紙の本
二人の高校生を主人公に繰り広げられる麻耶雄嵩氏の傑作ミステリーです!
2021/01/07 10:32
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』をはじめ、『隻眼の少女』(日本推理作家協会賞・本格ミステリ大賞)、『さよなら神様』などの話題作を次々に発表されている麻耶雄嵩氏の作品です。同書は、忍者と芭蕉の故郷、三重県伊賀市の高校に通う伊賀ももと上野あおはが主人公として繰り広げられる物語です。この二人がある日、地元の謎解きイベントで殺人事件に巻き込まれます。探偵好きの二人は、ももの直観力とあおの論理力を生かし事件を推理していくのですが、果たして解決できるのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
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綾辻さんは「やられた。あれはトラウマ作品だ」
https://www.bookbang.jp/review/article/657804
とのことで読んでみたが、私がおっさんのためか高校生の会話が全然頭に入って来なかった
読み方が悪い可能性が高くいったん評価はなし
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女子高校生探偵・桃青コンビの活躍を描いた短編集。
元々はドラマ仕立ての推理番組の台本が元になっているとあとがきを読んで知った。なるほど、だから出題編と解答編をはっきり分けるつくりになっていたのか。
本格ミステリー短編としてはまずまずだが、なぜだか若干読みづらい。桃青コンビの会話が若すぎてついていけないから?状況を説明する文が多かったから?読み進めるのに少し手間取ってしまい、解答編の内容があまり頭に入ってこなかった。
本格ミステリーってのは難しい。あまり簡素化した内容で書けるトリックなんてなかなか残っていないし、じゃあと複雑なトリックにすると読みづらくなる。それでも読んでしまうのだけれど。
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3編目が一番面白かった。同時に一番つまらない部分ーーというか飽きる箇所がいくつかあった。でも、この話の中盤くらいから好みの話になって来て、更にこれを踏まえて読むと、前2編の味わいも結構変わって来ちゃうんじゃないか、とすら思う。面白い仕掛けだけど、こんな隠し球最後まで取っておくのは勿体ない。取っておいたからこその衝撃/得心があるとも言えるけど。
基本的には、児童書を彷彿とさせる設定とやりとり。学生が、そんな動機で、殺すかよ(17文字)とは毎回思うし、ワイダニットはもう少ししっかり描いて欲しかった。ハウダニットも今ひとつ腑に落ちない。
また特に前2編は、女子高生のやりとりのはずなのに、おじさん臭かったり、逆に無理して「らしさ」を出そうとしているように見えたりする箇所があったりする。
探偵にとってワトソン役とは、他者とは、みたいな話をもっと中心に据えればもっと好きだったのかも知れない。語り手としてあおが登場しない2編を、3編目を読んだ状態で読み返すとどう感じるかは非常に気になるところ。いつか読み返したい。
ただ、殺すという字をあてておいて、そうじゃないというのはずるくないかな、と思った。
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2人組女子高生が伊賀上野を舞台に事件 解決する。
軽い読物 だが 展開は早い。
読みやすいかといえば 平坦な記述が多いのでそうではないが 気分転換に。
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久しぶりの文字の本ー。
女子高生コンビの探偵による活躍を描くミステリ小説。
謎解き構成で解説編と分かれているのだけど、正直全然わからない苦笑
いろいろとネタが満載というか、ライトな設定だなと思っていたら、もとはテレビの謎解き番組用のお話らしく、なるほど。
正直最初はぴんとこなかったけど、2編目、3編目とだんだん読みやすく面白くなっていく感じだった。
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書店で最初表紙を見た時はそのままスルーしかけたのですが、よくよく見ると著者は麻耶さんじゃないですか!というわけで迷わず購入して読んでみました。
2人の女子高生を探偵役に据えた連作中編3本が収められています。『神様ゲーム』『隻眼の少女』みたいな強烈なインパクトを残す後味の悪いものを期待していたのですが、、、うーん、メインのトリックは割と凝っていると思うので本格ミステリ好きの人はそれなりに楽しめそうですが、それでもこのレベルのミステリだったら別に麻耶さんじゃなくても書ける人はいっぱいいるんじゃないかなあ。つまるところ普通のミステリ小説だったので、普通じゃないものを求めていた身からするとちょっと肩透かしを食ったような読後感だったのでした。
物語の終盤に描かれている、探偵モノのミステリにおけるホームズ役とワトソン役に関する考察の部分も本作のポイントのひとつなのかなあと思われますが、個人的には本格の様式美的な部分には興味が無いので割とどうでもいいというか。小説なんだから無理に型にはめず基本自由に描けばいいんじゃない?って傍からは思えちゃうのですが、そこはやっぱり難しいんですかね。
