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久しぶりに本を読みました
3.11の影響で、福島へ在来線で向かっている途中に読みました
川上弘美からは、生活のなかにたくさんある、切り取ったら面白いかな、と思わせる瞬間を、食材を無駄なく使う料理人のように物語にされている様な印象を受けます
安心して読める作家の一人
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ショートストーリー。場面場面の雰囲気がさらっとしているので、いい意味で深く残らず何度読み返しても楽しめる。
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私は川上で父親はヒロシで母親はハルミであるために、カワカミヒロミは他人には思えないので真鶴とかも大好きです。この短編集はクウネルとかに連載されていた物。カルネの話が印象に残った。印象に残らない話もあった。心に余裕が無いせいかも。
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短い短い23の物語が詰まった短編集。
いろんな恋の形が描かれているので、
ひとつひとつの物語を読みおわったあとに、
淡く切なくなったり淡く幸せを感じたり
いろんな気持ちになれました。
ドロップ缶のような本。
でもやっぱりあくまで“淡”くって、
やや物足りなかった気もするので、3つ星で。
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短編集。
もーなんだか、響いた、いまのわたしに。
折り折りでまた読み返したら、また違う気持ちを持つかしら。
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「体のどこかに空いた穴から、血がどんどん流れ出していくようだった」(クレヨンの花束)という一文に身震いしそうになった。もうそのまんま、思い出せすぎて。そういうところがいっぱい詰まっていて、やっぱりこの人の本は間違いないなぁと思う。よかった。
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ふわふわして気持ちいい短編集。女の子チックな気分にもなれる。クウネルでの連載と知り、うむ、納得。 いすずさんには好印象を持つけど、ああなりたくないと思う気持ちもちょっとあったり。 あと、川上さんの小説の中では、料理をしたり、食べたりする描写が多くて、それがとてもおいしそうで、気持ち良さそうで、時にほろ苦いけど大事な営みで、すごく好きだ。
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この人の本ではじめて読んだのは『センセイの鞄』という物語でした。
そのときから「なんて読みやすいのだろう」しみじみと感じていましたが今回もさららと読める本。
23話のオムニバス。
一番初めにあった「ラジオの夏」って言う話がよかった。
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少しだけ重たい。
女々しいかんじ。
古いかんじかしてしかたなかった。
青色はすきだけどゆで卵きらい。
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迷いぐせはまだ完全にはなおらないけれど、わたしは一人でけっこう楽しく生きている。あけびの蔓の籠は、出かけるときなどにときどき提げて歩く。空は青くて、鳥はちくちく鳴く。できるだけ姿勢よく、わたしは歩いてゆく。
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川上弘美がすきです。
さりげない一瞬をきりとって、たゆたっていく物語たち。
なんでもない場面なのに、涙がにじみました。
今回珍しく、短編のなかに続編がありました。
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なんとういうか、「透明なボウルにお水を張って、プラスティックの宝石をカラカラと沈めました」というような短編集。
大きな口ではきはきと喋る女の子たちだな、と思いながら、きらきらするプラスティックを足場に跳ねていると、だんだんぷくぷくと水の中に沈んでいって、しっとりしたり歪んだりする。そんな感じ。
そういうのが解説で吉本さんが触れていた「うれい」なのかもしれない。
感覚的なレビューを書きたくなる、繊細で多分に感覚的なお話群。
そうだった。足りないのは男の子ではなくて女の子だったのだ。
そう気づけて、すっとした。間違わない。
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日常の、ざらっとする一瞬、心が引っかかるときのお話いろいろ。
引っかかった瞬間に考える間も無く過ごしてきた過去とか、振り返るきっかけにはなるかも。
楽しい作業ではない場面ばかりだけど。
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恋愛ものの短編ということで避けていたわけだけど、読んでみると、味わい深くて、寝る前に1つか2つずつ、ゆっくり読んだ。
文庫でほんの5,6ページの長さなのに、きれいにまとまっていて、うまい。
他の短編集も要チェックだな。
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「そのままずっと歩いた。風があたたかかった。忘れない。みんなみんな、忘れない。旨の中で繰り返しながら、歩いた。歩を進めるたびに、卒業証書を入れた紙の筒が、サブバックごしに、足にあたった。風が、きりなく、桜の花びらを散らしつづけていた。」(「卒業」より)
文庫化による再読・・・。
そしてまさかに2冊持ち・・・。
やっぱり文庫化された時点で買っていたか!!!
もっとちゃんと本の整理をしておかなくてはいけないと痛感(泣)
相変わらずのふんわりした物語たち。
淋しいなとか哀しいなとか、そういう思いを持たせるのだけれど、
どこかそれでもいいか。
そういう気持ちと一緒に過ごしていけば良いのか、
と肯定してくれるような気持ちになる。
そして後から気付いたのだけれど、
この物語には、美味しそうなものがたくさん出てくる。
なんだかおなかが空いてしまったわ。
案外読みやすい短編集なのではないかしら。
【9/8読了・初読・私の本☆】