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投稿者:壱子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
瞳子のような女の子になりたい、と思った。いさぎよくてさっぱりしてて、でもちょっとかっこ悪くて大事にしたい友達がいる。
好きなものがはっきりしていて、それに向かって夢中になれる。
日々いろんなものに目移りして飽和状態にある私は、きっぱりとした瞳子の言動にあこがれさえ感じてしまうのだ。
でもまてよ、おいおいそれは言いすぎじゃない?ってところもある。そこが瞳子のただのヒロインに収まらぬ所以であり、人間味を感じさせるポイントでもある。
しかし、いい友達がいてうらやましい。個人的にはキングクリムゾンのライブのくだりできゅんとします。
宙ぶらりんな心地よさ。
2002/05/14 11:26
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投稿者:hanako - この投稿者のレビュー一覧を見る
「見たいものだけ見ればいい。」
主人公・瞳子が、友人の母に言われた言葉である。
就職もせず将来が見えない若者にこんな事を言える大人って、いいなあと思ってしまった。
この作品の登場人物はみな個性的で魅力的である。
そんな人々の中で生活する瞳子の日常は、自分に対するコンプレックスや将来の不安を抱えながらも、どこかのどかで心地よい空気が流れているように感じた。
ちょっと普通と違う女の子・瞳子のストーリー
2001/11/16 22:30
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投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学を卒業したものの、就職もせずに好きなことをして過ごす瞳子。そんな娘にイライラする母の無粋さ、未知の姉の行動、身近な人の死、物欲のための労働など、瞳子と家族や友達たちとの日常生活を楽しく、時にせつなく描いた物語です。
肩の力を抜いて読むのに向く物語。
2023/03/24 16:47
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投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな流れはないので、読みやすいですが、話している事の奥が深いです。 ドキドキしないストーリーも、たまには良いなと思えました。
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
大学を卒業しても働くでもなく家でぶらぶらしている主人公。
なんかあんまり共感できませんでした。
友達が男しかいないっていうのもなんかわかる。
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今でいうパラサイト。バイトした金を家に一銭もいれずに皿を買う。自分の母親を「あなた」といい嫌悪する。真面目に働いている姉をバカにする。私はこういう人間が大嫌いだ。また、同世代でなつかしい、とか、気持ちがわかる、という人もいるが、瞳子に対して批判的な目を持っていないならば大変気持ち悪い。若い頃はそんなんだという意見もあるかもしれないが、二十歳未満の人間でも瞳子はおかしいと気づくだろう。瞳子と同類でない限りは。
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1巻のみ。
中国茶とかイーノとかさりげなく出てくるのがマル。
たまにはこのくらいゆっくり過ごしたい。
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丁装が美しい。物語はどこにでもいる20歳前後の若者特有のダラダラした生活の話。主人公は著者自身らしいのだが、そう考えると昔の若者もちょっと昔の若者も(ぢぶんのことだ)今の若者もやってることは変わりないのに社会が変わるとこうもとらえられ方が変わるのかと思ってしまう。どっちの方が良くってどっちが悪いというのはないけど、今は余裕がなさ過ぎるなと思えてくるよなぁ。
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吉野さんに対して油断を持ってしまった頃にこれを読んで、ガツンとやられてしまった。瞳子のような性格は、昔はもっと若い時代に体験したように思うけど、今はこの年なのか。
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自分に正直に、好きなように生きてる瞳子。
あまり彼女には共感しないけど、
森澤や天王寺みたいな友達がいるのはうらやましい。
森澤母も素敵だ。
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ずいぶん前にツレが買って、貸してくれた本。あまりに私が気に入っていたので「それあげるよ」と借りたまま私のものになった本。日常の何気ない風景なんだけど、なぜかじんわり心に沁み入る。今でも大切に本棚に閉まってある。たぶんこれからもずっと私の傍に置いておくであろう一冊。
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図書館で何気なく借りた、初めて読む漫画家の漫画。全部で6話。「俄か雨」は瞳子と母との話。「お葬式」は瞳子と父との話。この2つの話は思わず泣けた。
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学生時代、ですからもう10数年以上も前に
買った本だったと思います。
先日本棚の整理をしたら出てきて、
大切にとっておいたものらしくとても状態がいいのです。
表紙もとても凝っています。
吉野朔実さんのイラストが淡い色彩で入っていて、
型押し加工までしてある。綺麗な本。
買った当初のことを思い出しながら再読しました。
大学を卒業したものの就職もせず、
たまにバイトをしながら自宅で暮らす、
今で言うとニートになるのかしら、女の子のお話です。
親に甘えて一見のらりくらりと気ままな生活を送りながら、
その内面は子どもと大人の狭間くらいでゆらゆらと揺れている。
吉野さんは淡々とした描写のなかに、
その微妙な心情をじつに細やかに拾っていらっしゃいます。
自分のなかにもかつて確かにあった感情を
ほろ苦く思い出しながらまた、大人への階段があるとすれば
その踊り場あたりで足踏みをしながら
じっと大人を観察しているその眼差しにどきりともさせられて。
歳を経て読みかえしてもまた、違った味わいがある。佳作です。
そんな本だからこそ、大切にとっておいたのでしょうね。
当時の自分と握手するような気持ちで、
そっと本棚に戻しました。
また時間をおいて読み返すのも、おもしろいかもしれません。
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「年齢を重ねると少しずつ人生の謎は解けてきますが、だからといって不安が無くなるわけではないし、情緒が安定するわけでもありません。」
「今日は昨日の続きじゃない、だから、明日も今日の続きじゃない」
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瞳子という名前のプー太郎してる女性の話。日常が描かれている。人間関係のつながりの弱さ、人間関係の危うさについて認識させられる。人間の関係ってすぐ壊れるなぁ…と思いつつそういう所が案外楽だったり…