電子書籍
これから家族になる男女へ
2020/11/15 11:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーギー - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは男女ふたりで読んで、相談の種にできる一冊です。育児・家事や仕事はもちろん、地域や学校とのつながり方まで考えられます。ふたりの着地点を一緒に探すことが重要なのだと思います。
投稿元:
レビューを見る
夫のモヤモヤの理解の一助になるかと読んでみたが、女性のモヤモヤをゆるくなぞったような、スッキリしない読後感。
自発的に、もしくは外的要因(妻が他界等)により家事・育児に携わる男性の声を編集した本。
様々な背景を貫通するメッセージが見えづらかった。
あえて言うなら、経済生活のみが優先されている日本社会の歪み…だろうか。会社または自営など経済活動に足を踏み入れたなら、家族はその犠牲にならねばならない。
仕事か家庭か!?と極端な二者択一を迫る日本社会は男女問わず生きづらい社会である事は間違いない。
投稿元:
レビューを見る
「イクメン」ブームから10年が経ち、父親が抱える子育てに関わる「モヤモヤ」を見える化した点で、この本には大きな価値があります。そこにはその「モヤモヤ」を解決してくれるような、スッキリとした話は出てきません。さまざまな立場の父親の「モヤモヤ」=子育ての本音が素直に綴られており、それらに対して識者の見解や提言がまとめられています。それらを読んで心から共感する人もいれば、逆に「モヤモヤ」する人もいるでしょう。どのような感想を持つにしても、今の社会、特に仕事の在り方やジェンダーと子育ての現実とが不調和であり、それを何とかしないと子育てがしやすい理想的な社会はやってこないことは明白でしょう。「モヤモヤ」を抱える父親だけでなく、母親や祖父母世代、そして企業等の管理職にも読んでもらいたい本だと思います。
投稿元:
レビューを見る
子育てに関わる父親のモヤモヤに関する本です。
子育てに関わるお父さん方は、まじめな人ほど、苦労しているのだろうな、と思いました。
たとえば、育休の取得を検討する際には、仕事も育児もとても大切に考えているようですし。
自分自身は、下の子が産まれたときに育休を取りました。
勤めている会社に制度として存在していたことも、取得した理由として大きいのですが、何より育休に興味があったのが最大の理由で、そういう意味では、まったくもってダメリーマンです。
ちなみに、育休を取得するタイミングと、昇格試験を受けるタイミングがかなり近かったこともあってか、当時の担当者には、「育休の取得は、昇格に不利になる可能性がある」と言われましたが、「それでもいいです」と伝えました。
今だったら、その担当者の発言は、おそらく問題になることでしょう。
それはさておき、まだまだ子育て真っ最中の自分の感想としては、子育てを重視するか、仕事を重視するかは、要は、優先順位の問題なのだろうな、と思っています。
ただし、その優先順位は、短期的な視点と、中長期的な視点では変わりますし、自分の考えだけでなく、家族の考えも考慮することで変わるので、それらのバランスを取りながら、決めていくしかないように思います。
投稿元:
レビューを見る
仕事と子育ての両立にあたって、そもそも悩みを相談しにくい、悩みであると自認しづらい、という抑圧状況を上手く描写した良書。すごく共感した。
こういった類の本はえてして、妻が理不尽なことばかり言う、とか、夫は育児や家事を何ひとつ理解していない、とか、悪口大会になりやすい印象だが、この本は違う。まず、男性としてこんな風に悩んでいることを表出していいのか、という戸惑いから始まっており、男性の内省的な視点をきちんと描いているのが好印象であった。また、女性の視点も随所で取り上げられており、バランスが良い。「こういう辛さ、わかるわあ」と思わせてくれる一方で、男社会が女性を抑圧してきた事実も提示するのを忘れない、という構成は、耳が痛い面もあるが納得はいく。読んでよかった。
投稿元:
レビューを見る
「自分だって、これまで家族を崩壊させるような長時間労働や急な転勤に耐えてきた」
パタハラ上司の思いがこう表現されていました。
自分の過去を正当化したい、という「そちら側」の気持ちをまず理解することも必要なのかと開眼しました。
投稿元:
レビューを見る
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=22279
投稿元:
レビューを見る
【293冊目】実感に根ざした、という意味では今年イチの本かもしれない。
結論を出すと言うよりは、まずモヤモヤがあることを認めて、その中身を言語化しようよという本。
