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コンドラチェフ・サイクルなどの景気の超長期循環の下降が続いていたことが、それより下位の景気循環の弱さに影響を及ぼし、株式市場の長期停滞をもたらしていた。
平均55-60年周期で循環すると言われているコンドラチェフ・サイクルは2001年ごろ、あるいは12年ごろに底を打った可能性がある。また、建設循環と呼ばれる20年周期のクズネッツ・サイクルも10年頃に底を打った可能性が高まっている。
株式市場にはある4つの局面
金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場
移動平均線は株価に対しては遅行性指標である。むしろ、市場出来高や騰落株レシオの動向を重視して、株価の移動平均線は相場転換の確認指標くらいに考えておけばいい。
株価波動については、チャールズ・H・ダウによって体型的に分析された。次いで、R・N・エリオットによる波動原理が著名である。さらにイタリアの数学者フィナボッチは加算級数を使い、波動を細分化した。
その国の長期債の利回りと株式の益利回り(PERの逆数)を差し引きたイールドスプレッドだけは、株式市場全体の動向を見る上で欠かせない指標である。
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金融相場、中間反落、業績相場、逆金融相場、中間反騰、逆業績相場
設備投資循環は10年周期(ジュグラーサイクル)
在庫投資循環約40ヶ月
相場は景気変動に先行(DIの先行指標に株価指数)
強気相場に転じるのは不景気のまっただ中、天井は好況のまっただ中。
企業収益や金利の絶対値よりも、方向性が大事。
金融相場の始まり=出来高と騰落レシオに注目
金融関連株相場、財投関連、公共株
そのあとは素材産業、後追いをしない
業績相場は素材産業から加工産業へ移る
最初は大型低位株、その後甲州駅の中小型株
人株あたり売買単価に注目
金融引き締めと外からのショックで下落
逆金融相場=素材産業が全面安に
そうと気づく頃は暴落後。短期の金融商品に帰る
ショック材料安は買いのチャンス
小型優良株は逆行高
新高根銘柄が激減
逆業績相場で底打ち
優良株の買いチャンス
万能のチャートはない。移動平均線は遅行性で使えない
TI買いシグナル=前年同月比の株価の騰落率とその12ヶ月移動平均線のクロスを見る
個別株では役たたない。全銘柄の単純平均では役立つ。
6銘柄に絞る。分散はゆしゅつさんぎょうと内需関連などで。
成長株への長期投資は言うは易く行うは難し。
成長株もいずれは循環株へ。
グループ別で見る
日興リサーチセンターによる分類=格付け別、規模別、値ごろ別、業種別、特殊分類別
業種別株価、大型株小型株指数、業種別株価指数
優良株は投資妙味は薄い
特殊分類株価指数によるパフォーマンスの違いを見る
値下がり銘柄は手放す。上がれば買い増す。
それによって銘柄を絞る。
グランビルの投資法則
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株式相場の状況を、金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場という4つの局面に分類し解説している。昔、見た相場をなぞって説明していて、思い出して懐かしい。
株の本って、テクニカルにしろファンダメンタルにしろ、この本は景気循環からのアプローチですが、過去の値動きに当てはめて、こうすれば儲かるというものなので、これから未来にも当てはまるのかはわからない。そのように動いたというのはみんなが知っていることなので簡単にはそうはいかない。それはわかっていて、こういう本をなぜ購入するのか?って、ただ相場が好きなので、小説を読むように、楽しいからである。
テクニカル分析については、コポックとか出てくるが、こういうのは計算が難しく、数字をこねくり回してるだけに過ぎないという感じで、なんか眉唾もので胡散臭く、頭には入ってこなかった。テクニカル分析は大雑把な簡単なものでいいと思う。
低位株、値嵩株、そういった概念も書かれたこの頃とは概念が変わっているようにも思う。
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前半部の4つの相場分けはサイクル分析の基本的な考え方であり、絶対に抑えておきたい。後半部のテクニカルと相場分析はメインプレイヤーが海外投資家に変わった今、あまり役に立たないと思われるので、読み物として読むのがいいかもしれない。
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日本のバブル崩壊直前に書かれた本。固有名詞に古すぎるものがあるけれど、そこは歴史として。ベースラインにある相場サイクルは今でも機能しているのだろうか。直近だと日米で金利差が広がっているわけで、異なるサイクルになっていくのか。