投稿元:
レビューを見る
胃袋をつかまれる
センスがいい
登場人物に愛着が湧く
絶妙な心理描写
誰もが感じたことのある焦りや苛立ちを絶妙に表現し、自分のことのように物語に入り込んでいく
そしてなんといっても秀逸なのは食べ物の描写。西淑さんのイラストの効果もあいまって目の前にあらわれたかのように感じ、匂いまで、湯気まで感じるような世界観
投稿元:
レビューを見る
2人の女と1人の男。
みんなちょっとずつ普通じゃないと思うけど、それぞれが普通を押し付けあって、自分に都合が悪いものを変だと言って、思い通りにならず感情をぶつけあってる。恋愛ってそうなんだなあ。
2人の女はそれぞれ別の方法で、いきものを慈しんでいて、そのコントラストがすごいなと思った。
1章から2章への落差ったら。
しかしどの章もたべものがとても丁寧に表現されている。恋愛と食事って密接だと思ったし、なんだかきちんと料理がしたくなった。
投稿元:
レビューを見る
男1女2のさんかく関係の3人の視点で描かれる物語。
作った食べ物、作ってもらった食べ物、出来合いの食べ物。
どんなものでも誰と、どんな気持ちで食べるかで記憶に残る思い出の食べ物になるから面白い。
人には食事が不可欠で日常と強く結び付いているからだろうか。
終わりと始まりが背中合わせのこの季節に読めて良かった。
気持ちが晴れやかで活力が湧いてきた。
投稿元:
レビューを見る
江國香織の『ホリー・ガーデン』を読んだ時のような印象を受けた。メディア化して欲しいくらい丁寧な作品。フードディレクターは絶対にお願いします!
投稿元:
レビューを見る
アラフォーの高村さん、高村さんより6個下の伊東くん、その彼女の華の3人の視点で進んでいく物語。伊東くん...悪い人ではないんだけど行動には納得できず...どっちつかずな姿勢にはっきりしなよ〜〜!といいたくなりました
投稿元:
レビューを見る
食の好みが似ていて、おんなじ食べ物に喜びを感じられる人って安心する。食べ物がたくさん登場するけどくどくなくて◎
それぞれの寂しさを埋められても、前には進めない。でも進むきっかけにはなったのかな、と。
投稿元:
レビューを見る
食べ物の趣向があうためだけに古い母屋で一緒に暮らしている2人と、彼の恋人で解剖命の女の三角関係。
結局逃げて元の関係を大切にして、収まるところに収まったかな。
ささっと出来上がる料理がどれも美味しそうだった。
投稿元:
レビューを見る
食べ物の物語に惹かれる。漫画の深夜食堂。小説の鴨川食堂。婚活食堂。国道食堂。みをつくし料理帖。まるまるの毬。和菓子のアン。などなど大好き。本書の中で「生活を支えるものは知識と規則正しさと段取りと継続性なのだから。」の言葉に日々の日常を見つめ直す。
投稿元:
レビューを見る
登場する食べ物の描写が相変わらず最高。食べ物に丁寧でありたいと思うようになる。高村さんみたいな人って、たしかにずるいと思う。
投稿元:
レビューを見る
食べ物中心のオシャレ♪なキラキラ小説かと思いきや、わりとハードな展開に。
いわゆる、三角関係の「さんかく」と気づくのに時間はかからなかった。それでも、この登場する男性に全く好感を抱かずとも、やはり食べ物の描き出すエネルギーは絶大。ダラダラとコンビニ弁当食べていたわたしに、キチンと食べることの大切さを教えてくれた。元気がもらえた一冊。
投稿元:
レビューを見る
食べものの趣味が合う人と出会えるのは幸せだと思う。一緒に食事するだけで楽しいし安らげる。
高村の料理に対する姿勢がいい。作業するのが好きだと思ってるところが。誰かのためになると押し付けがましくなってしまうし自己満足でもないし。
華の研究に対する真摯なところもいい。自分の人生かけられるくらいのものがあるのはいい。
3人とも器用じゃないのでこんなふうになるのかな。それもいいと思う。
投稿元:
レビューを見る
何となく、表紙のイラストからまた食べ物に関するエッセイかなと思ってたけど、全然違った。三角関係のさんかくだった。でもおいしそうな料理はたくさん出てくる。3人の登場人物が交代で語り役として出てくる。私も恋愛よりも、おいしいものを食べて、きちんとした生活をしたいと思っているので、まぁ高村さんに近いと思うけど、離れたはずの不倫相手となぜまた会うのか、ご飯を食べるだけならともかく、おしゃれをして求められるならsexまでしちゃうのか、そこの意味が分からない。結局高村さんは恋愛をまだ引きずっているのだ。しかし、この作者さんは本当においしそうなものがたくさん出てくる。
投稿元:
レビューを見る
読み終わってタイトルの「さんかく」に納得。
美味しい料理と3人の想いが絡まる感じ。
出てくる料理はどれも本当に美味しそうで、最初の塩むすびがやっぱり1番良かった気がする。
投稿元:
レビューを見る
目次を読み進めるうちに登場人物の人格や
姿かたちが縁取られていくのが
読んでいて面白かったです。
作中に出てくる食べ物はすべてが美味しそうで…
その食べ物を表現する言葉一つ一つに食欲がそそられます。
教授が言う
「センザンコウしか見ないで、センザンコウのことがわかるわけがありません。」
とてもシンプルだけど成程なと、スっとはいってくる言葉です。
投稿元:
レビューを見る
出てくる食が美味しそうで、たまらなかった‼
高村さんの気持ち、凄く分かる。自分だけの時間、空間、一日の流れとか邪魔されたくないし、自分の日常のペースが乱されること全てが煩わしい…。
そう、煩わしい…その言葉に共感(笑)
だ・け・ど、そう思いながら人を求めてしまうし、頼りたいし、頼られたいし、、、だけど煩わしい(笑)
結局は、壊されたくないし傷つきたくないし守りに入ってるんだよね。。
その、曖昧な自分の気持ちや生活が何か良く分かってしまった。
★−1は、最後は高村さんで終わって欲しかったから。
伊東くんと華じゃなくて、高村さんの語りが最後あったら★5だったなぁ。
こういう食や生活を丁寧に熟す人になりたい。