紙の本
最も芥川らしい作品が多い
2023/03/31 20:24
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
米澤穂信さんの『追想五断章』でリドルストーリーに興味を持ったので、日本の作家のものでは割と有名な『藪の中』を目当てに読みました。色々と解釈の余地がありそうな展開は個人的に好きかも知れません。 その他には『秋山図』とかは芥川龍之介らしいお話で一気に読めました。
紙の本
ミステリー好きの人にお勧めです。
2021/08/31 23:04
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投稿者:Toi - この投稿者のレビュー一覧を見る
『鼻』や『羅生門』ほどは知られていないかもしれませんが、
『藪の中』は(も)中国の古典からアイディアを受けた、
ちょっとミステリアスなお話です。
ミステリー好きの人におすすめです。
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仕事場の人から勧められた「藪の中」
人は真実を語れるのだろうか?
何かを慮る。自分を曝け出すことができない。
少しずつ嘘があるのが人間らしさなのか。
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ハコヅメで、藪の中をテーマにした話があったのをきっかけに読んでみた。
何回読んでも、何が真実なんだ??ってなる。。藪だ。。
相手からどうみられるかって人間にとってすごいでかいことなんだな。
他の物語も読んでみたけど、普段読み慣れていない文体なので、なかなか進まなかった。
それでも母とかはなんというか、もやーっとする感じがあった。
こういうもやーっとした感情を持っているのが人なんだよなって思うと、知っておきたいなという気持ちにもなった。
読みやすい話から慣れていって、他の話も読んでいきたいなと思った。
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かの有名な「藪の中」を読みたくて手に取った短編集。
なかなか癖のある作品ばかりで面白く読めた。
中でも「奇遇」がお気に入りなのだけど、この人こういうテイストの話も書けるのか、と少し意外に思った。
「雑筆」も作者の人間性が透けて見えて良かったな。
「世の中と女」はめちゃくちゃ好き。
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短編集。
平中の最期の恋を描いた「好色」のラストが強烈でうげっとなった。
藪の中は何が本当かあやふやなまま読み終わった。
将軍は武士の将軍ではなく陸軍の乃木将軍のことだったのにあらっ?となった。
読むのにカロリーのいる作品だった。
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大正10年(1921年)98年前
藪の中に男の死体
事件に関わる登場人物が証言をする
それぞれの人が
どう見えて
どんな風に語るか
を遠巻きに見ていて
その違いを皮肉ぽく見ている話
(どんな風に思っているかではない)
違いが大きい程ハッとするし
衝撃受けて心に残る
最後の方に作者の
0〜35才までの年譜が
載っていて興味深かった
辰年辰月辰日辰刻
生まれなので龍之介
7ヶ月 実母フク発狂
10歳 フク死亡
12歳 実母の妹と父の間に異母弟
母の実家(芥川)の養子になる
29歳 「藪の中」執筆後
中国等に視察員として特派
この後多数の病気
35歳 義兄が保険金詐欺の嫌疑で
鉄道自殺
自身も自宅で薬を仰いで自殺
こういう人生だったら
傍観的に皮肉ぽく
物事見る様になるのもわかるし
作風の意味も腑に落ちる