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新聞の書評を読んで、買いに行きました。
すごく面白いと感じながら読みました。これまで、ほかの本にある奇跡のリンゴの話や、サイエンスライターの本に書いてあった”リンゴを無農薬で栽培すれば収量は9割くらい減”という趣旨の話を読んできました。サイエンスライターの話は理解できました。奇跡のリンゴの話は、理解しにくかったです。このマル農の本の中に、奇跡のリンゴは、やはり取り組むには難しいんではないかということが書いてありました。
趣味でリンゴを育てていますが、無農薬は難しいだろうなぁと思います。リンゴは、春から夏まで、どんどん徒長枝が出てきます。前年の徒長枝は春先に切っています。初夏までの徒長枝もかなり切ります。このマル農の本を読んで、来春は、徒長枝を少し残してみようかなと思うようになりました。
この本に登場する人たちは、みんな生き方に挑戦的な面があります。読んでいて、自分も挑戦的なところを無くさないようにしようと思いました。
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前半、個人的にみかんの木のことを突然思い出して、もう取り返しがつかない、だからこんなことになってしまったんだと、後悔が押し寄せ、道法さんと全く関係なく、読み続けるのが辛くなった。こんなにみかんの木について考えたことがなかったし、このタイミングで思い出すって何?と、全く個人的に動揺した。
なんとか前半を読み終え、後半のパートに入って、ちょっとホッとしたけど、農業に取り組む人の話をここまでちゃんと読んだことはなく、それはそれで個人的に辛くなって、自分の人生について考え込んでしまった。個人的すぎて、私の感想は誰とも共有できないし、ここに書くことではないのだが、不意打ちを食らった感じになって、まだ落ち着かない。
高橋源一郎さんのラジオで紹介されて、面白そうだと思って読むことにしたのだけれど、私はそんなところに自分の地雷があるとは全く気づかず、自分の地雷を踏んでしまった。
道法さん、すごい人だし、面白いし、魅力的だし、その農法を取り入れている方々もユニークで、本来はとても元気が出る本。著者の金井真紀さんがうまく取材して楽しく明るくまとめてくださっている。他の著作も読んでみたいと思わせてくれる。
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農協の指導員がしがらみに逆らって農薬や肥料を減らす農法を模索する話。長野のリンゴ農家ではいきなり無農薬は無理だった。農薬を減らしたが無農薬はやっぱり無理。青森の奇跡のリンゴの木村さんは本当に奇跡のリンゴだったと、長野の農家は開き直ってるのが良い。木村さん以外再現できていないらしい。減農薬はたくさんの人が成功している。
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剪定に疑問を投げかけ、縛るだけという独特の農法を指導している道法正徳氏と周辺の人々の挑戦を描く。もともとは農協の技術指導員として組織の壁と闘いながらこの農法を広めようとしていたというところがすごい。新農法を提唱するということは過去の組織を否定するということ。結果左遷に次ぐ左遷という不遇をかこつことになる。
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鳥と話が出来る人
花と話が出来る人
土と話が出来る人
そんな人たちは
無条件に尊敬してしまう
「ミカンのことはミカンに訊いたらえぇ」
農家の変なおっちゃん
道法正徳さんに
密着取材して
聞き取りした
「農」のあれこれ
そのお声に拝したことは
ないけれど
道法さんの肉声が
聞こえてくるような
軽妙洒脱な文章
そのお人柄が伝わってくる絵
が素晴らしい
よし なんとかなるぞ
と 元気にしてもらえる一冊です
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農、という硬くて難しくておもしろくなさそうなテーマを、軽いタッチでブログでも読むような感覚でするする読ませる。もともと、自然農や有機農業には興味があったけど、やはり難しくって、しかも何ひとつ実践したことのない身には、まったく腰を据えて読むことができないでいたけど、こんな風にエンタメ的に仕上げてもらえたからこそ、サクサク読めた。農業の分野の話なんやけど、中身は、組織と人間、しがらみを突き抜けてく人の奮闘記。
こんな感じで、政治や哲学や、こむずかしーくて避けちゃうテーマだけど、知りたいなあ、でもやっぱちょっと触っては脱落するなあ、てな人むけの作品がもっと出ればよいかも!!
