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第1部完。
各々の思惑が錯綜していたが一応の決着を見せた。一橋と田沼のパワーバランスは変わらなかったが、火消連合が一橋の狙いを火事ごと打ち消したことに溜飲が下がる思いをした。
個人的には菩薩花でぼろ鳶組とやりあった新藤内記を推せるようになった話だった。
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シリーズ“本編”第十弾。下巻読了。
若かりし頃の源吾が“出待ち”をするほど憧れた、伝説の火消・伊神甚兵衛。
その伊神さんと衝撃の邂逅を果たした源吾は、ある考えの末に彼を連れて逃亡することに・・。
そして、今回の連続尾張藩邸爆発火災の裏には、お馴染みの“巨悪”の影が・・。
このシリーズは毎回“胸アツ”なのですが、本書はさらに“胸アツ度”アップの心震える展開になっています。
もう登場する火消の皆が全員カッコイイ!因みに私の“推し”は柊与市なんですけど、その与市に源吾が「大将はお前だ」と託すシーンが、今回の裏テーマと私が勝手に思っている“継承”を象徴しているなと。すぐれたリーダーは“仲間(部下)を信じて任せる事”の出来る人だと思うので、やっぱり源吾って秀逸な御頭だと納得です。
そして伊神さんが源吾に今までの事を話す場面も彼らの関係性を鑑みるに感慨深いですね。特に源吾の父上の最期の事を語る下りは、泣きそうになりました。この父上にしてこの息子あり!ですね。
後半からラストにかけては、クライマックスの連続。“ぼろ鳶”メンバーは勿論、源吾の同期の火消仲間(辰一も登場!)、後輩世代の火消達が大集合。もうオールスター感謝祭(?)です。そして新人火消の3人も頑張ってます。
そして、あの進藤内記が巨悪・一橋公に思惑がバレて大ピンチの時に、“新旧の鳳凰”を先頭に、皆が駆け込んでくるシーンがまさにハイライト!胸アツ通りこして激アツです。
いやぁ作品が熱いせいか、感想も熱くなってしまいました。(これでもかなり削っていますww)
著者の今村さんのあとがきによると、本書は“シーズン1の最終回”との事です。
シーズン2の始まりを楽しみに待つ事になるのですが、“エピソード加賀鳶”の構想もあるとの事。与市推しの私としては“エピソード仁正寺藩”もお願いしたいところです。
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10月-03。5.0点。
羽州ぼろ鳶、第一シーズン最終巻。
連続火付けは、伊神甚兵衛なのか。。。
終盤150頁は、泣きっぱなし。。
一橋の卑怯さに怒り、伊神の火消しとしての矜持に泣き、現役世代オールスターに歓喜し、新人世代の成長に楽しみを覚え。
喜怒哀楽がすべて詰まった、素晴らしい作品だった。
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もうそろそろ飽きるかと思っていたけど、やっぱし惹きこまれた。上下巻一気読みしてしまった。火喰鳥の時は単発のつもりで書きはったんやと思うのに、10巻が連続した大きな一つの物語になってるって凄いな。しかも短期間で書いてはるし。作家の熱量がそのまま源吾で表現されていて、なんか勇気をもらってる。シーズン1はこれで終わりらしいけど、新刊がでたらきっと僕も読み続けていくやろうな。
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これまでの総集編みたいなすごい迫力
前巻の『黄金雛』が、今巻の前座に過ぎなかったことが良く分かりました。それより前の巻の疑問点も色々と解決
面白かった〜
これでぼろ鳶組の既刊分は読了
続刊が楽しみです
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面白かった。悪人が全くの悪人。火消は、生きる意味を、人を火事から助ける、消す事にあると信じている。火消たちの年代を超えたその意志が悪人の思惑を砕いていく。カッコいい。
壊滅した火消隊の生き残りが、改心し命を賭して人助けをしている最中、自分は今一人じゃない、かつての同僚の名を一人一人挙げる、、、涙が溢れる。すごくいいエンタメ。
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上下巻で少し長さを感じたものの、
クライマックスが近づくにつれ
熱い思いが伝わって来てうるうる。
内記、今回良かったなぁ!
