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老化研究の最前線がわかりやすく語られる。
これを読むと、シンクレア氏の、老化というのは病気の一つであって、病気であるからにはいずれ治療されなくてはならないという信念にいつの間にか洗脳されてしまう笑
しかし、すでにここまで老化について究明されているとは・・・
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感想
老いについて研究しているハーバード大学の研究者が、老化について現状分かっていること、そこから推測される未来の社会や医療などについてまとめている。
面白かった点として
・老いの機能はもともも人類の生存本能から生まれた可能性がある。
・老いはガンや生活習慣病などの、高齢化した際のしに至る病の原因となっている。老いを緩めることができれば、ガンなども克服できる可能性。
・老いは病気。薬や食事などで直すことができる。
・動物性たんぱく質を避ける。サウナに毎日入る。寒さになれる。、毎日運動する、などで老化を防ぐ
・老化克服によって、現状の社会システムは変化する必要がある
などなど。本自体は長いけど、新しい刺激をくれる面白い本でした。
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科学は日々休むことなく前進している。
そして健康は全ての基礎。世界的な環境も志向もまさにトレンド。
私が健康を目指して少しずつ実践して来た生活スタイルもおおよそ間違っていなかった。小めの食事や、子供でもないのに風の子で過ごしたり、年齢の目標値も現実的だった。
Y.Z世代の方々はご自身が生きる未来を想像するためにも.お勧めします。
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「老いは病気」と言い切るハーバード大医学部教授による老いを克服する方法について書かれた本。
科学的な解説は少し難しかったが、寿命を調節する酵素のサーチュインとこれを活性化するニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は覚えた。
あとは、間欠的断食、アミノ酸の制限、運動、寒さがサーチュインを働かせるのに重要。意外なことに昔から提唱されてきた経験的な健康法と似ている。
いつか自分で試してみるか?
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「老化は避けて通れない」ということを疑うのが素晴らしい。「軽い気持ちで手にとったが、本気の生物化学本だった」シリーズ。想定より読み応えがあり、知らないことだらけ(または、いままでに覚えられなかったことだらけ)で面白かった。
老化を遅らせる方法は基本に忠実であり、楽な道はないとしって妙に安心した。
過去・現在・未来について書かれている。未来については科学よりも社会・倫理という点に重きが置かれていて、これまでもいろいろ大変だったのだなあと思う。お偉いさんが宗教を背景に主張してくると、とくに厄介というか足を引っ張る。
一方で倫理的な制限も必要であり、動物や人間相手の実験では、実験される側のことをきっちり考えないといけない。
人口増加への影響もいくつかの観点から述べられている。今後の技術による課題克服の期待も含まれていて、未来は薔薇色、とばかりは言えなさそう。
本筋ではないが、厳しいなあと思ったのは「医学の歴史のほとんどを通じて、私たちの治療法や療法は「男性にとって何が最適か」という基準で決められてきた。そのせいで、女性にとっては良好な臨床結果が出にくい状況も生まれている。」という箇所。
別の本の影響で、すぐにスパイスやハーブを買い揃えた。今回はケーパーやケールを求めたが、近所のスーパーマーケットには売っていなかった。残念。
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老化のメカニズムに迫る科学本であり、同時に長生きすることに関する哲学の本でもある。
著者は生物学者のシンクレア教授。著者は「老化」は病気であり、つまり、回避できるものだと断言する。科学を通じて、さらに寿命を延ばすことは可能であり、かつ健康寿命を延ばすこともできると言う。現時点でその方法は完全に解明されているわけではないが、多くの研究成果が出ており、老化の原因となる遺伝子における作用や、その老化を遅らせる方法は、酵母やマウスを用いた実験において成功している。このような事実にはワクワクさせられる(主張がやや極端かつ断定的でどこまで信じようかという気分になるのも事実だが…)。
このような遺伝子に対するアプローチが研究されると同時に、生活習慣の中で寿命を延ばす方法も多く触れられている(食事のカロリーを減らせ、小さいことにくよくよするな、運動せよなど)
星を一つ減らした理由の1つ目は、海外の科学本によくあることだが、エッセイ的小話が大量に差し込まれていて、とにかく長い。後に間違っていたと判明した仮説などは書かないで欲しい…(ただでさえ難解な内容なので、うっかりそれが通説であると勘違いしたまま読み進めてしまうことがある)。
2つ目の理由は、上記の通り、それほんとかよ、と信じられないことが結構多いことなのだが、著者シンクレア教授は現在51歳らしいが、確かに40代前半と言われても信じられる見た目であることには驚く。
