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このエッセイは10年前程に書かれたもの。
を、単行本にしたらしい。
けど、時代を感じない。
解説が、なんだか一期一会で好きでした。
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ぼーっとするには最適。ときどき日常か非日常なのかわからなくなるときがあって、そこがよい。そして、いつもお酒がおいしそう。
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エッセイって、その人の人柄がなんとなくわかるから好き。川上さんは、なんとなくな日々、を読んでみて『ふんわり』とした雰囲気を纏った方なのかな〜って感じた。なんとなくだけど…
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著者のエッセイ集。小説よりも空気が現実味を増す。
少しお茶目な人柄が出ていて、エッセイのテーマは他愛のない事が多い。
その他愛のない事というのは、小さな何か(例えば音)、思うところ、等である。
小さな何かを拾って、会話している。そんな印象。
小さいといったが本人にとっては重要なのかもしれない、に対して
いや、そんなことはなさそうだ といいたくなるような文章だった。
この人は小説家でなくとも、この日々を過ごしているんのだろう。
それはきっと、なんとなくで。
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川上弘美の書く文章が「空気感」と言われるのがよくわかります。
つねに透明なうっすいフィルターが1枚かかっているような感じの文章です。
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衝動買いで、あまりよく作者について知らないせいか最初は読み込め無かったけれど、だんだんと惹き付けられていったように思います。
実はエッセイ始めて読むジャンルです。
知らない人の話だしな…なんて、とんでもなかった。
凡人の中の超凡人の、なんとなくな日々とはなんだか違って見えたな。
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要約してしまえばさりげない日常のお話なんやけど、川上さんを通したら魅力的なんだよな~。
もしも私が男なら、こんな人を奥さんにしてみたい。
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川上女史と同い年の私は、彼女と同じく最近日々これなんとなくな日々を暮らしています。この年齢になると、胸がどきどき、わくわくすることもめったにありませんが、家族みんなが元気で、朝お互い顔を合わせたら「おはよう」と言い、毎日美味しいお酒と食事がいただけるだけで幸せな気分が味わえるものです。そんな気分を感じさせてくれるエッセイでした。
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川上弘美はあとがきで、エッセイについて〈ほ、ほんとのことを、身辺のことん機知にあふれたことを、か、書かなくてはいけないんでしょう。そんなものは、か、書けっこないじゃありませんか(わたしは緊張すると、舌がもつれます)〉と語っている。
なんて狡いんだ、と思ってしまう。
その二文だけでぐっと心を掴まれる。エッセイを書けっこないじゃありませんか、と語っている文章で、だ。
『なんとなくな日々』という題も、狡い。
なんとなくな日々であるだけに、だ。
そして『ああ、わかる』という気持ちにさせられる。
今作が自身初のエッセイであることにただ驚く。
彼女の生活を、なんとなくな日々を、監視カメラで覗きたい。
願わくば、どの店もカメラの画面からしゅっと消えることがありませんように。
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エッセイはあまり得意ではないけど、これは読めた。くすっと笑っちゃうところもあったり、わかるーと思うところもあったり、変わってるなあって思うところもあって…色々楽しませてもらった。
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著者の柔らかな感性に触れるたびにホッとした心持ちになります。
「文は人なり」といいますけれど、本当にそうだなと。
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川上弘美さんのエッセイ。日々のなんとなくなことを綺麗な言葉と透明感あふれる雰囲気でつづられています。
こんな風になんでもないことに心を留め文章にできてほんとに素敵だと思う。
こんな風に日常をさらっと生きられたらいいな。私も日々大切に過ごして行きたいなと思った。
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すごくすごくよかった。
川上弘美さんは どこから行っても~ で一度挫折したことがあるので、ずっと読まずにいたのだけど、いま、このタイミングで出逢う本だったんだな、と。
文章のスピードがゆっくりで、一語一語がじっくり染みてくる。たった3、4ページできちんと話がまとまってて、十分満足で、文章は長ければいいってもんじゃないんだと実感。
朝井さんのエッセイと併読していたのだけど、スピードというか、密度があまりにも正反対で驚いた。
いまの自分にはこのスピードがあってるんだな。
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この著者の本は初めて読みました。タイトルに、それこそ、なんとなく惹かれて。
日常のささやかなことが、愉快に、美しく書かれていて、心潤いました。
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keroruuさんのレビューを見て、川上弘美の「ゆっくりとさよならをとなえる」が読みたくなり、本屋をあたったが見つからず本書を購入。やはり、ゆったりと、あるいはまったりと、時間が流れる心地よさに浸ることができた。作者の小説も読んでみよう。