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リンゴ業界でカリスマの木村秋則さん(無肥料・無農薬で奇跡のリンゴを)、そのみかん業界版でしょうか。金井真紀「マル農のひと」、2020.8発行。体験記の紹介ですが、家庭ミニ菜園の私にはあまり参考にはなりませんでした。私は無農薬、肥料有りです。
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うわ~!すごい!
何がすごいって道法正徳さんの人生がすごい!
真実を求める探求心がすごい!
それをちゃんとウィンウインで人に還元しているのがすごい!
そして、その道法さんのことをまとめた金井真紀さんもすごい!
パンクな農業人・道法正徳さん
もとJAで農業を農家さんに教える方だったのに、ある農家さんのチャレンジから新しい方法を思いついて実験。こっちのほうが収穫できるで~と広めたところJAににらまれて左遷。でも「もっと農家が儲かるエエ方法があるはずじゃ」と試行錯誤を繰り返して驚きの方法にたどり着いたという方。
農業のことを知っていたら「え~!」と驚く方法でも「やってみたらイケる!」精神で画期的な方法を生み出し、常識とは違うけど大切なのは「植物の声を聴くこと」という信念を貫く人。
で、水俣病で苦しんだ町だからこそ安全なものを…と望む声に答えてひとっとび!フットワークの軽さもすごい。
いや~すごい人がいるもんだ!!
まあでも、筆者も書いてたけど
常識をひっくり返す人から新しいものが生まれるんだろな…
常識を疑え!
常識に縛られるな!
これって今の社会に大切なことだわ~
それができる人とできない人で考え方も世の中の見方も違ってくる!
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面白い。苗木は真っ直ぐ伸ばす。葉もギューってしばる
木は上に伸びたがっているから立ち木を伸ばす
石のある土壌は根が石に当たることで植物ホルモンが出やすい
新芽の先端でオーキシンが出来て、それが垂直に仕立てた枝から根に移動、根でジベレリンができる。
蜜柑農家の指導で異説を指示(前例批判は禁止)して左遷の人生。農薬は中学生がタバコやるようなもの、肥料はLSDやるようなものp112
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植物の伸びたいように剪定し、根っこを伸ばすと植物ホルモンが出る。肥料はなし、手をかけず、植物が元気になって収穫が増えて、現実的で持続可能な農業を説く道法さんと、それを実践しているチャレンジャーのお話。
農業に関しての知識??は「奇跡のりんご」しか知らなかった私、肥料は毒にもなるのにびっくりした。植物を観察して答えを探すのは、思ったほどメジャーじゃないのか?道法さんの常識は慣習と程遠いらしい。私達の体は食べるものからできている。安全なものを食べたい。
私自身、生ゴミを土に混ぜて微生物に分解してもらう「キエーロ」に興味を持って色々調べても実際にやってみるのはエイヤッて決意が必要だった。もっと多くの農家の人達が、安心して食べられる物を作って儲かる持続可能な農業ができる社会になるよう買い支えたい!
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なんか変わった農法を試している
指導者のひとと、実践者のひとびとの話。
農業って、理系脳がひらめくと
すごい化学反応が起きることがあるんだねぇ。
もちろん自然現象にも左右されて
失敗だってなくならないけれど
挑戦が結果へ結びつく喜びは
農家さんがチャレンジしたい!
と思うに十分なものなのでしょう。
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縛ると縦を伸ばす。
単純だけどわかりやすい。
物語として面白いし、感動的な物語です。
今、農園なっているから余計に参考になります。
道法さんの講演聴いてみたい。