紙の本
感染症の基礎が学べる
2023/05/30 21:14
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投稿者:Order 6601 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新型コロナウイルス感染症が感染拡大し始めた頃に本テキストに出会いました。非常に興味深くためになりました。
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初版2005年、そして新型コロナウイルスの内容などを追記して改訂され、2020年9月に新版としてあらためて出た本です。
タイトルの通り、ウィルスと人間との関わりがザックリ、そして詳しくわかりやすく書かれています。いやしかしこの本、すごくわかりやすい。とても良い本です。みんな読んで欲しい。
ただ、新型コロナウイルスについてはそんなに詳しく触れられているわけではありません。また、2020年9月の刊行時点での情報なので、それ以降判明した情報などは当然ながらありません。まぁそれはしょうがありませんよね。
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新型コロナウイルスもいずれ人間と共生するのだろう。ウイルスも人間の出生に一役買っており、全てが悪ではない。人の手によるバイオテロのリスクを改めて認識する必要がある。
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ウイルスは呼吸器、性器、蚊による直接注入で体に侵入
細胞を乗っ取って自らを増殖する。細胞がやられて組織がダメになったり、それに対する免疫が組織を壊してしまう。
エイズが免疫不全を起こすのはウイルスが免疫で重要なリンパ組織に居着いちゃうため
ウイルスへの対抗手段:物理的か科学的か、感染直後か、感染後(獲得免疫)か
ワクチンは獲得免疫を人為的に作るもの
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ウイルスは真正細菌、アーキア、真核生物の3つの生物界すべてで見いだされている。ウイルスの起源には、細胞後退説、ウイルス生物起源説、動く遺伝子起源説がある。
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テレビで専門家や医師が丁寧に説明してくれるが、どうも理解が追い付かない。そもそもウイルスも人間もよくわかっていないからかもしれない。そういう私のような人にお薦めの本。
特に7章「エマージングウイルスの時代をどう生きるか」と、8章「人間とウイルスの関係を考える」は、説明も図表も分かりやすく、とても面白かった。
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【琉球大学附属図書館OPACリンク】
https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC02458245