紙の本
物語の一幕
2021/01/30 21:06
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投稿者:斎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一度は終わるけど此処では完全に終わらせてはくれない感じで終了。
ここからまた登場するのかが気になります。
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前後編となる奈良梨話。
今回、俊也は大怪我することなく活躍する場面が。
やっとだな……!
助けたかった先輩はご覧の有様。
今回の件の実行犯も「あの方」なので、結局あの一家はそういう結末を迎える運命だったんだろうなと、そう思うと切ない。
全ての元凶はおじいさまですけれども。
登場シーンは基本的に首を吊っているお姿なので、なかなか絵面はシュールだけど。
稜子を助けるのは武巳の役目だろと言いたいところだが、まだこの頃の彼は立ち位置をまだ自分で決めきれていないので、今回の件はあまり役に立たずに終わるという。
この点が、何というか妙にリアル。
中途半端に関わっても止められるものではない。
まだ彼には覚悟が足りない。
まあ、それが普通の高校生だとは思うけど。
(何しろ周囲が化け物揃い)
稜子の身に降りかかったことは力技で抑えた形だから、犬神憑きの件と違い綺麗さっぱり「解消」して事件が終了しない。
彼女は今後も知らず爆弾を抱えて生きる羽目になるのが……
しかも稜子は今回姉も失っている訳で、彼女の不幸っぷりが凄い。
本編もこれからどんどん血生臭くなるしなあ(うろ覚えだが)
今後は魔女が動き出すから余計に。
ああいう終わり方をしたので、今後も続きが出そう。
楽しみである。
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「澱んだ朝」
情報を交換して。
異常なことが起きているのは確かなのだが、原因であろうものを早く手に入れなければ捜査に進展はなくなってしまうだろ。
先手を打つことができるということは、こちらの出方を監視している可能性が高いだろうな。
「翳りの枝」
消えた記憶の中。
一人で読もうとせず持ち帰り厳重に保管し、皆に集まるよう指示した後にページを捲っていれば手元に残ったのだろうか。
魔女と呼ばれる由縁を知ってしまえば、今までとは見方が変わってくるのは当たり前だろう。
「来れる夜」
辿り着いた先に。
いきなり状態が悪化するなど誰も予想できないだろうが、精神状態を考えると残された時間は予想以上に少なかったのだろ。
何かしなければと必死になった結果だろうが、もっと早くに起こしに行くべきだったろうな。
「呼び声」
考え抜いた結果。
明らかに異常な状態だというのに、それを認めることが出来なかったからこそ魔の手が簡単に捕まえる事ができたのかもな。
電話がかかってきた時点で助かる見込みはなく、偶然校内に居ない限り何も出来なかったろ。
「偽りの果実」
終幕は訪れない。
死を選択するほど追い詰められた本当の理由は教えられなくとも、家族の前では見せなかった姿を知ることは可能だよな。
中身を知らずに渡したのか、それとも何か残されていたのか分からないが最悪な形見だろう。
「収穫祭」
儀式は続いてる。
嫌な予感が当たったおかげで後手に回ることなく先回りすることに成功し対峙出来たからこそ、準備が整っていたのだろ。
必死に隠して生きていたというのに、ずっと裏切られ続けていただなんて悲しすぎるだろう。