紙の本
男はどちらを選ぶか
2019/11/30 10:10
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
男女の関係はないが、同居して食事を共にする生活。恋人同士だが、互いを束縛せず自由のある生活。所詮人間は身勝手な生き物で、居心地のいいほうへと流されていく。でも、男と女の違いは心か体かの癒され方かもしれない。
紙の本
京町屋での暮らし
2020/04/26 19:48
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京町屋で同居を始めた元バイト先の先輩(夕香)後輩(正和)。
恋愛感情はなし。でも、一緒に暮らしてると気持ちは寄り添うよね。
料理上手でつかず離れずの対応が心地いい夕香との生活を彼女に言えない正和。
彼女は大学で研究してる子で、料理や掃除をしてる時間があるなら研究したいって子。
正反対のタイプの女性の間でふらふらする正和。どっちつかずだと、どっちも失うよ・・・そして、バレるって!
女性二人はそれぞれちょっと欠けた所があるけど、自分の足でしっかり立ってるカッコイイ女性です。
紙の本
理想の暮らしなのに
2021/11/27 23:03
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
食の好みが合う人と、
色事は抜きで暮らせるなんて、
なんてラクで張合いのある生活なんだ!
一番大事な部分を共有しないから、
適度に距離があってた気遣いがあって、
でも食によって暮らしのつながりは多分にある。
穏やかで理想……と思うけど、
でもそれご長続きしないから理想なのかな。
紙の本
料理がおいしそう
2023/11/29 14:49
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
3人の関係性には最初から最後までモヤモヤしたが、生活や食べ物、動物の描写が清々しく、その対比が良かった。
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さんかく
2020/12/04 14:01
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
夕夏と正和が一緒に食べる食事がとても美味しそうでした。京都の雰囲気も楽しめて、三人の行く末も気になり一気読みしました。
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とても良かった。
伊東くんと高村さんは、恋愛関係にはならなかったのかぁ。
そこに関しては残念だけど、高村さんと年が近いせいか考え方はわかる気がする。
華ちゃんの素直さはまぶしかったし、伊東くんのちょっと優しさ故のずるさも全部含めて、良かった。
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華と伊東くんの二人に、イラッとしてしまう。
思いやれや!って思ってしまう。
伊東くん色々ずるいよー!けど、高村さんのご飯美味しそうだから仕方ない。
だが、華がなぁ仕事一筋みたいだからそうなってしまうのか…
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登場する料理がどれもおいしそう。
料理が上手な人はやっぱりいいなぁと思ったし、私も料理が上手くなりたいです。
京都が舞台というのもよかった。(京都が好きです)。
伊東くんがちょっとずるいなーと思いました。
ともちゃんが好きです。
伊東くんの上司の「不倫はどうかわからないけど、家っていう感覚を持てる場所はひとつじゃないかなぁ。器用さと感情はまた違うと思うよ」という言葉が印象的でした。
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古い京町家で暮らす夕香と同居することになった
正和。理由は”食の趣味”が合うから。けれど
恋人の華には言えなくて…。三角関係未満の
揺れ動く女、男、女の物語。
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不思議な三角関係。
男女でも、同性でも食の好みが合うと親近感がわくのはとてもよくわかる。居心地がいい人って損なのかな。伊東くんみたいな受け身な感じ嫌いじゃない。美味しそうな料理がいっぱいでお腹が空く1冊だった。
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不思議な三角関係のお話。伊東くんさ、なんかずるくね?とも思いながら読んだが、高村さんの作る料理やお店の料理が美味しそう。結局 高村さんが大人なんだなぁと思う。
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高村さん、適度に交流があり、伊東君への胃袋作戦も成功してるあたり、自分がどういう人間なのかよく理解している。スマートだけどちょっと怖いと思ってしまった。ラストの切れ味、普通のアラフォーにはできないもの。
逆に、華のわちゃわちゃ。傷ついてるってわかってほしいよね。彼女も曲げないあたり、伊東くんは振り回されていればいいよ。
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アラフォーの料理上手のデザイナー・夕香
夕香の作るまかないが忘れられず夕香の家に転がり込んだ正和
研究一筋の正和の恋人・華
この奇妙な三人の関係を各々の視点から追っていく連作短編集。
ひとつ屋根の下で暮らす夕香と正和は、食の趣味が合い「おいしい」を共有できる二人。
食の好みが合うことって血の繋がった家族でさえなかなかない。
共に生活する上で大事な要素であり貴重な相手だとは思う。
二人の間で恋愛感情が曖昧なところも見ている分にはいいけれど、正和の恋人・華にしてみたらとんでもない。
下手な浮気より厄介だ。
近づきそうになると距離をとる夕香と正和の付かず離れずの距離感は、私が華の立場ならはっきり言って嫌だ。
そんな風に思う私は考えが古いのだろうか。
夕香が最後に正和に対して言った「選べる自由って一番を見失うよね」は的を得たもので共感した。
短編の各章ごとに出てくる料理が美味しそうだった。
特にあけぼのご飯(すりおろした人参を入れた炊き込みご飯)、塩豚、パクチーとラムの水餃子、お餅入りの豚汁が食べたい。
そして西淑さんの装画はやっぱりいいな。
夕香の言う
「欲しいものに手を伸ばすより、手の中にあるものをなぞるようになったのはいつからだろう」
これ分かる。私もアラサー辺りからそうなった気がする。
人はそれを保守的とマイナスイメージで捉えるかもしれないけれど、彼女の生き方は日常を丁寧に過ごす美徳のように思える。とても好ましい。
日々をあくせく過ごし時間に追われている私にはとてもできない生き方だ。
華の友達・ともちゃんが華に言った
「へとへとになって家に帰ってさ、あったかいごはんがあったら、そりゃずるずるとしちゃうよね。しかも、恋人でも家族でもない責任のない関係だったら楽でたまんないわ」
に激しく同意。
確かにそんな相手と居場所があったら、ついずるずるしちゃうよね。
けれどそれも、恋人がいなければ、の話。
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アラフォー自営業の高村さんは「いいかげんなものは食べたくない」というモットー、グルメであり料理上手。そんな彼女に胃袋掴まれた年下男性伊東君。同居し、ご相伴にあずかる日々。しかし伊東君には恋人がいる。高村さんとの間に男女の関係はない。理解できるようなできないような、奇妙な三角関係の話。あまり伊東君は好きではない。高村さんには共感。私もいいかげんなものは食べたくない。「美味しいね」って言い合える関係、素敵だ。そこに本当に愛はなかったのか?不思議な読後感。とにかく美味しそうなご飯がたくさん出てくる物語。(新刊)
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初出 2018〜19年トーハン「新刊ニュース」
食べ物の名前のタイトルがついた連続18話
独立したデザイナーでアラフォー高村夕香は京都の町家にひとり暮らし。そこへ昔のバイト仲間で年下の伊藤くんが食の好みがあって高村の料理に惹かれて同居するが、恋愛感情はなく、ふたりで食を楽しむ。彼には大学で動物の解剖をしている華という恋人がいるが研究一筋で、互いにちょっと踏み込めていない。この奇妙な「さんかく」関係の3人が、代わるがわる語り手となって、いろんな食べ物を間にして自分のあり方、相手との係わり方をめぐって考えながら展開する。
ああわかるわかる、ああ美味しそう、がたくさんで良質なエンタテイメント。
途中でどう終わらせるのか気になったが、まあ、思ったとおりのエンディング。
今年はぐいぐい読ませる『神様の暇つぶし』のほうが良かったかな。