投稿元:
レビューを見る
舞台に強く焦がれる二人の出会いから始まる物語。というか、メイン二人が恋仲になるのが案外早い点には驚いてしまった
そういった意味では本作はくっつくまでのドキドキを楽しむのではなく、恋仲になってからの日々を楽しむ作品なのだろうな
「演劇」という互いに関心を寄せるワードを切っ掛けに急接近した遥香と菜央。大学が舞台で同じ講義を取っているわけでもない二人が出逢いの後も変わらずに、むしろ親しい間柄を築いていく様子は恋物語の導入としては出来すぎのような気もするけれど、それだけ二人は出会った瞬間から相手に惹かれ始めていたということなのだろうね
急接近にも程が有るペースで距離を縮めていく二人の間にしこりとして存在するのは舞台への夢
菜央が抱く舞台への夢を諦めてしまった者として応援するつもりの遥香
遥香に出会ったことで舞台への夢を諦めずに済んだ菜央
こうしてバックボーンが整っていれば、すぐにでも互いの過去を明らかにして舞台への夢を巡る話が展開されると思いきや、そうはならない辺りに独特の空気感が醸成されているね
ずっと一緒に居たいから、相手の邪魔はしたくないから。相手を思うが故に自分の想いを明かせない二人
早くもベッドインしてしまった二人がどのような恋物語を綴っていくのか今から気になってしまいますよ