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きれいな
2021/11/08 15:29
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラゲの表紙絵と題名で、癒し系のお話かと思っていたら、あの子の死と謎解きだったので、びっくりした。
自分も亡くなってしまったあの子を思い出した。
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近い将来こんな事件も起きる可能性もあるかも、遺伝子変換によって予想もつかない事が起こる可能性もある。物語としては何とも消化不良だった。
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地球温暖化など様々なリスクを回避するため、プロジェクトとして岩手県沿岸の海上にコロニーという名の町を作った。通称「楽園」。発足して7年。殺人や傷害など7つの項目で件数はゼロ状態だった。しかし、ナツオの友人・ミサキが自分の目の前で海に自ら飛び込んだ。でも楽園を管理するセントラルは、これを否定し、事故死として処理された。何故?
ナツオは死の真相を探るため、彼女の生前の行動を調査することに。次々と分かってくる空白の時間。そこにはクラゲがキーワードとなって明らかになっていきます。
一方、楽園では新種のクラゲが発生。毒で人を殺すという。ジワジワと楽園に襲いかかってくるクラゲや悪天候。
「楽園」としての理想が段々と剥がれていきます。
海上に「町」ができるという近未来的な話でしたが、現実の未来でもありそうな話で面白かったです。「楽園」としての理想と現実や本土との格差、二つの陸と海で見えてくるメリット・デメリット。同じ日本なのに住む所が違うことで生まれる比較に人間の欲望や嫉妬などが渦巻いていて、共存することの難しさを感じました。
また、人間が手を施すことで自然界のバランスが崩れていく現実に考えさせる場面がありました。
この作品のキーワードとなっているクラゲ。クラゲの描写が時に美しく、時に残酷に、時に幻想的に描かれていて、クラゲの様々な一面を味わえました。
登場人物に着目すると、主人公のナツオは最初は辿々しかった雰囲気だったのに終わる時には、芯のしっかりした青年に成長していくので、心の変化も楽しめました。
一応、ミサキの死の真相は分かったのですが、それ以外の「楽園」の今後の事などがわからないまま終わったので、モヤモヤ感満載でした。「え?ここで終わり?」とつい思ってしまいました。果たしてプロジェクトは継続するのか?ついつい続きが気になってしまいました。
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書店でたまたま見かけ、序盤を読み世界観に惹かれたので購入。
「楽園」などの舞台装置の設定は緻密で良かったのですが、終盤の展開が自分には突拍子もなく感じてしまいました。
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なにも煩わしいことのない海上コロニー「楽園」に住む人々。そこで大量のクラゲ発生事件がおきる。まもなくして、ある少女が自殺をする。
友人であった少年は、亡くなった少女から一通のメールを受け取ることになり、少女が自殺した理由を解き明かそうとする。
と、いう所謂SF、青春、ファンタジー的な話かと思いきや、自殺した少女をとりまく人達(大人子供かかわらず)の人間性を深掘りしたような作品でした。
文章自体もするする読めて、内容も入ってきやすいので、漂うクラゲのように何も考えたくない時に読むことをおすすめします
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表紙良くて借りた。
最近の水族館のクラゲブームの作品かな〜って思って読んでたら全然違った。
思ったより途中しんどくて、思ったよりダークだった。
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期待していたどおりの面白さ!
突然の近未来設定と、当然のように進んでいくSFチックな話に1度困惑。しかし、読み進めるうちにだんだん想像力が刺激されていった
ルナはよくナツオのことを優柔不断だと言っていたが、ミサキもそう思ってたのか?
最終的にコロニーから2人で脱出するのではなく、自殺という選択をしたのも、ナツオに世界をも揺るがすような大きな決断をさせたかったからなのだろうか。
あと、コロニーの中の状況や陰謀論、オンライン授業など、非常にこのコロナ禍と似通った環境が設定されていて興味深い。
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クラゲが好きだったあの子は、どうして《楽園》での最初の死者になったのか? 七色に光りる新種のクラゲが、世界を変えていく。
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クラゲがキーワードで何かの暗喩かと思いきや、本当に巨大クラゲが襲ってくる話。面白いのだが、最後が??少年が大人になったって事かな?
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ブックオフで表紙とタイトルに惹かれて購入です。
岩手の沖に建設された海上コロニーという、SF的な舞台設定。そこで、新種の猛毒クラゲが確認され、街はパニック状態に。そんななか、ミサキという少女が自殺し、友人のナツオはそれを目撃しますが、どうやらコロニーを管理している「セントラル」に隠蔽されてしまった様子。自分の意見が持てず、クラゲのように流されながら生きているナツオはミサキが自殺した理由を知るために、走り回りますが……。
コロニーに移住してきた人々は、抽選によって選ばれ、厳しい条件のもとではあるのですが、ベーシックインカムをもらいながら悠々と暮らしています。当然、本土の人から羨望と嫌悪(これらは裏返しである!)の目線を受けます。このコロニーはそういう意味ではマイノリティコミュニティの象徴とも捉えられるでしょう。そこでは、不都合なことは「起こってはいけない」。統制されています。平穏な社会は大きな事件によってかき乱され、本土とコロニーの対立、互いへの猜疑心が描かれますが、実のところ、どちらに住んでいるのも、ごく普通の、ありふれた人間でしかないことがが示されていきます。このことは、現実のマイノリティコミュニティについての示唆を与えているようです。
マジョリティが思っているより、マイノリティ側の人間は普通の生活をする普通の個人であるし、マイノリティが思っているよりもマジョリティはプラクティカルな(イデオロギーではない)世界に生きているのです。
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他の本読んでての気分転換的な感じで読み始めたら引き込まれてそのまま読み切った。
近未来的な日本。有り得なくもない話。クラゲ、私も好きなので虹色のクラゲ惹かれます。
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渡辺優さんの作品って、主人公が個性的なことが多くておもしろい。『ラメルノエリキサ』しかり、『きみがいた世界は完璧でした、が』しかり。この作品もクラゲ大好きな女子高生が出てきますが、どうすればそういう発想が生まれるのか不思議。近未来の世界で、世界観が分かるまでにちょっと時間がかかったので、もっと前半にそのあたりがわかるとよかったかも。
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読み切るのが寂しくなる本
また読めばいいかって
ことじゃないくらい儚い物語だった
読んでる途中から
これは初読が肝心だと感じて
ゆっくり読んだ
特に最後の数ページは
ゆっくりゆっくり読んだよ