つらつら余計なことばかり書いてますが、筆致はライトで読み易いです。そういう意味ではライトノベルっぽい表紙にしているのは正解ですね。
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再読。文庫版は初めて。キャッチコピーである「勝てばホームズ。負ければワトソン。」というのが今でも印象に残っている。内容は麻耶先生としてはわりとライトで正統派なミステリなので麻耶雄嵩入門としてはいいかもしれない。しかしそこはさすがの麻耶雄嵩、主要キャラの関係性というか思考は一筋縄ではない。あおともものコンビはこれからどうなるのか、まだまだ興味は尽きない。
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主人公が女子高生2人組だったり随所に挟まれる言葉遊びも合って、麻耶先生の作品の中では比較的ライトな読み心地でした
……と思っていましたが、最後の最後でやられましたね
テイストは違えど紛れもなく摩耶豊作品でした
仕掛けの斬新さも健在で、作中で語られる「ホームズ・ワトソン論」も相まって本格ミステリ愛に溢れた作品だと思います(犯人の動機はかなり大味ですが笑)
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退屈
121頁に2箇所にわたって「亜希」とあるが、愛希のまちがひ。有栖川有栖の解説にも「作者は三回も私たちを誘ってくれている」とあるが2回だらう。
本格ミステリ09に載った貴族探偵の「加速度円舞曲」がおもしろかったのでこちらを買ってみたが、おもしろくない。最終話で上野あおの伊賀ももに対する独占欲が露呈するが、悲しい姿は見たくないだの可愛らしい寝顔だの、唐突にさういふ表現が出てくるので、百合にしたいのが露骨である。麻耶の傾向からしてもさういふ恐しさを狙った可能性があるが、しかし恐しくもないし百合としても半端である。
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すごく期待していたのに思いっきり期待はずれ。謎解きを読者に挑戦するのはまだしも、トリックが「2つの別々の会話を同時に聞いたことにより偶然殺人計画に聞こえた」なんてなんだそれ!でした。内容もまったく入って来ないし。キャラも、おバカ女子高生かと思ったらなぜか急に子猫ちゃんとか言い出すキザキャラ⁇になったり、中学生時代の話になったり。相方のあおはめちゃくちゃ性格悪いし。途中で放棄しようかと思いました。残念。
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直観力の鋭い元気なももと推理力の高いクールなあおは、2人とも名探偵を目指す女子高校生。2人の学園生活と推理勝負を描いたミステリ。
作者の麻耶さんの出身地でもある三重県伊賀市が舞台の、正統派な謎ときミステリです。
3編が収録されており、最初の2編は読者への挑戦付き。私は全然わかりませんでしたが、読み返すとヒントは多いので、真剣に考えたらわかる方もいるかも。
麻耶さんの小説の中では、比較的後味も悪くなくライトな内容かと思います。
女子高生2人が時に友人として、時にライバルとして探偵として切磋琢磨してゆく。2人とも完璧な探偵という感じではないのが、初々しくて新鮮でした。
イラストレーターの問七さんのイラストの表紙が可愛いです。単行本の方はしきみさんのイラストで、そちらもとても可愛かった。
おもしろかったですが、気になるところもいくつかありました。
この2人の主人公名探偵になりたいと思う気持ちが先行しすぎているのか何なのか、人の死の扱いが2人の中でとても軽そうで、何だか現代舞台の女子高生キャラクターとして少し不気味でした。そういう部分以外は普通の学生のような造形なので余計異質に見えたのかもしれません。
また、人によってはガールズラブのような香りを感じる方もいるそうですが、個人的には若干執着強めの友情のような印象でした。
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3つの短編のうち、最初の2話は面白くなく、最後の1話だけとても面白かった。 基本的に「探偵役である二人の関係」と「ミステリ」を同時に描いていこうというコンセプトなんだけど、一見魅力的に見えるコンセプトが実はかなり難しいものなのだろう、ということが読みながら分かってくる。何故って、ミステリって「犯人と被害者の関係」を追い求めていくものだから。ここに「探偵の二人の関係」も描こうとするので、どっちつかずになってしまっていたように思うのが2作目まで。
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女子高生二人組の探偵。正確には一人は憧れているだけで推理能力は無い。
もう一人はそこに付け込みワトソン役として手元に置いておこうとしている。
三話目の「夏の合宿殺人事件」が一番面白かった。
もものことは少し鬱陶しさもあったが、あまりの能力の低さと探偵への憧れの強さに気の毒になってきた。
タイトルはももそのもののことだったんだな。
ライトな筆致だが、そろそろ講談社ノベルスや幻冬舎の頃の様なテイストのミステリも読みたい。
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元々TVドラマ用の脚本を小説化したものだからか、麻耶作品の中では大分ライトな作風。
その分オーソドックスな犯人当てを楽しめます。
ただ今までの麻耶作品に慣れてる自分としてはちょっと物足りなかったかも