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くすっと笑える、文章のうまいエッセイが並ぶ。
同じ言葉をたくさん言い換えられたら、もっと表現の幅が広がりそう。
「レトリカ 言葉百科」を読み返したくなった。
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大変楽しく読ませていただきました。
言葉や発音についても考えさせられる。
言葉が発生するところが見られるという点で、子どもが欲しいなあと思った。
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この本で初めて、鴻巣さんのことを知りました。今まで意識して読んだ、外国小説の翻訳者は、村上春樹さんを筆頭にみな男性でした。別に、男女は関係ないかも知れませんが、もしかしたら何か違いがあるのか知らん、とも考えます。今度、鴻巣訳の小説を何か読んでみたいです。
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トピックはバラエティに富んでいて、文章は回りくどくなく、オチもあったりしてすごく良い。
わざとらしさのない、好きな感じの文章。
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失礼ながら、実際のところ翻訳文芸を全く読まない人が敢えてこの著者の本を手に取る可能性は大分低いだろうから、そういう人達は読者として想定されていないようで、その手のまどろっこしさはなく、サクサク読み進められる。あ、感じ悪い?(笑)
柄谷行人が禁煙する話とか、長野県上田市で温暖化対策で密かにミカンの試作してる(シークレットって書いてあるけど出版物に公表していいのかw)とか、貴重なエピソードもあり。ちょいちょいとご自分の新訳の話が出てくるので、読みたくなっちゃう!『嵐が丘』辺り。
お料理はだいぶお得意そう。お酒がお好きでスイーツは今一つ、らしい。神社仏閣のお好きなお嬢ちゃんはもう大きくなったのかな。
思春期に『テレーゼ・デスケルウ』にハマった口で雨がお嫌いとは甘いなあと思いつつ、でも私も『城の崎にて』で蜂が死んでるのは畳の上だったと思い違いをしていたので、おあいこということで。ん?何が?(笑)
東京農大の「バイオリウム」に行って、キツネザルを見てみたい★
筆者のご近所「下高井戸シネマ」も行ってみたい★
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『明治大正翻訳ワンダーランド』を読んで以来。
さすがだなあ、と思う。
翻訳者のエッセイなら、先ごろ岸本佐知子さんの作品を読んだ。
あれもとても面白かった。
岸本さんのサービス精神と、稀有のキャラクターのなせる文章だった。
こちらは、エッセイから伝わる著者の生活ぶりもすてきだが、翻訳者としての苦心や気配りなどが、より突っ込んで書かれている部分が印象に残る。
『風と共に去りぬ』の、「明日は明日の風が吹く」という名訳。
これは誰のものなのか。いつから流布したのか。
「スカーレットと江戸ことば」はこの事情を明らかにしていて、とても面白かった。
阿部知次の昭和十一年の抄訳にはじまり、数々の訳を見てもそれらしきものではない。
どうやら菊田一夫が舞台にかけたところがはじまりらしく、その舞台に立ってきた黒柳徹子の証言を得る。
それが、江戸っ子の流行りことばだった、とは。
こういう、深く深く、一つの言葉、表現にも意識を向けていくところが流石だ。