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本書を箇条書きで説明すると、下記のようになろう。
■「日本」について説明した書籍。左ページに日本語、右ページにその英訳が掲げられている日英対訳書。
■「地理」「歴史」「政治」「経済」「社会」「科学技術」「文化」という章立てになっており、それぞれが扱う範囲も広い。結果的に情報量も多く、600ページ近い大部の本となっている。
■私が読んだのは、本書の第11版。初版の発行は1982年なので、40年も前のことだ。
■本書の発行は日鉄総研となっている。日鉄総研は、日本製鉄の関係会社であり、私もこの本は日本製鉄の方からいただいた。
本書が想定している読者は、日本人のグローバル人材候補ということになっており、例えば海外に赴任しようとしている人、留学しようとしている人、日本国内でグローバルビジネスに携わり外国人との接点の多い人、そういった人のようである。
私も海外に赴任していたことがあるが、商談や会食の場などで、外国人に日本のことを説明・紹介する機会はあり、その時に、「この言葉はどうやって英語で説明すれば良いのだろう」と思うこともあった。この本は、読み物として特に面白いものではないが(説明はきちんとしているが、事実関係を整理した内容が中心であるため)、そのような場面を想定して、辞書的に用いるのは良いかもしれない。