泣けた。
作者はこれでシーズン1が終わったと
表現されていたけど、
一橋がこてんぱんにされるのは
まだまだ先になりそうだ。
残念…!
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火喰鳥から襲大鳳までの12巻の一区切り。面白かった。
時代小説というと身構えるものもあるかもしれないけれど、何よりとても読みやすかった。
登場人物がいきいきとしていて、ジャンプ漫画のように、無条件で主人公を応援したくなるし、名作で得たのと同じ高揚感があった。
個人的にもっと若い世代に読んでほしい作品だなと思った。
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にっこり に組!
時代を超えて繋がってるし、ひとりじゃない。
この巻で、わだかまっていたものが落ち着いたのかな。
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これで一区切りだと思うと読むのがもったいなくて…
もう激アツの展開に涙(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
素晴らしい!
自分の語彙力のなさに腹が立つ笑
オールスター総出演で挑む一橋御屋敷突破!
内記vs一橋!そして18年前のやり直しの如く門を突破してくる仲間達…その先頭には2人の鳳凰!
もう最高です(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
しばらくぼろ鳶ロスになりそう…
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出るたび最高傑作かよ!
とっておきの「★5じゃ足りない」タグ連発です
こんなに安売りするつもりないのに!
そしてまずみなさんにお伝えしなければならないのは今作を読む前には絶対にシリーズ零の『黄金雛』を読んで下さいということです
絶対です(凄く大事なことなので2回言いました)
読まずに今作を読んでしまった場合その感動度は75分の1(当社比)にまで下がってしまいます
もし間違って本作の方を先に入手してしまった場合は適当な大きさの電子ジャーに入れて蓋をしっかり閉めて御札を貼って保管しておいて下さい
詳しいやり方は『ドラゴンボール』13巻を読んで下さい
前置きが長いのはいつものことなので特に謝罪もなく本編です
今作もウルトラ面白かったです!
実は18年前の「大学火事」で見つかった遺体は源吾の父重内のものだけだった!「炎聖」伊神甚兵衛は生きている?というところから物語はスタートします
そして18年前の続きかのような尾張藩を狙った火付けが起こり源吾たち火消し一同が江戸の町を守るために動き出します
火付けの下手人を探す過程、源吾はまだまだ父を超えられない自分に気付き悶々としつつも、非常に危険な火付けに父たちと同じ若き火消したちの関りの禁止を決定します
もちろんどの世代にも跳ねっ返りはいて、慎太郎、藍助、慶司の3人は独自の活動を開始します
この3人のやり取りがもう微笑ましいやら熱いやらでズルい!
あの人が昔の熱い想いを取り戻したり、あの人が源吾の絶対絶命のピンチに現れたりでもうズルいズルい!
二羽の鳳が火事場に降りたち炎を喰らう!
一羽の鳳が天に昇り18年の時を越えて黄金の世代が遂に並び立ち炎を喰らい尽くすとき真の意味での親世代からの魂の引き継ぎが完了したのではないでしょうか!!
もうズルすぎる展開が感動の渦となり炎を包み込みます!
もうずっと続いてほしいわー
もっとたくさんの人に読んでほしいわー
そしてそしてシリーズ最大の伏線、自称黄金の世代最後の一人あ組の晴太郎の登場は果たしていつ?!
楽しみすぎて火の用心!(意味不明)
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令和4年10月9日読了
一応の最終回との事。だが、著者の思いは尽きる事なく、様々な構想が有るとの事なので、ファンとしては待ち遠しい限り。
今作品の襲大鳳について。
江戸の火消し大集合といった所。
作品全般に影のように、闇のように。時には火消したちの足元に、時にはすぐ背後に。妖しく見え隠れしていた一橋治済が、とうとう姿を現した。
江戸火消しは、一橋の策略を喰えるか?