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本書の主旨を手短に述べれば、「老化は病気であり、ほかの病気と同様に治療できる」ということに尽きる。著者によれば、がんや心筋梗塞をはじめとする高齢者に多い病気は、川に例えるなら支流で、本流は老化である。したがって、支流にいくつもダムを作るより、もっと上流で本流を堰き止めてしまえばいい。そう述べる。
さらに著者の表現を借りれば、ゲノムとはピアノの楽譜みたいなものである。楽譜は情報だから変化しない。それに対して、エピゲノムはピアニストだという。ピアニストは引き続けるうちにミスタッチが多くなっていき、だんだん演奏がおかしくなる。これが老化である。
これまでの試みは遺伝子をいじるものだった。ゲノムは情報なので、これは容易ではない(後天的には)。だが、エピゲノムは違う。影響を受けやすい反面、修復も可能である。その研究は進んでおり、現在生きている人間はその恩恵を受けられる可能性が高いという。
老化を治療する⁈ それは自然に反することではないか。そういう反応をする読者も多いと思う。しかし、自然界には400年以上生きていると考えられているサメもいるし、殺されなければ死なない生物までいるとされている。だとすれば、若返りもまた自然のうちなのかもしれない。
もっとも、科学的な当否は筆者にはわからない。サバイバル回路や長寿遺伝子はまだいい。でも細胞のリプログラミングなんて、STAP細胞とどう違うのかしら。
まあ、試せるものは試してもいいのではないか。本書で言及されているメトホルミンやNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、すでにサプリメントとして発売されている。筆者はフェレットを2匹飼っているのだが、そのうちの1体が原因はわからないが、尻尾が脱毛で地肌が見えてしまっていた。これまで獣医師の指導でリュープリンの注射を試してきたが、1年あまり続けても効果は見られなかった。ところが、NMNを与えてからわずか1ヶ月で、再び尻尾の毛が生えてきたのである。もちろん、これは効果を保証するものではない。試す方はご自身の判断でお試しください。
本書の後半は、老化の治療が実現すると仮定して、未来はどのような世界になるか。それが論じられる。これについては、著者は随分オプティミストだという気がする。良い方に考えましょう、ということかもしれない。いずれにせよ、未来の話は慎重なものにしろ大胆なものにしろ、個人的には話半分だと思っている。ビル・ゲイツですらインターネットがこれほど重要なインフラになることを予測できなかったし、昨今のAIブームだって5年前に予測できた人間はいない。科学的であろうとなかろうと、予想はアテにならない。ただ、未来予想の話に全体の1/3近い紙数を割いているところが、面白いと言えば面白い。
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人々の老いへの認識が、近い将来「誰にも起こる不可避な現象」から「疾患」になる日がくるという。それを断言できるほど、老化に関わる生物学の研究成果が蓄積されてきているという。あらゆる疾患の原因に老化が関与しており、それぞれの疾患の治療法を研究し確立するより、老化の治療を確立する方が治療の効果も費用も効果的らしい。しかも延命技術によって寿命が延びるのではなく、若々しさを保ったまま健康寿命が延びるのだ。
確かに膨大な研究から老化のメカニズムやそれを抑制するメカニズムも明らかにされているようだが、本の最後の方で筆者自ら述べているようにヒトを対象とした臨床実験が行われたわけではない。あらゆる可能性が述べられているが、筆者やその周囲の人々の体験談の紹介に終わっていることもある。
しかし筆者の言うように、今までの医学や科学の歴史では当たり前だった認識は数々の偉業によって覆され、パラダイムシフトを経て全く異なる新しい価値観や認識が生まれてきた。女性の妊娠適齢期や特に高齢者への認識は、若返りが可能になればどんどん変化していくかもしれない。
寿命が伸びることへ生命倫理学の立場から懸念が示されているが、筆者はそれへも反論を示している。
とてもわくわくする内容だった。
あと、巻末資料がかなり豊富。用語集や研究者紹介がされている。
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コアは面白いがチトくどい。家族や共同研究者への言及、描写が多いし研究に対するサポートの不足、否定的な見方に対する反論も延々と続く。
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結局のおところ希望があるがというイメージ。
すごい
スケールと比較して生物系の人の研究のやり方とかイメージを得られた。
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老化は一つの病いとして技術的に対処出来る時代が来つつある…120年若く健康に過ごせる時代と従来の死との考察。
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人生100年時代と言われるようになってきているが、健康年齢が70歳だとすると、その後、30年は不健康な状態で生きながらえないといけないなぁって思っていたところで今年発売のこの本を手にとって読んでみた。とはいっても、結構な分量で約500ページの専門書だ。。
