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バンビ みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー18件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (4件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
18 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

生きることのうつくしさと残酷さと。

2011/05/07 17:19

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

バンビというタイトルから浮かぶのは
ディズニー映画のあのかわいらしい絵で、
おそらく女の子のために書かれた童話なのだろうと
勝手に思い込んでいた。

ザルテンのこの原作を読んでみておどろいた。
これは夢見るだけのファンタジーではなかったのだ。
作者はとてもリアルな視点に立ち、
ときにはユーモアを交えながら、森の数々の生を語る。
ここには、血と肉の匂いがあり、信頼と裏切りがあり、
生のはじまりと終わりがあり、性さえも自然に描かれる。

とくに後半はスリルがいっぱいだが
バンビの友だちの牡鹿のゴーボの話に心をうばわれる。
森を荒らし、住んでいる皆を恐怖に陥れる「あいつ」
ゴーボは「あいつ」に撃たれ、死んだかのようにみえたが
実は生きていた。
そして「あいつ」から食べ物をもらい、一緒に暮らしたという。
森へ戻ってきてからのゴーボは何かが変わってしまった。
「あいつ」と友だちになった自分には安全が確保されているからと、
周りがひやひやするくらいにマイペースで行動するゴーボ。
仲間たちは色々な警告をするが、ゴーボの慢心はもう止められない。

ここで語られる「あいつ」とは狩猟者のことなのだが、
ゴーボの会話の中では、狩猟者は森の所有者でもあり
自分たちの生きる世界はあいつが作っているのだと主張される。
したがって「あいつ」は僕たちより上の世界にいるのだという。
ゴーボの話に、森の住人たちは違和感をおぼえずにいられない。
バンビは深く思いをめぐらせ、古老の牡鹿に話を聞きに行くが・・・。

ザルテンは、動物たちの生態をリアルに、しかも詩的にスケッチする。
森の季節の移りゆくさまの描写もすばらしい。
バンビが色々な通過儀礼から学び、大人になっていく過程が
森のうつくしさ、仲間たちの様子と共にとても自然に描かれている。
このバランスというか世界観は、読んでいて気持ちがいい。
しかし、「バンビ」はそれだけに終わっていない。
人間の自然との共存というテーマを
さりげなく投げかけてくるところに、この物語の深みを感じる。
そしてゴーボの存在は、バンビが逞しくなるためのキモだといえる。

生を全うするために、居場所を必死で探し、
知恵を身につけながら成長していくバンビの姿。
もしかしたら、新しい局面にぶつかったときに
勇気をもらえるのではないだろうか。

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紙の本

気高く美しい動物の一生

2016/03/15 14:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ましろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

あまりにも近いところに、生と死と日常がある。野生動物たちの現実に、その奥底からわき上がる情熱に、くらくらしながら頁をめくっていた。生きるということ。そのことを知るためには、ひとりでいなくてはならない。聡明でありたければ、ひとりでいなくてはならない。そうやって少しずつ自分を保つすべを身につけてゆく過程は、生き物としての一生を気高く、美しく感じさせる。私たちと同じように恐れを持ち、苦しみを知り、悩みを持つ。その姿は、心に添うとびきりの思いを呼ぶ。バンビの物語の中の二枚の葉っぱの物語も忘れられぬ愛おしさを抱く。

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紙の本

まじかっ! リアル動物物語だったとは。

2017/05/08 23:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

そもそも原作があることすら知らなかったのですね。
バンビといえばアニメの仔鹿物語のイメージで、かわいいを
全面に出したメルヘンチックな世界の印象がありました。
アニメの持つ絵の印象って怖いですね。全然違いましたよ。

副題は、「森の、ある一生の物語」です。
バンビが生まれてから成長し、大人になり、老齢になるまでの
シンプルなストーリーです。そしてそのシンプルさこそが、
自然の持つ本来の姿をダイナミックに伝えていて、
動物目線の素晴らしさを味わえるのです。

喜怒哀楽に包まれたバンビの一生は、読んだ人それぞれの心に
根を下ろすことでしょう。

お母さんに守られて一頭の仔鹿が生まれました。
森の茂みの中にある家に住み、周りから守れている場所。
カササギは誕生を祝い、キツツキが、キジが、小さな虫たちが
ざわめきます。こう書くとアニメ映画のぱーっと開けた
おめでとうシーンが頭に浮かぶのですが、作品ではもっと
自然によりそった描写なのですね。

カササギが喜んでしゃべりまくるのに、お母さんはバンビに
夢中で相手をしてあげないものだから、
「ばかなやつ!」「上品だけどばかだよ!」との言葉を
残して去っていくのです。
ほか登場する生き物たちも同じで、寄りそっているようで
適度な距離感を保っているあたりが、何ともいえず現実的です。

物語の最大のインパクトは人間です。
鼻が曲がるほどの臭いをまき散らし、自分勝手に動物を殺したり
かわいがったりするのです。
バンビたち鹿の仲間が、人間に翻弄されています。

ある者は信じ、ある者は警戒し、ある者は騙される、そんな人間との
確執は本質を捉えていて胸に迫ってきます。

バンビは自然の掟にしたがって生きていきます。
数ある選択のうちで、選びとったことが正しいのかは分かりません。
実は正しいかどうかは、あまり重要ではないのかもしれません。
それは、この物語を読むとただ一つのことが心に浮かび上がって
くるからです。

生き物の中に人間もいるのだということ、決して慣れあいでは
すまされない厳しさがあるのだということを痛感するのです。

リアルな動物目線が教えてくれました。
俗にいう動物ものとはまったく違い、一頭の生き物の物語という
趣です。考えさせられます。

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2011/04/01 12:14

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2011/03/10 08:10

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2011/07/02 03:02

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2012/12/17 20:30

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2013/02/04 21:31

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2013/04/26 22:43

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2014/08/15 12:26

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2015/05/31 20:22

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2018/03/12 15:14

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2018/09/03 18:52

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2019/04/30 17:59

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2020/11/21 19:32

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