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職業政治家 小沢一郎 佐藤優 朝日新聞
体力も精神力も意志も正義感も強く
思っていた以上に
金にも地位にも過ぎたことにも執着することなく
既知に富んだ政策にも長け
良いにつけ悪いにつけ
出しゃばらず相手を尊重し
よって
縁の下の力持ちを地で行く
公僕たり得る人だと改めて見直した
こんな末期的混沌の中で破棄を見据え
諦めもせずへこたれることもなく
日々新たに先を目指す
感情を殺したAIのような人だと思う
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うーん。なんだかな。著者が小沢一郎をヨイショし、2人であべ首相をこき下ろすのがなんだか空々しい。
日本が悪くなっている、安倍政権が悪い、とはいうけれど、小沢一郎がなんとかできるとも思えない。小沢さんとその周辺の人たちで、各省の担当分野について各分野の専門家の意見から真実を選び、官僚を動かすリーダーシップと実行力を持つことができるのか?
核のゴミ問題も、韓国との国交問題にしても、安倍がダメだ、しっかりと根本的に考えなければいけない、ぜひ政権交代を果たさなければならない、の繰り返し。
インタビュアーの方も、その件に関して具体的な小沢さんの代替案はあるのですか?それはどうやって実現するんですか?とは聞かずに、小沢に同意するのみ。おい、ちゃんとそこつっこめ、といいたくなる。
ということで、絶望してしまう内容。
小沢の陸山会時間で石川氏が冤罪で投獄?されたときに、佐藤優がアドバイスの紙をたくさん差し入れて、それが役に立った、と言う話が面白かった。数年前に佐藤の本を読んでたので。
全体的に、政治とはこういうものなのかというのがわかったので星は3つとする。
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小沢一郎の凄さがわかる本。今までに2回の政権交代を演じ、今年の総選挙で3回目を目論む。二大政党制でないと国民の為にならないと一貫して行動する。お粗末なコロナ対策、安倍元首相忖度の森友加計問題を初めとする腐った官僚対策など、腐った自民党独裁政権を打破し、
小沢一郎が新政党を立ち上げ、総理大臣となり、我が国を引っ張っていって欲しいと思う。それが出来る最後の政治家が小沢一郎だと思える。
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憲政史上最大の偉業ともいえる政権交代を2度も成功させた政治家小沢一郎。著者は、カール・シュミットのBeruf観から本書の題名にもなった「職業政治家」を小沢に冠している。
とはいえ、職業政治家とはなんとも陳腐な、あまり的を得ていない、小沢を語るうえでふさわしい表現であるとはとても思えない。大体Berufとは、天命とか使命とか、そういった壮大な観念を伴う。単なる職業政治家といった場合、プロの政治家とか、プロ意識、職人魂に貫かれた本職、などなどのイメージ止まりで終わるのがせいぜいのところだろう。
著者は、返す返すも民主党政権が誕生する前夜で検察による暴走が真の政権交代の効果を台無しにしてしまった経緯を悔やんでいる。私も全く持って同感だ。当時、どれほど検察のことを憎んだか。その悔やんでも悔やみきれない思いが本書を読むことでまたふつふつと蘇ってきた。
それでも民主党政権時代の成果はあった。2010年度予算作成の際、政治家の剛腕は振るわれた。その代表例が農業の戸別保障と子ども手当、また高校授業料無償化の実現だ。農業の戸別保障とは、長年、自民党候補者を培養するカネと言われてきた農家の土地改良の補助金をバッサリ削り、その分を農家の戸別保障へ回したのだ。旧大蔵省=財務省に実効的に物申すことができた政治家は、政界広しといえども小沢一郎ただひとりであったといっても過言ではないと著者は繰り返し述べ、称賛している。
最後に、山本太郎氏に対する小沢氏の評価が出ていた。2020年の東京都知事選に単独で立候補したことに対して否定的な評価をしていた。立候補するなら野党統一候補として名乗りを上げるべきだった。なのに太郎氏の方から「やっぱりれいわ公認じゃなきゃいやです」といって、野党統一はなしとなった。太郎君は己を過信しすぎだ。危うく供託金没収の憂き目にあうところだった。それがこの結果を招いたのだと。もう少し、自分の取り巻きばかりでなく、外部からの意見にも耳を傾けるべきだという。
負けたとしても野党統一候補として戦っておれば有権者の受けも全然違っただろう。太郎君はもっと政治感覚を磨かなければならない、とのことだ。
太郎氏の選挙感覚は神がかっている程すごいものがあるが、やはりその師匠である小沢氏の方が勝っていると思わされる一節だった。
とはいえ、れいわ押し、太郎さん押しの自分としては、やっぱ太郎さんの気持ちや切迫度が痛いほどよくわかるので、彼の立候補を否定する気持ちには全然なれない。その点は、小沢氏には賛同できないな、と思った。
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お恥ずかしい話だが、私は政治に無関心で、政治が分からず大人になった。
しかし、それではいけないと思っている。自国を守る為にも、多くの人が政治に関心を持つべきだ。
国民が賢い国ほど、強い国はないと思うのだけれど、手遅れかと思う時もある。