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淡々と話は進んでいくけど、なんだかほんわか前向きになれる。
まあ、うまくいきすぎな感はあるけど。
敗者復活戦、合ってほしいよね。
登場人物の会話のテンポが軽快で楽しい。
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バブル期に,カリスマ的プロデューサー巻島に振り回され、ネイチャー番組で人気絶頂から、借金の保証人として金も生活も恋人もなくし,ただただ返済のため故郷で働き続けた写真家の立花。母親の病院で、立花と知り合い,その後の人生に深くかかわりを持つ宮川。大学時代の友人,岡野。見合い写真を立花に撮ってもらいに来た佐山。立花と同じシェアハウスの住人で、立花の撮影に関わるうちに、諦めかけていたヘアメイクの仕事に進んでいく瀬戸、そして一発逆転を狙う芸人の会田。立花に関わりながら、それぞれの道を見つけ、立花自身も まだ見ぬ場所を探しに動きだす。映画化され、立花を玉山鉄二さんが演じるとか。きっと素敵な立花になるだろうな。
どの人も、すすっと人生うまく行ってる訳じゃない。私の人生にも、何度も 今はちょっとついてないだけが 訪れた。何がきっかけで 復活できたのかもう思い出せないけれど、きっと私も誰かに助けてもらったような…。救いのあるおわりかたで、読後感が良かった
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物語の現在時は、ちょっと前なのかな?
バブルを経験した世代が、だいたい40代の時だ。
バブル期にもてはやされた写真家の立花浩樹。
自分をプロデュースした人物の莫大な借金を背負って、結婚もせず、定職にもつかず、40代を迎えた。
借金を返し終え、この先どう生きるかという問題に直面する。
偶然知り合った映像制作会社で働いていた宮川良和、メイクアの道で行き悩んでいる瀬戸寛子、落ち目の芸人相田健、大学の同級生岡野といった人物たちと関わり、ゆっくりと浩樹の人生が動き始める。
イケメンで、いい体をしている浩樹。
どこまでも自己肯定感が低く、自分がかつてテレビの冒険番組で人気を博してきたのも、周りが勝手にスターダムに押し上げただけだと思い込んでいる。
「イケメンでも淡泊すぎて」もてない。
そんな彼の再起は、なるほど、容易ではなさそうだ。
いわば、みんな人生で行き詰まりを感じている人たち。
そのパワーが結集して、人生大逆転!…とまでは、さすがにいかない。
少し、前に踏み出すところへ。
少し、希望が感じられるまで。
この、やりすぎず、ほどよい塩梅が、受け入れやすい。
でも、「カンパニー」の方が好きかな。
そして、この作品では寛子が後景に回っていたけれど、中年女性の再起の物語も読んでみたい。
寛子にしても、佐山にしても、アラサーで、まだ如何様にもなる年齢の女性ではなくて。
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今はちょっと、ついてないだけ。
そのうちいい運がやってくるよ
いろいろ遠回りをしてきたけれど
今だからこそ見える景色が、ここにある
自分の現状ゆえか、書店で題名に惹かれて購入
心が軽くなりました!映画化もされるとのこと、楽しみです!
読了後、表紙のイラストを見るとまたいい本だなと感じました!
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一度活躍していた時代があり、活躍した場所から外れていくが、小さなつながりから居場所ができてきているように感じた。居場所は仕事役割など。
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若くして「時代の寵児」として虚像を造り上げられ、その時代の終焉と共に全てを失った男が、母親の見舞いに訪れた病院で出会った親子との縁で、それぞれに挫折を抱えた人々と触れ合う。
それぞれの再生の物語。
◯立花弘樹…大学時代にスカウトされ、カメラマンが秘境をめぐる番組「ネイチャリングシリーズ」で時の人となるがバブル終焉と共にブームは去り、さらに恩人の作った多額の借金を背負う事に。
人間不信で寡黙だが佇まいが美しい。
◯宮川静枝…弘樹の母親の入院仲間で、
弘樹に写真の撮影を頼む。
◯宮川良和…静枝の息子。
映像の制作会社に勤務。
お色気番組で一世を風靡したが、リストラに近い自主退職に。
母の見舞いで、かつての有名人「タチバナコウキ」と出会い、その変わり果てた姿を罵倒するが、実は当時の「コウキ」は自分の憧れのヒーローだった。
押しかけで、弘樹のアシスタントになり
ナカメシェアハウスに。
◯宮川菜々子…良和の娘。
幼い頃からバレエをしていたが、良和の知らないうちに創作ダンスの劇団で活動。
祖母・静枝の紹介で弘樹にパンフレットの撮影を依頼する。
◯巻島雅人…弘樹をスカウトしたプロデューサー。ネイチャリングシリーズの仕掛け人。多額の負債を背負うが自己破産し姿を消した為、保証人の弘樹に弁済義務が。
◯岡野健一…弘樹の大学時代の友人。妻子との関係修復の為アウトドアの指南を受けるが、次第に自身がハマって行く。
ネット関係の分野に明るく弘樹達に協力。
◯瀬戸寛子…ナカメシェアハウスの住人。美容全般のスキルを持つメイクアップアーティストだが、接客が苦手でリストラされ現在就活中。
弘樹たちの撮影にメイクアップで関わって行く。
◯会田健…旬を過ぎて仕事の無い大物お笑い芸人。宣材写真の依頼がキッカケでナカメシェアハウスに加わる。
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自分も「今はちょっと、ついてないだけ」状態なので、タイトルに惹かれ買ってしまいました。
