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いつの間にかシリーズ5作目、少しづつではあるが1作目より人間性重視の物語に変わってきた感がある。悪い評価でなく家族や主人公甚夜を取り巻く環境、家族また京の情景、勿論緊迫した戦闘シーンも非常にバランスよくなっているようなった気がする次作が非常に楽しみである!
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シリーズ第5段。ついに明治に突入して近現代まで突入。
人間関係もどんどん移り変わっていくのが印象的です。
もともとは鬼を切るという一種バトルファンタジーの路線かと思いましたが、
鬼を切るということを通じて人と人との関係を描くことが中心になってきた気がします。
一方でラスボス感のあるキャラクターも登場し、これからに期待です。
また今回は、現代と明治が明確な形でつながることに。現代まで続く、というシリーズの触れ込みからも、たまに差し込まれる現代の描写がどう関わってくるかは気になっていましたが、このような形で接続してくるとは思いませんでした。
様々な時代で別れを経験した主人公が、現代で”天女”に再開するということだけでも、描かれていないであろう濃密な時間があったのだろうと、想像させるのも上手だなぁと思います。
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シリーズ5作目。読み始めて「?」と感じる描写があり、よく考えてみたら4作目をまだ読んでなかった...。
復讐の鬼となった主人公。江戸から時代も移り変わり明治へ...。時代に取り残されていく者、時代を超えて邂逅する者、鬼として時代を跨いでいく者、それぞれの立場や思いが綴られていて面白かった。
1000年も生きると言われている鬼、彼らにとって昔の記憶や思い出ってどんな風に捉えられているんだろうな。長い時の中で希釈してしまわないものなんだろうかとふと思う。人間との別れも寂しいよなぁ...と思ったり。だけどその中で得るものもあると主人公。最終回に向けってどんな風になっていくんだろうと期待させる展開でした。
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時代の移り変わりの前後で、価値観が大きく変わる。手のひらを返された人はどうやって生きればいいのだろう。生き残ってしまった人はどうやって生きればいいのだろう。なんかそんなことを考えてしまった。
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明治五年(1872年)、甚夜は京都で蕎麦屋を営んでいる。側には野茉莉、時々、秋津染吾郎が弟子の平吉を連れてやって来る。
また少し現代編の人物関係が明らかに、そして新たな闇の出現、最後は悲しい対決もあり盛り沢山!
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シリーズ5作目。
なつかしい人の登場あり、そして再会と別れも。
何となく鬼の正体には気づいてしまいましたが、激動の明治時代。
信じて戦い抜いた後に捨てられ、同じ気持ちになった人はどれくらいいたんだろう。
平和な世にするために必要だった改革だけど、気持ちがついてこれなかった人はどれくらいいただろう。
どれも正義で、なんだか色々考えてしまった内容でした。
妹は全く出てこないけど新たな敵勢の存在も出てきてどう絡んでいくのかなぁと楽しみです。
現代もチラチラ増えてきてるし、現代の方での人物関係がもっと詳しく知りたいなー。
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時代は明治になりました
甚夜は蕎麦屋を営んでいた
その名も鬼そば
ひねりなし
ある晩、鬼に遭遇している向日葵という少女を助ける
鬼はマガツメという言葉を残し消えた
秋津からの紹介で兼臣と鬼を退治に向かった甚夜
鬼、地縛との戦いが優勢になった時に現れたものは…
甚夜と友の悲しい話
表紙のお話も入っています
こちらも懐かしのあの子が
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読み始める前、表紙をなんとなく眺めていたのですが、「あれ? これ明治時代なんだよね?」と違和感を覚えました。こんなに設定がしっかりしている小説なのにこんなミスするのかなあ、と思いながらも読み進めていくと、表紙の意味と違和感の理由が分かって、表紙と裏表紙を見比べて、本当によくできているイラストだと思いました。そして思ってもみなかったまさかの人物の登場で、今まで散らばっていたたくさんの点が一気に繋がって線になりました。このすごくスッキリする感覚が、たまらなくよかったです! ただ、絶対まだ何かある気がするんですよ…あの男性…
いつも思っていたのですが、どの章も最後の数行がすごくいいんです! すっと美しく締めてくれるから、心地良い余韻に浸ることができます。
最初の頃と比べてどんどん丸くなっている甚夜が、友人と軽口を叩き合う姿を見ると、なんだか微笑ましい気持ちになります。このあたたかい気持ちに触れながら、そして何となく背後に感じる影に警戒しながら、次の巻も楽しもうと思います!