この本では、「老化は病気である」という問いの設定がこれまでの概念を超える部分があることによる心理的な抵抗についての抗弁も書かれているが、たぶん、この本を手にとってまでして読む人からすると、あまり読まなくても良いところかなという気もする。「老化の情報理論」っていうくだりは、現在のITシステムの基盤となる電子の世界でおきる情報の劣化を人間のDNAでもそれと同じようなことが起きるという説明があって、その劣化を食い止める方法としていくつかの方法が提示される。
・食べる量を減らす・・・75%程度摂取
・間欠的断食・・・朝を抜くとか昼を抜くとか
・アミノ酸を制限する・・植物性のタンパク質が良いらしい
・運動する・・・週に7,8キロ程度走る、ある程度きつい運動のほうが良いみたい
・寒さに身を晒す・・冬に外で運動とか
なんだろう、日本では、食事の際には腹八分目とか、調子が悪くなったら胃を休めるとか、カラダを鍛えるために乾布摩擦とか、食事においては、納豆や豆腐といった植物性のタンパク質の摂取など、古くから馴染みのあるものが多いなと。
でも、この本では、老化を病気と捉えて、その原因となる特徴を以下のように記載している。
・DNAの損傷
・テロメアが短くなる
・エピゲノムの混乱(DNAからどの細胞になるべきかを管理)
・細胞の炎症
DNAの損傷を修復するのはサーチュイン遺伝子ということがわかって、この遺伝子を活性化させるのは適度なストレスだが、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という化学物質がないと働けない。
NADの一段階前の化学物質として、NRやNMNが発見され、研究が進められてて効果が高そうとのこと。マウスの実験だとNMNの方が健康効果があるようだが、まだ決定的な答えは出ていないらしい。人間に対しては、現時点では毒性はみあたらないようだが、筋肉系疾患や神経系疾患に対する有効性を検証する研究が進行中の模様。
まあ、本の分量があるので、なかなか理解も難しいのだが、"おわりに"の章では、筆者が実践していることが列記されている。
ちなみに、筆者は研究者であって医者ではないという断り書きがある。
・NMN1グラム、レスベラトール1グラム、メトホルミン1グラムを毎朝摂取
・ビタミンDおよびK2の1日推奨量を摂取し、83ミリグラムのアスピリンを服用
・砂糖、パン、パスタの摂取量をできる限り少なくする。
・1日のどれか1食を抜くかごく少量
・毎日できるだけ歩く、ジム、サウナ、氷のような冷たい水風呂につかる
・野菜
・タバコは吸わない
・BMIを23-25にする
サプリは、GMP認証されているものと純度が高い(98%超)ものが良いらしい。
数年前からNHKや日本の科学系の記事などでNMNが取り上げられたこともあって、日本でもサプリが売っていたりす���のだが、1日1gのNMNを摂取しようとするととんでもない金額になる・・・ 16万円とか。。。
いくらハーバードの教授とはいえ、そんなに高額なものを買い続けられるの?って思って、アメリカでNMNを探してみると、100gで3万弱くらいで販売されていたので、月に1万弱なら、出せない額じゃないかな?
レスベラトールについては、文中では、NMNと同じ効果っぽかったんだが、なぜ併用しているのか不明。
メトホルミンは糖尿病の薬で、日本だと病院で診断を受けない限り処方されないと思いきや、個人輸入とかで手に入ったりするのね。。がんの抑制とか各種の病気の予防になるらしいから、自分が早期の糖尿病の診断を受けたら早めに貰うことにしよう。
読んでみて、何もしないっていうのもなんか良くないと思って、間欠断食をやってみたんだけど、食べなかった後の食事をたくさん食べるという悪循環になったので、ちょっと考えものだ。
NMNについては、神経障害の可能性を示唆するYouTubeの情報もあるのが気になるものの、100gを注文してみた。来年の年末とかで自身の体調がどうなっているのか確認できたら良いな。
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老化は自然の摂理であるという世の中の通説に対して、劇的なアップデートを与える1冊でした。
老化を「病気」であると捉え、それに対する最新のソリューションや考え方を提供してくれました。
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大きな希望を見せてくれると同時に、人生観を考えさせられる本。
1章2章は今わかっている老化のメカニズムや、防止や治療について研究でわかってきていることが書かれている。
ここは少し専門的な言葉が多く読みにくい、難しいと感じる人も多いと思う(僕も難しかった)が、大事なことは比喩を使って上手に伝えてくれる。
「老化は病気である」という考え方には驚いたが、言われてみれば納得。この考えが浸透すれば老化の研究は資金援助等も受けやすくなって更に発展を遂げる。
そうしたら本当に健康寿命が120歳を越えることもあるかもしれない。
そう思うと非常にワクワクするが、一方で生の儚さが薄れたり、死がより恐ろしくなったり、どんな生き方をしようかと悩んだりするかもしれない。
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第1部:私たちは何を知っているのか<過去>
老化の唯一の原因ー原初のサバイバル回路
弾き方を忘れたピアニスト
万人を蝕む見えざる病気 現代
第2部:私たちは何を学びつつあるのか<現在>
あなたの長寿遺伝子を今すぐ働かせる方法
老化を治療する薬
若く健康な未来への躍進
医療におけるイノベーション 未来
第3部:私たちははどこへ行くのか<未来>
未来の世界はこうなる
私たちが築くべき未来