紙の本
あっぱれ火消し
2023/11/30 17:22
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻でも、火消しがたくさん登場し、さらには若鳶も活躍。でも私的には、初期の頃のようにボロ鳶の活躍が中心で、源吾の妻、深雪やボロ鳶たちとの掛け合いのほうが好きだなと思いました。今作で一区切りかと思いきや、そういうわけでもなさそうで、まだまだ続くのでしょうか。
電子書籍
一気に読破
2023/07/23 15:58
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投稿者:ゆうと - この投稿者のレビュー一覧を見る
上下一気に読みました。もちろん、1巻から全部読みました。本当に面白くどの登場人物にも会ってみたいと思って読んでいます。ひょっとしてこれで終わりなのではと、心配しながら読みましたが、後書きで今後も続くように記載されていて、ひとまず安心。慎太郎や藍助、慶司がどのように育っていくかとても楽しみです。
1〜11巻で江戸弁の掛け合いだけでなく、京都弁、大阪弁の掛け合いがたくさん出てきてとても面白くそこも大好きです。
今後も期待してます。早く次回作が出ることを願ってます。
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巻末に「シーズン1の最終回のつもり」と書かれているように、既刊に描かれていた人々の繋がり、火消しそれぞれの人生などが全て結集されたものとなっていた。
読み進めるほどに周りの火消しに魅力を感じ、主役の源吾がまっすぐすぎて物足りなく感じるほど。
甚兵衛が18年の苦しみから解放され、炎聖と呼ばれし伝説の火消しに戻れて涙。
シーズン2の再開の際には、ぼろ鳶の仲間たちの恋も実られてあげて欲しい。
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それぞれに事情があって、火消しの道から逸れてしまった者がいる。それぞれの事情によって、火消しの道に戻る者もいる。迷いは誰にもあるけれど、根底にある気持ちは同じだと信じていたい。信じぬくと決めることが自分を強くしている気がする。妻や子、信じる仲間が支えてくれるのは嬉しいことだ。源吾が少し羨ましい。
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202101/上下巻まとめて。絶対面白いぼろ鳶シリーズ、しかも今回は上下巻でたっぷり楽しめる!なのに上巻読む速度がのろのろペース…というのも、登場人物が多すぎて、忘れてしまった人となりや過去作での細かいエピソードを思い出しつつだったので。くどくない程度のさりげない按配で人柄や当時の経緯もちゃんと書かれているし、あくまで自分の記憶の衰え故に、読み進めるのに時間がかかってしまったってことです笑。この世界に戻れてからは、胸も目頭も熱くなりながら没頭。キャラクター達が良いのは勿論のこと、場景が映像で目に浮かぶ描写が毎度ながらほんとお見事。今回も、慎太郎達が門を開けようと頑張る場面とか、源吾と甚兵衛の半纏の向かい合せ鳳凰とか、辰一と登場したとことか、数々の名シーン、読んでてすっと浮かんでくる今村先生の文章はすごい。下手人や理由の謎だけではなく、源吾が父の死と向き合うところ、甚兵衛ら先達世代・源吾ら黄金世代・慎太郎ら次世代、それぞれの葛藤・世代交代・熱さが織り交じっているところ、要人や内記の心情や変化、などなど今作も盛り沢山の名作だった。今回で一区切りということであとがきがあるのも嬉しいが、早くまた次の作品にひたりたい。
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なんだろう、今村さん、集大成で一番力を入れられたのに、物語に入っていけず、正直、シリーズの中で一番おもしろくなかったかも。火消し連合ばかりだったからかな。やっぱり、それぞれの火消しが、それぞれで活躍してほしいかな。
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江戸火消天晴也!
鳥肌が立つほどに感動した。
今村先生の原点にして、最高傑作の今作を読み終えて、しばし放心状態。
憧れの火消の背を追い続け、いつの間にか若鳶に背を追われるまでになった。
十八年の時を経て再び結集する黄金の世代。
若い頃はただがむしゃらに突っ走っていた彼らの志は、次の世代へしっかり受け継がれていく。
揺るがない覚悟を決めて突き進んだ漢達の心意気をしっかと受け止めて感無量。
言葉にならない。
もちろんこれからもぼろ鳶を追い続けます!
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とにかく面白い。おすすめです。
火付の黒幕。この人物で、良い印象の作品に出合ったことがないなあ。
あったら教えて欲しい。
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前作が過去編だったので何故かなと思っていたところ、全てが今作に結実するとは。
納得のプロットでした。
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長編の下巻。
将軍の座を狙う野望を持ち続けているのは一橋。
今回の騒動は裏で動かしていたのは一橋だった。
真相を探る源吾たち。
町火消しも加わる江戸の花たち。
感動のスペクタルな物語構成。
読み応えも感動も!!
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2020.12.19
これまでの総決算のような内容、大満足です!