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直次の気持ち考えたら、
国のために命懸けで戦って、それなのに刀奪われて、可哀想だと思ったけど、他の人からしたら武士が刀を持たなくなるのはいい事だと思うし、怯えずにすむってことだから、それはそれでいいところだし、難しいところだけどやっぱり直次かわいそう。
ちよさんがちとせちゃんやったのがびっくりした!
そして、タイムスリップの話も、現代にまで繋がってて、甚大ちゃんとりんご飴のこと覚えてて、イケメン・・・
6巻も続けて読む!
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鬼と人の対立と交錯を描く長編ファンタジー4
ストイックに強さのみ求めていた主人公甚夜、歳月を経て己の弱さも是とし、ゆるやかに変わりはじめる
学びの多い作品です
『余談 林檎飴天女抄』
ひと味違う鬼相手のタイムトラベル
さて時空移動したのは誰でしょう?
微笑ましい会話、人間模様
読後表紙をあらためて見て、穏やかな感動につつまれました
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#読了 マガツメという謎の敵や天女の登場など、変化に富んだ巻だった。毎度ながら表紙の印象が読む前と読んだ後でガラッと変わるのとても良い。気になっていた直次がまさかあんなことになっていたなんて、正直読んでいて辛かった。心のまっすぐな人だから、嘘をつかないっていう純粋さを持つ鬼とは親和性が高かったのかもね。
現代を生きる甚夜が穏やかそうでよかったけれど、この間にどんな経験を積んだのか続きを読むのが楽しみ。
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死別はいい。
この2人の結末は残酷。
友とすれ違うことはある。そのまま生涯の別れもある。こんな形で再会させんでも。
この作者結構残酷なことしますよねぇ。。。
それにしても現代と過去の行き来がわたしには若干馴染まない
2022.9.26
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明治5年舞台は京都へ。新登場となる向日葵の背後に見え隠れするマガツメの存在が不穏。『余談林檎飴天女抄』は本当にじーんと来るお話でした。ここであの時の約束が果たされるとは…そして『徒花』の結末は本当に切ない。でも願いは叶ったのかな。
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江戸から平成へ、百七十年もの途方もない時間を旅する鬼人の物語、鬼人幻燈抄シリーズの5作目『明治編 徒花(あだばな) 』です。
明治5年(1872年)、武士身分の廃止に帯刀の禁止と、近代化が進む日本。娘の野茉莉とともに京都へ移り住んだ甚夜は、昼は蕎麦屋「鬼そば」を営みながらも夜は相変わらず鬼退治を生業にしていた…。
いやぁ〜今回も、せっかくうれしい再会があったのに…それ以上に甚夜をまたしても突き落としますね。
そして今作でも余談として描かれる平成の物語…う〜ん、なんていうんだろうなぁ…時代と一言で言えないほど世界観にギャップを感じてしまいます。なんか、軽すぎるんですよね。あと甚夜が同一人物と思えない…。
向日葵、兼臣、マガツメ…などなど、さて明治編はまだあと2冊、どう伏線回収されるかな。
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現代と過去をつなぐ鏡。それは葛野で作られた鏡だった。葛野の幼馴染との再会、平成から明治へとトリップした娘との平成での再会。
江戸で出会った直次との悲しい再会。激動の時代を経て、時代に取り残される者と、穏やかに生きる者が対照的に描き出された作品。
直次が鬼になったこと、甚夜の苦悩…前半は幸せに溢れてた分、後半は息が苦しくなるほど辛かった。