにおなじみの会話表現しかできなくなってしまい、しかも分かれてからのお互いの生活は明るいものではなく…
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清水義範の天才っぷりがここにも発揮されています。
幅の広さもピカいち。何か読むものに困ったらこういう短編集に当たると良いでしょう。
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清水義範氏はパスティーシュの作家と呼ばれます。
そもそもパスティーシュというジャンル自体が清水氏のために作られたようなもんです。
単なるパロディや模倣の領域を越えたシミジング・ワールド(私の作った言葉です)が、パスティーシュです。
たぶん有名なのは、『蕎麦ときしめん』『国語入試問題必勝法』でしょうが、私は、この『永遠のジャック&ベティ』が大好きです。
この短編集の中でも最も好みなのが「インパクトの瞬間」。
”ジンクピリチオン効果”には、吹き出してしまいました。
”遠赤焙煎珈琲”、”コクがあるのにキレがある”、ああ、聞き流していた言葉がなんと新鮮で不思議な言葉に変貌するのか。
公の場(例えば電車の中)でこれを読んではいけません。
頬が引きつるくらいではすみません。絶対大笑いせずにはいられませんので。
だから、インパクトの瞬間、ヘッドは回ってしまうのです。
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英語の教科書でおなじみのちぐはぐな会話が、いやに現実的で世知辛い内容になって帰ってきた!
という表題作も好きだが、個人的には「インパクトの瞬間」がいい。
其処彼処に溢れている変なキャッチコピーや難しい薬品名などを「よくわかんないけど、なんかすごいね」で割り切ってしまう人々の適当ぶりに焦点を当てている。皮肉を交えて笑ってしまえ。
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清水義範の真骨頂とでもいうべき、あまりにも具体的かつ、リアリティのない妄想がつまった短編集。特に表題作の『永遠のジャック&ベティ』は、ごくごく短いページ数ながら、立ち上がれなくなるほどの破壊力があります。代表作である『蕎麦ときしめん』は名古屋人に関する妄想なので、めちゃくちゃ面白いんだけど、そんなに名古屋を知らない人にとってはそこまで笑えないという欠点がある。だけどこの『ジャック&ベティ』は中学校で英語を勉強してきた人なら、絶対に誰でも楽しむことができる内容です。むしろ中学校の教室で、みんなで回し読みしていたときが一番笑えたのかもしれません。
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初めて知ったときはもう笑いが止まらず大変でした
清水義範の本は数多く出ていますが法螺本が最強だと思います。
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永遠のジャック&ベティ ◎
ワープロ爺さん ○
冴子 ○
インパクトの瞬間 △
四畳半調理の拘泥 △
ナサニエルとフローレッタ △
大江戸花見侍 ×
栄光の一日 △
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なんでしょう、この方の言葉に対する感覚は。
この本を最初に読んだのは、高校の期末試験前で、期間中何人もの友人に薦めては、成績を落とさせた一冊。
まあ、今読むと、ちょっと時間が経った感がある篇もありますが、over 30's(どんととらすとさん)には、まだまだ強力です。
とくに「インパクトの瞬間」の攻めは凄い。
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ネタ勝負!な話。
英語の教科書に出てくるジャックとベティが40年後に再会したら・・・?
という設定で展開するこの話。
なんか教科書の時の癖で、「あなたはベティですか?」「はい、私はベティです」みたいな口調でしか話せないという(笑)。
そんな調子なので会話につまり、「これは窓です」「これは床です」と言い合ってる所が笑える。
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表題作のぎこちない言葉遣いをする二人も好きだが、「ワープロ爺さん」も好き。
自分の偏った好みが見えてくるなあ(笑)