個人的には、八重洲河岸定火消し進藤内記や、麹町定火消し日名塚要の活躍と謎解きを期待したけど。まだまだ、この後のお楽しみにとってあるわけね。
町火消しに組の辰一が、自身の町を出て松永源吾達を助ける活躍も。
ぼろ鳶組ロスが、怖かったけど、幕間編 恋大蛇が、出てるじゃぁないか!
大事に大事に、読んでいこう。
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1巻から本巻のあとがきまで最高だった。
一応、これが1部の終わりのような立ち位置らしい。それはそうだろう。まだ解決していないことが残っている。
次が気になるのに、まだ出ていないことに絶望して、理不尽だとは思いつつも星を1つ減らしてしまった。早く新刊を出して欲しい。
江戸の火消しも松永源吾もこの目で見ることは出来ないけれど、火消しの面白い話を読める、今村翔吾の本を読めるこの時代に生まれて良かった。
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作者のコメントにある通り、第1シーズンは終わりとのことで、ラストに相応しいオールスターの総力戦で、ファンとしては大満足。
上巻で慎太郎、藍助という新米鳶に興味を持ったが、そこに慶司も加わり、過去の源吾や勘九郎を彷彿とさせるあたりは流石の一言。黄金世代や新米にスポットが当たっているが、第2シーズンではその間の世代、与市、銀治、燐丞にも活躍の場を与えてほしい。
今回の話でつくづく思ったのは、例えば警察は守りながらも敵を殲滅するために攻めに転じることができるが、火消は守りであり、決して攻めることはない辛い職業だということ。だからこそ、より感動が高まるのだと思う。
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さて、下巻。「羽州ぼろ鳶組」の12冊目。
上巻の終盤、尾張藩中屋敷の火事場に現れた伝説の火消・伊神甚兵衛の残像も冷めやらぬ中、火事の手口は星十郎の知見を内記(色々と複雑な男だね)の言葉が裏付けてからくりが解けていく一方、伊神の探索は新庄藩=源吾に託される。
伊神への憧憬と亡き父が伊神を火消に戻せたかを確かめるべく腹を括る源吾。『親父は幸せだったのかな』、その父を思う姿に、比ぶべくもないが我が身のことを重ねて咽ぶ。
そして今度は尾張藩下屋敷が爆ぜ、再びまみえた二人は一緒に逃走し、そこから伊神の18年間の経緯が知れていく。本当にひどい奴だな、一橋治済。
その一橋の奸計に引き出され、町中が敵となった中を中央突破。己を頼みにする人たちに応えて駆け付けた辰一の大技。
『敵ではないが友でもない。ただこの18年、己の信じた道を走り続け、今回がたまたま同じ方向に走っているというだけである』という火消の姿が美しい。
御城を取り囲む黄金の世代を頭にいただく府下の火消の面々に加え、打たれても打たれても自らの信じることに突き進む慎太郎らの若い鳶が間一髪を演出し、一橋に与するかと見えた(そんな訳ないよね)内記の心模様に胸のつかえが取れる。
遂に対峙した源吾vs.一橋治済は、その後の歴史を見ればああ収めるしかなかろうが、胸のすく思いとはいかず。
しかし、最後の最後、『雛共が偉そうに』と弾んだ声で蔵に向かって真一文字に突貫する伊神甚兵衛の姿はそれを補って余りある。もはや感涙と胸の震えなしには読めず。いや、なんて格好いいんだ!
『安永三年、幕府に弓引く凶人あり。尾張藩の者の屋敷を立て続けに焼き、遂には御曲輪内の一橋家をも焼かんと窺う。
しかし、ここに二十一年前に死んだと思われていた火消現れて大いに奮戦す。その名、伊神甚兵衛なり。かつて炎聖と呼ばれし伝説の火消に候。
伊神甚兵衛、その命を懸けて民を救って斃れるも、かつて黄金の世代と呼ばれし火消たち、十八年の時を経て一堂に会し、奮起して焔に立ち向かう。火消の意志は斯くして受け継がれ、御府内の安寧が守られていることを改めて想う。
江戸火消天晴也。』
5つでは★が足らないぞ。