紙の本
足りないのは何?
2021/02/03 21:52
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
海洋冒険小説で有名なクライブ・カッスラー後期の共著者として登場しただけあって、似てるし、上手いなあと思いますが、本家にはどこか敵わないし、締まりが悪いという感じが
しかし、ストーリーをグイグイ展開させて行くところなど、読み進めるのは楽しい作品です
過去作「蒸発請負人」や「アベルvsホイト」でも、ちょっと変わった設定や登場人物がなかなか面白いのに、活かしきっていないと感じました
次回作も多分読むと思います。頑張って欲しいです。
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過去を隠し政府から逃れて生活している特殊工作員が、過去からの追跡者が近づいていることに気づき、再び逃走を開始するとともに、新たな人間関係を作り、追跡してくる敵と原因との対決に向かう物語。
迫り来る敵との緊迫した追跡劇、反撃のアクション、交流する人たちとの愛憎劇。
映画にしたら面白い!と思いながら一気に読んだ。
ただ今までの詳細な心理描写や人間関係の物語はなんだったんだというくらい、ラストが淡々と締め括られている。
逃走することになった原因は無くなったが潜伏生活は、引き続きしているというニュアンスだが、小説中に関係した人たちとの結末が分からず終い。
大団円という感じではないのが残念であり物足りない感じ。
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任務中にアメリカ政府と対立した工作員が行方をくらませて三十五年が経った。妻を亡くし、今はイヌたちと静かに過ごす彼だったが、何者かの襲撃でその平穏は破られる。男は敵を倒し、名前を変えて逃走するものの、更なる追跡の手が迫る……。なぜ今になって攻撃が始まったのか。事態の裏に潜むのは一体――? エドガー賞受賞作家による、州を越えて国を跨ぐ老境の男の逃亡生活を描いた冒険アクション小説。
どこが老いた男なのか。若々しい活躍が楽しめる。
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どこかで信頼できる書評家が推奨していた。百戦錬磨の元特殊部隊工作員が35年ぶりに国から追われる立場になり逃亡する物語。シンプルなんだけど、ちゃんと飽きない工夫が素晴らしい。主人公がスーパーマン的に強いのはアレとして、飼い犬とか一緒に逃避行することになる彼女とか、彼を追う立場のはずが途中から味方になってしまう魅力的な青年工作員とか。話が荒唐無稽であっても登場人物とか場所とか物とか細かいディテールがしっかりと組み立てられ描かれていれば、ストーリーは立体的に動き出すものだなぁ、とあらためて感心。
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過去に政府の仕事をしていて、トラブルで結果的に政府の金を持ち逃げしてしまい、何十年も偽名を使い、逃げ回っていた男。そろそろ引退する年齢だし、と思いきや、いきなり命を狙われてバタバタする。というあらすじ。なんか聞いたことある作者名だし、読ませ方などはうまいんだろうけど、金を湯水にように使い、ご都合主義の話の流れについていけなく、どんびきというか感情移入できないんだよね。色々トラブル抱えてんのにリア充って、今の世の中にオワコンなんですよ。最初は飼い犬二匹がかわいいのでなんとか我慢できるが、それ以降はひたすらしんどかった。