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村上春樹作品の主人公(大抵の場合、僕)は大体同じようなキャラクター(クラシックやジャズが好き、料理が好き、読書が好き、色んな女を抱く、などなど)だなと思っていて、恐らく村上春樹本人(あるいは村上春樹にとっての理想像)がモデルだろうと勝手に思っていて、今回もそんなキャラクターだった。というところから、考えて、ひょっとして絵を描くことと小説を書くことというのは似てるのかなと。
例によってちょいファンタジー要素もあり、ちょいミステリー要素(いつも通り解決しない謎多数)もあり、最近の村上春樹っぽい長編作品でした。
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絵が仕上がってきます。
少しずつ確実に。
まるでページをめくるようにしっかりと。
祠の下にあった穴
免色とまりえの関係
別れた妻のゆず
そして、騎士団長殺しを書いた雨田具彦
確実に物語は進んでいる。
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3/4まで来た。ますますストーリーが絡み合ってきた。いい感じだ。
ここからどのように解きほぐされ、束ねられていくのか。
前巻では「ねじまき鳥クロニクル」を強く感じた。異世界との結びつきがストーリーを推し進めていく感覚だ。
この巻では「1Q84」を強く感じた。時空を超えた、論理的ではないが質感を伴う人と人の繋がり。
もっとも、それは^私^が^勝^手^に^感^じ^て^い^るというだけのことだ。
さあ、最終巻へと進もう。
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村上春樹「騎士団長殺し 第2部(上)」読了。真夜中の鈴の音。様々な伏線が織りなす奇妙な世界観に魅了された。
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2~3冊目は話がどこに向かって進んでいるのかがわからなかったせいか、中だるみ感があったが、4冊目で話が急に展開して、楽しくなった。
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・秋川まりえの肖像画を描き進めていく。中学生のまりえは叔母や免色には素っ気ないけど、主人公には好意的。二人の会話が淡々と描かれる。二人ともどこか冷めたような、冷静な感じがする。
年の割に妙に大人っぽい登場人物というのも、いかにも村上春樹の作品ぽい。
・主人公が小田原に来てから描いた絵は4つ。1.免色の肖像画、2.白いスバル・フォレスターの男、3.秋川まりえの肖像画、4.石塚の下にあった穴の写実画。
主人公が絵をどう描き進めて行くかを考えたり、絵を眺めながら取り留めなく考えたりする時間が多く描写されている。芸術家はそんな風に考えるもの?とても精神的な見方が多くて、面白い。芸術に携わる人がこの作品を読んだら、どう感じるだろう?
・この作品では、冒頭から色んな「事件」が起こっている。この3巻の事件は、まりえの失踪。警察に届けないと。でも石塚の穴のことや騎士団長のことを話しても、変に思われるだけだ。「警察」というとても現実的な言葉とファンタジーっぽいことが混ざっている。どこまでが現実でどこまでが非現実なのか、境界が曖昧で読んでいて奇妙な気分になる。
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あいかわらずの村上ワールド。この作品を適切に評することは難しいのだが、基本的には楽しく読むことができたということは間違いない。ただし、個人的な評価としては『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』や『海辺のカフカ』には及ばない。おもに不満があるのは最終盤で、まず、表現的な問題として、「61」「62」あたりは秋川まりえ視点の文章が、あくまでも「私」が実際に聞かされたという態で綴られているのだが、そこにもお得意のメタファーなどが頻出することが挙げられる。しかし、まりえは「チシテキ」の意味すら知らないような少女で、本人がそのような修辞を使うとは考えづらい。かといって、単に話を聞いているだけの「私」がそのように表現を変えていると考えることも不自然だろう。要はいきなり「著者」が顔を出しているようなもので、物語のクライマックスというべき部分でこのような表現をされてしまうと、どうにも引っかかってしまう。この部分は非常に残念である。また、その結末の内容自体にも引っかかっていて、夫婦は元のサヤに納まりました、「私」はいまだに肖像画を飽きもせず書いています、というのは、なんだか安物の映画を観せられているようである。ではどのような結末ならばよかったのか、それを具体的には挙げることができずまことに申訳ないのだが、すくなくとも本作のラスト・シーンに違和感を覚えたことだけはたしかであるし、こういう「粗」を見るにつけ、著者もそろそろ衰えてきたのではと思わずにはいられない。
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少しずつ物語が劇的に展開していく。
イデアが現れだしてから、絵画教室の生徒を肖像画を書くことになる。そして、その生徒は行方不明になる。謎につつまれたまま、つづく。
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絶妙に登場人物が絡み合ってきて
先の展開が気になる、が
この少ない登場人物たちが
これから、どうなっていくのか
これが村上ワールドなのかしら
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途中で心折れて読むのやめてましたが、1年以上ぶりに再開。気がつけば主人公と同じ歳になってました。
この歳で嫁に捨てられるのは辛い…。
読書熱が復活したからか、再開後はすんなり読めました。
登場人物が芸術家や上流階級の人々ばかりなので、会話が世俗的ではないのが読みづらさの要因なんですかね。
伏線たっぷり溜め込んでるので、最終章に期待です!
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でも如才のない免色のことだ その車が静々と坂道を降りて視界から消えていくのを かやば草 秋川笙子しょうこ ジャガーとプリウスとでは 手中に収める必要がある まったく絵に描いたようなフロイト的解釈だ あそこは決して近づいては、ならない神聖にして不可侵な場所になっていた 嘱望 雨田ともひこ具彦 そのおかけで当時の揚子江には子馬くらいの大きさに肥えた鯰がいたそうだ 多くの画家が嬉々として戦争称揚の国策絵画を描いていたことも 小径こみち じゅかん樹幹 それは確固とした意思を持って激しく収縮し、いつまでも私の体液を搾り続けた。 蓋然性がいぜんせい
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この物語で次々と起こる不思議な現象にいつのまにか慣れてきている自分と、これでもかというくらいにやってくる次の出来事にあっとはっとさせられている。次の物語の展開と結末が楽しみ。
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キャラクターが独特で読めば読むほど引き込まれる。あーそうそうこの感じって読み進めるペースが速くなってるのを見て感じた。読み進めるほど先が気になって止まらなくなる。少しづつ物語が繋がっていくのが面白くて堪らない
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まりえの口調がふかえり、遠隔受胎のエピソードも1Q84、井戸はまだ読んでないけどねじまき鳥クロニクル、小腹空いたらチーズクラッカー、ウイスキーエッセイの島、めちゃくちゃ村上春樹作品のオマージュある。まりえの失踪あたりからすごいハラハラする。
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観念が肉体を持って現出するこの世界では空想が容易に現実を凌駕する。秋川まりえのうまく説明できないけどわたしにはわかるという物言いがこの世界の特徴をうまく言い得ている。
合理性の極致としての免色とある種イデア的思考をする秋川まりえ。免色がまりえに惹かれれば惹かれるほどまりえにはそれが不自然に思えてくる。その両極端に挟まれる私。
ノルウェイの森にあるような都会的で洗練された言い回しはないかもしれない。が、よりアクがないというかプロットに引き込むようにあえて淡白に書いている部分もあるのではないかと想像する。
ともかく、免色とまりえ、騎士団長と私の関係性がどのように着地していくのか、、楽しみ。