ぼろ鳶の活躍はそこまで目立たなかったものの、辰一様の活躍も、火消しの伝承も、人生の繋がりも詰まってました。
初めて?あとがきがあったのも嬉しかったです。
しばらく続きが出なそうな感じがあったのですが、それはこの先も楽しみがあると思って諦めます。
いや〜あっぱれ!
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江戸の火消したちが18年前の大火の悪夢と対峙する羽州ぼろ鳶組シリーズ第12弾。
今回は、シリーズ初の上下2巻の大作でしたが、さすがはぼろ鳶シリーズ、一気に読まされてしまいました。
主人公の源吾が運命の人物との邂逅を果たす今回のエピソードは、この物語にとって大きな転換点となったことを感じ取りました。
また、背後にうごめく巨悪の影との対決も鮮明となり、ますます展開に目が離せなくなりました。
その中で多くの魅力ある火消したちが活躍する場面が楽しめるのもこの物語のもつ大きな力だと思いました。
熱い仲間たちと温かい家族のつながりも、今の世の中と照らし合わせながら考えさせられました。
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尾張藩上屋敷、中屋敷と続いて下巻では下屋敷まで襲われる。
そこに再び現れた伊神甚兵衛。やはり彼は生きていた!
源吾は考えあって甚兵衛を連れ去り共に逃亡してしまう。
一方、新人火消の慎太郎・藍助コンビもまた失踪。
八重洲河岸定火消頭取の進藤内記には何やら怪しい人物が近づいて来て良からぬ企みを強制しようとしている。
あとがきによると、シーズン1最終回のつもりで書かれたとのこと。一度書いたものを書き直すほどの力の入れようだけあって、これまでのシリーズ作品の要素がここに注ぎ込まれている感があった。
これまでの数々の事件の裏にいたあの大物がついに姿を現す。イメージと違ってまだ若いのに驚き。
今回の事件の裏にもやはりこの人がいた。何というシナリオ。そのために振り回され人生を狂わされ命まで奪われた者たちがどれほどいるのか。甚兵衛もその一人。
しかもその揉み消しのために自分のところの屋敷内を焼くとは恐れ入る。
見事な悪巧みと手のひら返し、振り回される周囲は可哀想だが実際どういう人だったのだろう。調べると77歳で亡くなるまで権勢を振るったというから、このシリーズでの確執もまだまだ続くということなのか。
終盤の火事の現場ではオールスター集結で豪華絢爛。
個人的には進藤内記の言動を追っていたのでそちらが気になって仕方なかった。
彼は十八年前のあの苦い記憶を繰り返すのか、はたまた新たなものに書き換えられるのか。
そしてまるで十八年前の若鳶たちのような威勢のいい慎太郎と彼に協力する慶司、そして藍助は火消たちの窮地を救う希望の一石になれるのか。
加賀鳶はもちろん、辰一はじめ町火消たちも集結。
そして源吾と甚兵衛も満を持して登場。
更には長谷川平蔵も。
最後は火消たちの泥臭いまでの意地と根性とプライドとがぶつかり合って協力しあって読み応えがあった。
甚兵衛は一時は怒りにかられて道を踏み外したが、やはり最後まで火消だった。
鳳凰は新しい鳳凰へ引き継がれる。十八年前に生意気だった若鳶たちはそれぞれ自分たちの組を率いる責任ある立場になり、慎太郎たちのような新たな生意気な若鳶たちに叱り飛ばされる。なんとも嬉しく切ないループだ。
源吾がこの事件を機に亡き父に対する想いが変わったのかどうか、はっきりは書かれていない。しかしやがて息子・平四郎を育てながら、かつての父の思いも分かっていくのかも知れない。
あとがきによると、シーズン2では加賀鳶の大音勘九郎とその父の話を書く構想があるらしい。いつになるのか分からないが楽しみだ。
今回の作品を踏まえてシリーズを読み返すと、また新たな発見があるかも知れない。シーズン2が始まるまでに読み返してみよう。
※シリーズ作品一覧
(★はレビュー登録あり)
①「火喰鳥」★
②「夜哭烏」★
③「九紋龍」★
④「鬼煙管」★
⑤「菩薩花」★
⑥「夢胡蝶」★
⑦「狐花火」★
⑧「玉麒麟」★
⑨「双風神」★
⑩「黄金雛(シリーズ0)」★
⑪ 本作 上下巻 ★
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源吾達が、何だか伝説みたいになってしまって寂しい私。後進が育つことは大事だし、源吾達も大活躍してるんだけど、大御所みたいになって、それはそれで嬉しいけれど、キレキレの第一線の人達であってほしい、と思うのも確か。自分へ父親への思いや過去の因縁にもある程度区切りを付けられたようですド、良い終わりでした。私の中で心情がどんどん変わっていった内記も、火消しのあるべき姿に落ち着いてほっとしました。でも、皆仲良し、も面白くないので今の関係性が良いな。ドラマ化されそうな気もしてきました。
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今回の話は泣かずにすみそうだなって思ってたのに、
最後にやられた。
みんな散り際がかっこよすぎる。