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紙の本
西鉄バスはすごか
2020/09/30 21:17
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
九州の博多へ行くと博多駅前や天神で西鉄バスの洪水に目を奪われる。アイドリングストップ装置が装備される前から赤信号で停車すると運転手自らエンジンをストップさせる様子に、バスの折り返し箇所の待機場でもエンジンをかけっぱなしの公営バスとは企業マインドが随分違うものだと感心した記憶がある。本書はバス関係の著作が多い著者による西鉄バスの創業期からの歴史・最近の経営戦略・車両の特徴・路線網の変遷などについての詳細な解説である。単にバスを走らせるだけではなく、西鉄バス独自の様々な取組みは興味深いものがある。その一例は次のとおりである。◆西鉄が開発したICカード乗車券(ニモカ)は、バスシステムに強みがあり、乗継割引・同一扱い停留所の設定・ODデータがとりやすいなどの特徴を有し、現在、遠隔地の函館バス・函館市電など26社局で採用されている。◆西鉄には、2010年までバスの車体を製造する西日本車体工業というグループ企業があった。この車体製造メーカーと西鉄バスが一体となり、1983年から全国初の偏平タイヤによる低床バスを導入。またバリアフリーが話題となる前から車内には握り棒が林立。
ただし、以下の点、もう少し詳細な解説があれば、より良い一冊になると思った。
◆戦時体制下、燃料消費規制が始まり、<砂津~戸畑間で電気バスが使用された>とあるが、当時の電気バスとは、どのような構造であったのか?
◆ローコスト体質をつくるとともに、地域に密着した経営とスピーディーな経営判断を行うため、地域ごとに分社化を推進しているが、なぜ分社化するとローコストになるのか、会社側の説明だけでなく、人件費の削減程度など著者自身の分析により納得できる解説があれば・・・。
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