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紙の本
ナポレオンという英雄は幻想だったのか?西洋史の泰斗が解き明かしてくれる一冊です!
2021/02/06 14:43
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、西洋中世史、西洋文化史を専門に研究され、『歴史のなかのからだ』、『ルネサンス』、『ルネサンスと地中海』、『世界史への扉』、『西洋学事始』、『歴史の歴史』などの著作で知られる樺山紘一氏の作品です。同書の中で著者は、「ベートーヴェンはナポレオン戴冠の知らせに落胆し、第三交響曲の楽譜を床に投げ捨てた」と言います。その標題は「ボナパルト」から「英雄」にあらためられたとも言います。ナポレオンという「英雄」は幻想だったのでしょうか?楽聖の生涯をたどりつつ、同時代を生きたヘーゲルやゲーテら偉人たちを通じ、1789年に始まる革命の世紀を西洋史の泰斗が臨場感あふれる筆致で描いた貴重な一冊です。
紙の本
好きな分野と紐付けて歴史を学ぶ楽しさ。
2023/06/04 12:07
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投稿者:クッキーパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1770年に生まれ1827年死去したベートーベン。これまでその交響曲など随分と聴いてきましたが、こういう視点で考えたことはありません。即ちベートーベンは18世紀と19世紀の二つの世紀を30年づつ生きたこととなり、その1800年を境にヨーロッパは新旧の時代に分かれ、ベートーベンはこの境を乗り越えて生きた、という視点です。またベートーベンの父祖は、プロイセンやオーストリアとは異なるライン川の北部流域(ネーデルラント)の独特の風土であったことなど初めて知る知識もある一方、ゲーテやシラー等ドイツ知性の高揚下、ベートーベンも鍛え上げられていき、1804年完成の交響曲第三番《エロイカ》は偉大な英雄を構想したのでしょうが、それはナポレオンではなかった等々エピソードを挟みながら、この「政治革命の時代」が描かれていきます。世界史の教科書もこうだったらな、などと思いつつ、歴史の面白さを堪能しました。
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