じゃあモヤモヤって何かというと、以下のような感じだろうか。
◯育休は制度としてあるのに、会社の風土が取得を許さない。
◯社会が子育てする父親を奇異なものとしてとらえ、時に子連れで歩く父親を誘拐犯として通報したりする。
◯家事・育児をしても妻に感謝されない。
◯子育てが大事だとは理解しているが、正直仕事をしている方が楽なので育児参加したくない。
◯母親のコミュニティと比べ、父親のコミュニティが圧倒的に少ない。
◯子育て参加すると父親のキャリアが犠牲になってしまう。
◯育休取得時にもらえるお金では生活できない。
ほんと、一言では語れないモヤモヤが当事者の言葉とともに羅列されています。おーい、管理職のおじさんおばさん、見てるかー!?笑
投稿元:
レビューを見る
幸福な家庭はすべて互いに似かよったものであり、不幸な家庭はどこもその不幸のおもむきが異なっているものである。
というのはアンナカレーニナの書き出しだが、子育てもまさに同じ、ということを教えてくれる本。
幸いなことに自分の会社では、本書に書かれていたように育休を取ったら会社にチクリと言われたということは無かったものな、逆に育休さえ取らせれば会社的には問題ないという雰囲気も否めず、やはりこなあたりはまだまだ途上なのだと思う。
(結局は会社の生産性向上であったり不要な業務の見直しといった論点とセットで議論しなければならない問題なのかもしれない)
本書では様々な家庭のケースが紹介されており、まさにおもむきは違えど、同じ悩みを抱えて日々奮闘している人が多数いるということを気付かされた。悩みは尽きないものの、自分も自分なりにもがいてみようと思えた。
投稿元:
レビューを見る
これ系の本にありがちなメインターゲットに寄り添い過ぎる感がなく、読んだ男性が救われると共に女性の大変さを知る事が出来る「つくり」に好感を持った。
投稿元:
レビューを見る
国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11481594
投稿元:
レビューを見る
2022/05/03
夫が感じるモヤモヤをたくさんあげてて,どうしていきましょう!っていうおしつけ感はなくて悪くないなと思ったけど、夫が感じるモヤモヤを紹介→なぜ夫がそう感じるのか、というより→妻はこう感じているんですよ 、というパターンが多くて、夫の気持ちを理解したいと思って読んだけどそこはあんまり助けになった感はなかったかなぁ
男性が読むには、俺の言いたいことがのっている!!なるほど、妻はこう思っているのか、それが言語化されてる!ってなるのかな?
投稿元:
レビューを見る
タイトルからは「夫の愚痴本」に思えるが、夫、妻の両方の立場や、様々なケース、問題を網羅した本。
例えば「単に自分の子どもの育児をしてるだけなのにイクメン呼ばわり」されることについて、夫、妻ともモヤモヤを抱えていることなどが紹介されている。
また、夫が積極的に育児をしていても「実はしんどい」という事実、夫の育休取得率の少なさは「育児からの逃避の裏返し」という指摘、男性の育児参加のイメージすらつかない経営者・人事・上司の存在、職場での育児パパのロールモデルの有無など、問題は多岐に渡る。
男性の育児休暇取得率は本書刊行時点で7%台だか、うち半分以上は2週間以内しか育休をとっめいない。
一方で妻の半数以上は夫の育休取得を望んでいないという事実もある。
育休をとっても妻が満足できる育児ができなければ「とるだけ育休」と呼ばれ、しかも職場での居心地も悪くなる。
しかし出産や育児によりキャリア形成が影響を受けるのは、これまでの女性の体験を追っているだけもも言える。
しかしながら、未だに「稼ぎ頭」「大黒柱」としての役割も求められる。
一方で「女性は家庭」という考え方も根強いし、PTAも母親ばかりである。
母親が子どもの事情で仕事を休むのと同じようには、父親はなぜか休めない。
そういった状況のなかで、積極的に多くの時間を育児に費やす夫(父親)はレアな存在であり、ゆえに孤独なため、必要なのは「パパ友」の繋がりだ、といったところが本書のとりあえずの落としどころになっている。
投稿元:
レビューを見る
普段、肩書をなくして、純粋に父親として子供と
奥さんと、周囲と接することができてないかもと反省。父親として真剣に子供や奥さんと向き合う人々のエピソードが書かれていて一気に読んだ。
モヤモヤ感の背景に、社会の構造の問題、親世代の固定概念、自分自身に刷り込まれた意識などいろいろな要素があると認識。
読み終わって、子供とあらためてちゃんと向きあっていこう、葛藤するくらい真剣に仕事もしよう、だけどどんな子育てがしたいか、子供とどう向き合いたいかをちゃんと芯をぶらさずに仕事しようと思った。