行き詰まってる登場人物が立花と関わったり、撮られたりする事で自分と向き合い良い方向に動き出せるようになる話の構成は、読みやすく、読了感爽やかでした。
この本に触れ、自分も自分と向き合い動き出したいです。
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見たことのない景色を見たい。
何をしたいのか気付けたのも、それが日常の中にもあると分かったのも、自分に出来ることをひたすらやってきたから。
過去の自分は周りに作られた虚像だという思いに苦しみ、そうさせた者たちを恨み、それでも芯の部分のピュアな彼自身が損なわれなかったのだろうな。あの母の子であるのと同じくらい、それは幸運なことだったと思う。
形も程度も違うけれどそれぞれ傷ついた大人たちが、引き寄せられるように集い、各々の出来ることを持ち寄って形を作り始める。読み手も一緒にワクワクする。
意図的に感動させたがってはいない感じなのに、終盤には文字が滲んで困った。この人の作品をもっと読みたい。
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過去には輝いていたけど、今の生活には満足しておない複数の大人たちの物語。
これらの人たちが、「ついてない日」から脱却できたのは、人と協力して新しいことを始めたり、自分なりのこだわりを無くしたりしたからだと思う。私自身も、過去の栄光に縋ることがよくあるけれど、自分のコンフォートゾーンから抜け出そうとする日常を送ったら、ついてない日なんてなくなるのかもしれない。
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人生山あり谷あり。本人たちからしてみても周りからしても、谷底ど真ん中のような中年達が少しずつそこから登っていくお話。
彼ら(特にコウキ)のような境遇の時、私は彼らのように強くいられるだろうかと懐疑的な気持ちになりましたが、そんな時こそ「今はちょっと、ついてないだけ」。
ちょっとついてない、でも何かしら光はあると信じて進みたいと思わせてくれました。不思議と力をくれる魔法のような言葉です。
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本屋さんの『映像化小説!』というコーナーで目に留まったので購入。
小説を買う際、裏にかいてある「あらすじ」を見ないで買うことがあるのだけど、なんとなくタイトルから「ちょっと今から仕事やめてくる」のような小説をイメージしていた。結果、悪い意味で思っていた小説と違った。
20代のころ、テレビにも出演するほどの人気カメラマンの主人公。借金の連帯保証人にされて人生のどんぞこに突き落とされる。時がたち、40代になった主人公はとあるシェアハウスで暮らすようになり、住人とやりとりするうちに人生が好転していく……。
この小説で一番残念だったのが
「住人とやりとりするうちに人生が好転していく」
の部分で、もっと人間同士がぶつかることによる摩擦熱みたいなのが欲しかった。
主人公にとって便利なある特技を持った登場人物がぱっと現れて(スタイリスト、ITリテラシーの高い人、お笑い芸人)、協力してみたらうまくいっちゃった!みたいな展開は読んでいてあまり面白くなかった。
せっかくそれぞれの登場人物のキャラは面白いのだから、もっとキャラ同士をぶつけて欲しかったなあ、というのが☆二つにした理由。
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ちょっとどころか人生最大の危機ではないかと思うような出来事に、同じようについていない中年が集まり敗者復活戦に挑む。どこまでも暗くて救いがないような状況のはずなのに皆楽しそう。読んでいるともしかして本当にちょっと、ついていないだけなのかも?って気になる。そんな雰囲気なのはお互いにそんな事もあるよね、でこれからどうするかを一緒に考えて目の前の事を楽しんでいるからかな。相手を憎む事よりこれから自分がどうしていきたいのかが大切な事を重たくなく話がすすんでいく。
読めて良かったな。
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どん底とはいうほどではないけど、
自分の思い描いていた生活とは違う!と感じることが多い1年を過ごした。
そんな時に書店で目に入ったタイトル。「いまはちょっとついていないだけ」
登場人物それぞれの悩みは違うけれど、
こんなはずじゃなかった、自分の人生とは、私は何がしたいんだろう・・・と悩みながら、少しずつ前進していく様子に、はげまされた。
そうか、私も、「いまはちょっとついていないだけ」なのか。その言葉を心の中で唱えて、今できることを自分なりにやっていこうと思える作品だった。
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伊吹有喜さんの作品は2作目。
穏やかで静かに、でも、何処か力強さも感じさせられる作品だと思った。
『今はちょっと、ついてないだけ』
書名だけ見ると、少しネガティブな印象を受けて手に取ることはなかったのですが、映像化されたということで読んでみた。
登場人物の辛い思い、醜い感情も書かれていて、私と重ねて読むような所もあったけれど、
「今はちょっと、ついてないだけ」
「大丈夫、頑張れるよ」
と、励ましてくれているように感じた。
大丈夫、大丈夫。
揺れる心を落ち着かせてくれる作品でした。
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シェアハウスとか、職業とか、挫折とか、出会いとか、仲間とか、爽やかな中年ドラマを見ているようでした。